存在すら知らなかった映画「サントメール ある被告」を前知識無しで劇場にて鑑賞。
フランス映画でフランスの裁判の流れとか知らない興味深い面も見れました。話の内容は法廷劇で事件の真相に迫るようなものかと思いきや傍聴人の秘められた背景が裁判と共に少しづつ見えてくるというようなものでした。裁判の流れはリアルタイムで淡々と進む感じで長い間が緊張感がありました。事件の詳細は被告の証言が曖昧だったり変わったりで真相は見えてきませんでしたが心の闇というか何か辛いものが感じられました。そんな所に傍聴人の主人公は感情移入して自分の境遇や過去を見つめ直すのですが正直僕にはそこまで明確に伝わるものが無く曖昧な部分が多かったです。
女性なら分かるみたいな感じですかね?
母親との何かの確執があって、そこから逃れたいようなものがあっても実際に自分に子供が出来て母親になった時に自分も結局は母親と同じかそれ以下にしかなれないんじゃないか?という不安のようなものがあったのかな?何にせよ母親と子供は切れない絆のようなもので繋がっているという事を伝えたかったのかな?人によっては絆で無く呪いとも捉える人もいるという事かな?分からない部分が多かったけれども興味深く考えさせられながら飽きずに見る事は出来ました。
実話が元になっているようです。明確な答えは用意せずに傍聴人の1人となって見ている側に考え想像させるような映画でした。