うーん5月のコミケは大丈夫なんだろうか……。
・つきよたけ 雪ん子(くろぬこ亭)
独特のタッチにノスタルジーを感じるサークルさんのオリジナル作品。
以前にも1冊読ませていただきましたが、今回も同一世界観のお話だと思われます。
「つきよたけ」、今回も主役は前作でも登場した女の子。
舞台は自然豊かな田舎ですが、作品の雰囲気とも合わせて、どこか特定の地方というよりは「日本の原風景としての田舎」といったように感じます。
また、「人と神々との距離がまだそれほど離れていない頃の日本」といったところでしょうか。
登場する神の一柱である白蛇さまも、人外の存在ではあるものの人間的で、いかにも日本の神様といった感じ。
大きな事件が起こる類の作品ではありませんが、非日常の混ざる日常系だと思いました。
「雪ん子」、こちらも同一世界観で、タイトル通り女の子が雪ん子と友達になるお話。
個人的に「優れた作品は五感を刺激する」という考えがあるんですが、本作は紙面から冬のひんやりとした空気が感じられて読んでて心地よいですね。
あと、雪国の食糧事情も勉強できてためになります。
雪ん子、つまり雪女のお話は人間と雪女は同じようには暮らせないというのがお約束ですが、本作では主人公の女の子の母親の力もあってハッピーエンド。
このへんもまた、「人と神とが交わっている世界」ならではの結末のように思います。
今日はここまで。
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