どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ドクター・モリスの島/フィッシュマン」「SCREAMERS」

2024年09月27日 | 映画
今年久しぶりにオールナイト上映に行き見た映画「ドクター・モリスの島/フィッシュマン」ですがアメリカでの公開にあたりロジャー・コーマンがプロデュースして追加撮影を行いクリス・ウェイラスが特殊造形やメイクを担当してジョー・ダンテが再編集に参加してるという別バージョンがあるというので、そちらも見たいと気になってました。日本盤ブルーレイに特典で収録されているそうだが高いので躊躇してました。輸入盤で字幕は無いけど980円で売ってるのを見つけて衝動買いしました。
題名は「SCREAMERS」もしくは「SOMETHING WAITS IN THE DARK」となってます。
案外元がどんな内容だったのかも忘れかけてましたが見始めたら初めて見る場面で10分程は全く新しい新撮場面でした。新たな短編映画が見れた感じで本編とは違ったテイストのスラッシャー映画を見てるようでした。霧で怪奇映画風の味わいはあったけど次々と当時人物全員が殺されてゆきます。なかなかゴアな殺害場面の連続でメイクアップ効果は良い感じ。そこから元の映画に繋がってゆきます。こちらはかなり忘れてたけど場面を見ると色々とすぐに思い出す感じで見れました。字幕が無いので台詞の意味は分からなかったけど荒筋は覚えてるので確認するように見てました。そこにも新撮カットがちょいちょい挟まれていて元はどうだったっけ?って感じでしたが実験途中過程の半魚人のメイクアップ効果は今見ても精度が高くてクリス・ウェイラスによるものだと分かりました。上手く本編に繋がっていたとも思います。
沢山出てくる半魚人達はちょっと可愛い感じのする魚っぽい連中でしたがアレはアレで結構好きです。何気に元の映画部分のカメラワークとか美術に特撮もしっかりしていて良い映画だったように感じました。
映画を追撮して無理矢理ホラー要素を強化したような作品ですがそれぞれの低予算なりの気合の入った工夫や情熱がちょっと感じられて憎めない一品となってました。
元は「ドクター・モローの島」のパクリ映画ですが更に改変されてコーマン印の映画になってますね。経緯を知ってると面白味も増します。






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