日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ACLグループリーグ第5戦 鹿島5連勝、ガンバ決勝トーナメント進出!

2010年04月15日 | soccer

アジアの最強クラブチームを決める「AFCチャンピオンズリーグ」は、13日と14日にグループステージ第5戦が行われ、鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島はアウェーの地・中国に乗り込み、ガンバ大阪と川崎フロンターレはホームで韓国勢と戦いました。第4戦で鹿島がベスト16入りを決めましたが、第5戦も新たに決勝トーナメント進出を決めたチームが出てきました!


グループH:山東魯能(中国)VSサンフレッチェ広島@山東スポーツセンター
3連敗を喫した後、前回のアデレード戦で悲願のACL初勝利を挙げたサンフレッチェ広島。第5戦はアウェーで山東と対戦。前回は広島が優位に進めながらも、セットプレーで失点して敗戦。絶対に勝たなければいけない試合なんですが、同時期に行われる浦項VSアデレード戦が引き分けに終わったら、勝っても敗退決定となります。
広島は前半立ち上がりから優位にすすめ、前半4分に山崎雅人のパスを受けた佐藤寿人がシュートを放つも、GKのセーブに阻まれます。21分に寿人がペナルティエリア内で倒されるもノーファウル、25分にはボレーを狙った山崎が空振り。34分、槙野智章がカットしたボールを最後は山崎がシュートもダメ。両チーム無得点で迎えた前半ロスタイム、エリア手前で山東の選手が放ったミドルシュートをDFがブロックするが、こぼれ球をハン・ペンに決められて先制点を許してしまいます。
1点を追いかける後半、広島は同点に追い付こうと猛攻を仕掛け、後半12分に槙野のクロスに寿人が体を崩しながらもシュートを放つが、わずかにポストの横に外れます。後半27分、前線でボールを繋ぎ、エリア前で寿人がスルーパス→抜け出した森崎浩司が左足で押し込んで1-1の同点に追いつきます。さらに7分後の後半34分、途中出場の李忠成のゴールで逆転!しかし後半38分、山東にFKを許すと、FKをベンソンに合わせられて2-2の同点とされてしまう。
このまま引き分けに終わるかに思われた後半ロスタイム、石川大徳のクロスを李忠成がこの試合2得点目となる勝ち越しゴール!広島が3-2で山東にリベンジを果たし、アウェーで勝ち点3をゲットして2連勝!しかし、同時期の浦項VSアデレードが0-0の引き分けに終わったため、広島のグループステージ敗退が決まりました。


グループG:ガンバ大阪VS水原三星ブルーウィングス@万博記念競技場
ここまで4戦して2勝2分けと負け無しのガンバ大阪は、ホームで水原三星と激突。勝つか引き分けで決勝トーナメントが決まる大事な一戦で平井将生と橋本英郎がケガで欠場。主力を欠く中で17歳の宇佐美貴史が先発出場を果たしました。
宇佐美は開始2分、ロングボ-ルを受けた後にシュートもGKの正面。9分にはFKのこぼれ球をエリア手前から狙うも決まらない。対する水原は7分にCKから李偉峰が頭で合わせますが、GKがキャッチ。14分にはモタがボレーを狙うもGK正面。35分にはモタがDFをかわしてシュートも枠外。両チームスコアレスで前半を終えます。
後半、均衡が破れたのは水原でした。後半13分に左サイドのCKからモタのヘディングシュートが決まり先制点を奪います。追われる立場となったガンバはその3分後、宇佐美がエリア手前で相手に倒されるもファウル無し、流れたボールは二川孝弘が受け取り、DFをかわした後に左足シュートが決まって同点に追いつく!
これで勢いにのったガンバは、試合の主導権を握るも逆転ゴールがなかなか奪えぬまま時間だけが過ぎて行く。後半31分に右サイドのクロスに途中出場の佐々木勇人がボレーを見せますが、GKに阻まれた。引き分けでもベスト16入り決定だけど、勝利にこだわり続けます。そして迎えたロスタイム、二川→右サイドの佐々木のクロス→最後は中央から飛び込んできた宇佐美が合わせて逆転ゴール!宇佐美の劇的なロスタイム決勝弾で、2-1で水原に逆転勝利のガンバ大阪、3連勝でG組首位浮上、そして決勝トーナメント進出決定です!


グループF・長春亜泰VS鹿島アントラーズ@長春経開体育場
無傷の4連勝でベスト16入りを決めた鹿島、この日は国内のリーグ戦では出場停止中のマルキーニョスが先発出場。アウェーでの長春戦は、平日とはいえデーゲームで行われました。
鹿島は前半9分、マルキーニョスが中央でドリブル突破すると、野沢拓也がミドルを放つも右に逸れてゴールならず。野沢は14分にもゴール前でドリブルを見せるもGKに押さえられる。20分過ぎから長春ペースとなり、28分に長春のFKを鹿島GK・曽ヶ端準がセーブ、リカルドのヘディングシュートはバーの上。前半37分、興梠慎三が相手のバックパスを奪い、相手DFと競り合いを制してシュート、ボールはゴールに吸い込まれて鹿島が先制します。
後半に入り、立ち上がりから長春の時間帯が続きますが、鹿島DF陣が同点ゴールを許さず。後半4分と18分にリカルドがミドルを放つも決まりません。鹿島は後半29分、青木剛が中央からミドルを狙うもバーを越え、1分後のFKを野沢が直接狙いましたが、枠を捉えられず。長春は後半43分、ワン・ドンのシュートがポストに直撃、ロスタイムのFKでは乱闘騒ぎがありましたが、同点ゴールを阻止して試合終了。鹿島が1点を守り切りグループリーグ5連勝。F組の首位をガッチリキープしています。


グループE・川崎フロンターレVS城南一和天馬@等々力陸上競技場
前回ベスト8の川崎は、グループリーグでの苦しい戦いが続いており、前回のアウェーでのメルボルン戦では0-1で敗れて3敗目を喫しました。5戦目となる城南一和戦は、初戦でアゴを骨折した中村憲剛選手が復帰。憲剛選手のためにもホームでの試合は落とせない。
試合は序盤から動き出し、前半3分に谷口博之のミドルで川崎が早くも1点を先制すると、20分には小宮山が獲得したFKを田坂祐介が直接決めて2-0とリードします。2点を追う城南一和は、22分にラドンチッチがシュートするもGK・川島永嗣がファインセーブ。26分、エリア手前でのFKをソウザが蹴るもポスト直撃。ピンチを免れた川崎は、34分に黒津勝が相手DFラインを突破してシュートが決まるもオフサイド。
2点リードの後半、城南はラドンチッチが立て続けにシュートを放つもダメ。後半10分に川崎はFKをレナチーニョが狙うもダメ、19分にもレナチーニョがチャンスの場面で決められない。そして後半20分、中村憲剛がピッチに入る!その憲剛は24分、前線へ浮き球のスルーパスを出し、受けた黒津がエリア内で倒されてPK獲得。このPKをレナチーニョがしっかり決めて3点目。その後は城南の反撃を凌ぎ、3-0で快勝。憲剛の復帰戦を白星で飾り、勝ち点6で最終戦に臨みます。


というわけで、ACL第5戦は日本勢4チーム全て勝利と言う結果に終わりました!日本勢の全勝は5戦目で初めてとなりますねえ。ガンバ大阪が劇的な逆転勝ちで決勝トーナメント進出を果たせば、サンフレッチェ広島は競り合いを制すもグループステージ敗退が決まりました。広島サポーターは複雑な気分になってる事でしょう。水原戦で逆転ゴールを決めたガンバの宇佐美選手は、最後の最後に結果を出して先発起用に応えて見せました。将来のガンバを担うのと共に、2012年のロンドン五輪、2014年のW杯で活躍する姿が見てみたいですね。
昨季途中に柏レイソルから移籍した李忠成選手は、山東戦で広島移籍後初ゴール、しかもこの試合で2ゴールの大活躍。出番に恵まれない時期が続いたけど、ようやくゴールが生まれました。この勢いでリーグ戦でもレギュラーを奪って欲しいものだ。
鹿島アントラーズはやっぱり強い!5連勝でF組首位をしっかりキープ。興梠選手は公式戦4試合連続ゴールと絶好調。南アフリカ行きに猛アピールが続いており、代表23人枠に滑り込めるか?2勝目の川崎は3得点で城南一和に快勝、この時期での首位叩きは大きいかもしれません。現在2勝3敗で勝ち点6の川崎は、最終戦で勝ち点7の北京国安との直接対決。逆転ベスト16入りには勝つしかない!
ACLのグループステージは残りあと1試合。第6戦は27日と28日の2日間行われ、27日はガンバ大阪はアウェーで河南建業、鹿島アントラーズはホームで全北現代と対戦。28日は川崎フロンターレVS北京国安、ACL最後の試合となるサンフレッチェ広島は、ホームで浦項と対戦します。ガンバと鹿島は1位通過を懸けた戦い、川崎は北京との「天王山」を制して決勝トーナメントを決めてもらいたいところです。



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