南アフリカW杯の開幕まであと2か月、いよいよサッカー日本代表の生き残りをかけた戦いも佳境に入りました。7日は大阪・長居スタジアムで「キリンチャレンジカップ2010 日本VSセルビア」が行われ、この試合には中村俊輔・稲本潤一・岡崎慎司・中澤佑二といった常連組に加え、石川直宏・永井謙佑・山瀬功治・栗原勇蔵が招集されました。5月18日の代表メンバー発表前の最後の試合で、南アフリカ行きをアピールする選手は現れたのか?
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GK 1 楢崎正剛
DF 5 長友佑都
DF 19 栗原勇蔵
DF 21 徳永悠平
DF 22 中沢佑二
MF 2 阿部勇樹
MF 7 遠藤保仁
MF 10 中村俊輔
MF 20 稲本潤一
FW 13 興梠慎三
FW 9 岡崎慎司
栗原が代表初スタメンを果たし、中澤とセンターバックでコンビを組みます。両サイドバックはFC東京、CBは横浜Fマリノスという布陣。阿部がボランチに入り、俊輔はトップ下で先発。FWは興梠と岡崎ですが、実際は岡崎の1トップ。
日本のボールでキックオフしたこの試合、開始4分にセルビアはムルジャが中央を突破し、GK楢崎との1対1からシュートもポストを直撃。こぼれ球を日本のDFが慌ててクリア。その直後に左サイドにいたペトロビッチがミドルシュートを放つが、ボールはわずかにバーを越えた。日本は6分、CKから栗原が飛び込み、こぼれ球を中澤が持ち込むも栗原がハンドを取られる。前半15分、セルビアはペトロビッチのスルーパスからムルジャがDFラインの裏抜け出し、左足シュートが決まって先制点を奪う。
1点を追う日本は20分、長友のクロスに岡崎がシュート、GKに防がれてCK。CKをショートで繋ぎ、遠藤→俊輔→遠藤がシュートを放つもGKの正面。2本目のCKは遠藤が蹴り、栗原が頭で合わせるもGKの好セーブに阻まれて得点ならず。再三に渡り決定機が生まれるも1点が遠い…。そして23分、セルビアはニンコフが右サイドを破った後にクロス→タディッチ折り返し→ムルジャのシュートを楢崎がセーブ、日本DF陣が必死にブロックしようとしたが、ムルジャの押し込みシュートはゴールに吸い込まれていった…。これで2-0。その後はセルビアが優位に進み、日本は前半33分にペナルティエリア手前でFKを獲得し、遠藤が蹴るもバーの上。反撃の機会が少ないまま前半終了。
2点を追う形で後半に臨む日本は、石川直宏と玉田圭司を開始から投入。石川は立ち上がりから積極的な動きを見せます。開始早々遠藤のパスを受け、グラウンダーのクロスを入れるもクリアされる。2分には俊輔とのワンツーから抜け出そうとするが、上手く合わず。後半14分には俊輔の縦パスから石川が裏へ抜け出してシュート、しかしこれはGKに阻まれた。セルビアは後半15分、中央でのFKをトミッチが右足で直接決めて3点目。日本にとっては痛すぎる失点。
後半24分、日本は遠藤の柔らかいパスに石川が反応してボレーを狙うも空振り。25分に俊輔を下げて山瀬を投入。直後にCKを長友クロス→中澤シュートもダメ。27分のFKは阿部が合わせるもGKにキャッチされた。セルビアはカウンターからムルジャがドリブルで突破するが、日本DF陣がシュートを打たせない。日本はこの後、槙野智章と矢野貴章を投入。矢野はロスタイムにCKを頭で合わせるもゴールならず。最後まで1点も奪い返せず、0-3でセルビアに完敗しました。
あーあ、もう何やってんですかねえ。国内組だけで臨み、格上&若手主体のセルビアを相手に3失点、しかも完封負けという最悪な試合結果。2月の韓国戦に次いで悲惨すぎる負けっぷりを喫しました。試合終了と同時にサポーターから大ブーイングが飛んだ事は当然の結果です。ホームの試合とはいえ本当に情けないですよ。やっぱり本田圭佑、長谷部誠といった海外組がいないとダメなんですかね。
守備陣は本当にボロボロで、ムルジャに中央突破されたり、カウンター攻撃を何度許した事か…。栗原は守備に不安点があって途中交代。改めてCBの層の薄さが証明されました。後半から登場した石川が一番頑張っていて、惜しい場面も幾つかありました。中盤の誰かに代わってスタメンで起用されていたら内容も変わっていたんじゃないか?今回のプレーからすれば、南アフリカ行きは確実だと思います。大学生の永井選手は最後まで出番なし、何のために呼んだの?
代表発表前の最後の試合で惨敗した岡田JAPAN、W杯に向け不安を残し、「絶望と失望」というどんより感が更に増しました。今の岡田JAPANは正直弱過ぎる。こんな体たらくでは残りのテストマッチ&W杯の3試合も全部負けますわ。このチームにはもう希望も未来なんてないのか…。5月18日の代表メンバー23人の発表まで残り40日、南アフリカ行きの切符を手にする選手は誰だ?