
仕事がなくなり、専業主婦モードに戻りつつありますが、まだやや時間をもてあまし気味でやたらと料理修行にのめりこんでいる今日この頃です。
急に蒸し暑くなり、どうしてもこの季節になると食事は冷たい系を作ってしまいがちなので、食欲のでそうな食べやすい温かいメニューを取り入れるようにしています。
今回はそのメニュー開拓の一環で、"ピーチ・コブラ" を作ってみました。
アメリカで"フルーツ・コブラ"は、夏の簡単なフルーツデザートしてはかなり定番。果物を焼いて甘みととろみをつけ、ビスケット生地をトッピングしたもの。日本ではフルーツグラタンはよく見かけますが、似て非なるもの。
現地ではビュッフェ料理によくでてきたのですが、食べたものははっきり言って甘すぎて、ベトッとしておいしくなかった記憶ばかり。日本人が嫌がる要素を詰め込んだようなお菓子でしたね。日本でこのデザートが紹介されないのがわかる気がしました。
それでも一度だけLight系御用達書を参照して初めてコブラを作ってみたのですが、味だけでなく、見た目も食感もいまいちでそれ以来興味のないものになっていました。
でも料理書やネットレシピには季節ごとのフルーツを使ったコブラがやはりよく登場し、見た目だけはおいしそう。もう一度別レシピで作ってみることにしました。
ちょうど桃が手ごろな値段で手に入る季節になりましたので、桃を使うことに。プラムやベリーもコブラの定番果物ですが、加熱してすっぱくなる要素が大きいので、味の変わりにくい桃で再挑戦です。
レシピは前回と違い、御用達洋書のネットサイトのレシピを参考にしました。前回はブルーベリーを使ったライトレシピのためバターを減量したドロップ法のビスケットを使用していました。ライト系はフルファットでの作り方を自分で確立していないと難しいレシピですね。いきなりライトで挑戦したのが悪かったのかも。
ドロップ法は粉材料と液体材料を別々に混ぜてから合わせて生地を作ります。よってバターも溶かして使うため、夏でも作りやすく、量も減らすことができるらしいのですが、水っぽい生地になるので焼きあがりもふんわりしすぎていてビスケットのカリカリ感が出なかったように思います。





まずは桃の下準備から。
桃の皮を剥いて、半割りして種を取ります。完熟なら種はとりやすいですが、未熟な場合は芯くりぬき器を使うと取りやすいです。





さらに半割りにしたものを4等分にしてボウルに入れ、砂糖と和えて脱水します。



30分ほど置いて水分が出てきたら、水分を別容器に取り出します。
ボウルに出てきた桃の水分を計って入れなおし、片栗粉、レモン汁を加えて混ぜ合わせ、再度水気を切った桃を加えてやさしく混ぜ合わせます。


普通はこの脱水作業をせず、フルーツをいきなり焼きにかかるのですが、桃は水分量に個体差が大きく、見た目では判断できないため、焼いた際に水分が多いと型からあふれんばかりとなり、失敗する大きな原因になるらしい。
よって毎回同じ水分量となるように、まずは脱水してあらかじめ水分を出しておき、その水分を計って桃に再度加えて下焼きをするようです。
ここで加える片栗粉は仕上がりのコブラ独特のとろみとなるのですが、よくあるものはとろみが付き過ぎているようで、今回のレシピではかなり少量。我が家のように二人分のミニスケールで作ると少量過ぎて入れているかわからない程度。






ココット型に脱水マリネをした桃を入れて200度に予熱したオーブンで桃に少し焼き目がつくまで7分間程度下焼きをします。






焼いている間にトッピングを作ります。
ボウルに薄力粉、強力粉、砂糖、ベーキングパウダー、重曹、塩を混ぜ合わせておきます。







作業台に粉を移して、冷凍した角切りバターをおき、包丁で粉をまぶしながら砂状になるまで切り混ぜていきます。この方式は日本のパイ的作り方。御用達書ではもちろんフードプロセッサーでががっと作っていました。今回の量が倍量だとフープロでも作れるのですが、さすがにオリジナルの1/4スケールではちょっと量が少なすぎるため手作業で作りました。
前回は前述したようにドロップ法のため、バターの扱いが楽でしたが、今回は夏場のロール法なので途中でバターが溶けないように手早く作業をこなさなくてはなりません。パイ生地作りが苦手な私としてはここが難所でした。




切り混ぜたバター粉をボウルに移し、ヨーグルトを加え、ゴムベラで全体にべたついた生地になるまで混ぜ合わせていきます。ヨーグルトの量は御用達書量ではどう見ても足りず、倍量加えることに。
ヨーグルトを加えた時点で粉中の膨張剤(ベーキングパウダーと重曹)が反応し始めてしまうため、すぐに焼きに仕上げにかかります。
よってトッピングは絶対に作りおきができず、作るタイミングも焼いている間のみ。これがこのレシピの最重要点の一つかも。


焼きあがった桃の上にビスケット生地を一口大にちぎって載せていきます。焼いている間に膨れることを予想して生地同士が重ならないように載せていくのがポイントらしい。しかし今回は一人分ずつ小さな器で作ったため、表面積が少なく、ちょっと重なってしまったがご愛嬌。



キビ砂糖を振ってすぐにもう一度オーブンに入れます。トッピングがキツネ色に焼き色がつくまで10分程度焼き上げます。焼くとビスケットが膨れて見た目がレシピ写真のようになり、おいしそう。前回とはかなり出来が違いますね。
荒熱をとって少し冷ましてから食べるのがアメリカ流。日本だったら熱々をどうぞと言いたいところですが。。。冷やして食べるレシピも見たことがありますね。

基本的にはこれに生クリームやアイスを沿えて食べるのが定番。今回は先日作ったLeftoverの豆腐アイスをのっけて出来上がりです。
味は前回と違いかなりおいしい。甘さも控えめでベタベタでもなく、ビスケットのカリカリ感と桃の柔らかな食感とよいコントラストになっていました。ダンナさんにも好評でしたね。これならまた作ってみたいものになりました。
今度は違うフルーツでも試してみたいですね。もう一度ライトレシピのドロップ法も試してみようかと思います。





この日の献立は、鯛のハーブロースト、ペリメニの野菜スープ仕立て、ナスときゅうりのマリネサラダ、ピーチ・コブラでした。
このピーチコブラを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(注)以下のレシピは今回の試作により食べやすく作りやすいように一部材料や分量を自分なりにアレンジしています。
ピーチ・コブラ。 by PCWP

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急に蒸し暑くなり、どうしてもこの季節になると食事は冷たい系を作ってしまいがちなので、食欲のでそうな食べやすい温かいメニューを取り入れるようにしています。
今回はそのメニュー開拓の一環で、"ピーチ・コブラ" を作ってみました。
アメリカで"フルーツ・コブラ"は、夏の簡単なフルーツデザートしてはかなり定番。果物を焼いて甘みととろみをつけ、ビスケット生地をトッピングしたもの。日本ではフルーツグラタンはよく見かけますが、似て非なるもの。
現地ではビュッフェ料理によくでてきたのですが、食べたものははっきり言って甘すぎて、ベトッとしておいしくなかった記憶ばかり。日本人が嫌がる要素を詰め込んだようなお菓子でしたね。日本でこのデザートが紹介されないのがわかる気がしました。
それでも一度だけLight系御用達書を参照して初めてコブラを作ってみたのですが、味だけでなく、見た目も食感もいまいちでそれ以来興味のないものになっていました。
でも料理書やネットレシピには季節ごとのフルーツを使ったコブラがやはりよく登場し、見た目だけはおいしそう。もう一度別レシピで作ってみることにしました。
ちょうど桃が手ごろな値段で手に入る季節になりましたので、桃を使うことに。プラムやベリーもコブラの定番果物ですが、加熱してすっぱくなる要素が大きいので、味の変わりにくい桃で再挑戦です。
レシピは前回と違い、御用達洋書のネットサイトのレシピを参考にしました。前回はブルーベリーを使ったライトレシピのためバターを減量したドロップ法のビスケットを使用していました。ライト系はフルファットでの作り方を自分で確立していないと難しいレシピですね。いきなりライトで挑戦したのが悪かったのかも。
ドロップ法は粉材料と液体材料を別々に混ぜてから合わせて生地を作ります。よってバターも溶かして使うため、夏でも作りやすく、量も減らすことができるらしいのですが、水っぽい生地になるので焼きあがりもふんわりしすぎていてビスケットのカリカリ感が出なかったように思います。





まずは桃の下準備から。
桃の皮を剥いて、半割りして種を取ります。完熟なら種はとりやすいですが、未熟な場合は芯くりぬき器を使うと取りやすいです。





さらに半割りにしたものを4等分にしてボウルに入れ、砂糖と和えて脱水します。



30分ほど置いて水分が出てきたら、水分を別容器に取り出します。
ボウルに出てきた桃の水分を計って入れなおし、片栗粉、レモン汁を加えて混ぜ合わせ、再度水気を切った桃を加えてやさしく混ぜ合わせます。


普通はこの脱水作業をせず、フルーツをいきなり焼きにかかるのですが、桃は水分量に個体差が大きく、見た目では判断できないため、焼いた際に水分が多いと型からあふれんばかりとなり、失敗する大きな原因になるらしい。
よって毎回同じ水分量となるように、まずは脱水してあらかじめ水分を出しておき、その水分を計って桃に再度加えて下焼きをするようです。
ここで加える片栗粉は仕上がりのコブラ独特のとろみとなるのですが、よくあるものはとろみが付き過ぎているようで、今回のレシピではかなり少量。我が家のように二人分のミニスケールで作ると少量過ぎて入れているかわからない程度。






ココット型に脱水マリネをした桃を入れて200度に予熱したオーブンで桃に少し焼き目がつくまで7分間程度下焼きをします。






焼いている間にトッピングを作ります。
ボウルに薄力粉、強力粉、砂糖、ベーキングパウダー、重曹、塩を混ぜ合わせておきます。







作業台に粉を移して、冷凍した角切りバターをおき、包丁で粉をまぶしながら砂状になるまで切り混ぜていきます。この方式は日本のパイ的作り方。御用達書ではもちろんフードプロセッサーでががっと作っていました。今回の量が倍量だとフープロでも作れるのですが、さすがにオリジナルの1/4スケールではちょっと量が少なすぎるため手作業で作りました。
前回は前述したようにドロップ法のため、バターの扱いが楽でしたが、今回は夏場のロール法なので途中でバターが溶けないように手早く作業をこなさなくてはなりません。パイ生地作りが苦手な私としてはここが難所でした。




切り混ぜたバター粉をボウルに移し、ヨーグルトを加え、ゴムベラで全体にべたついた生地になるまで混ぜ合わせていきます。ヨーグルトの量は御用達書量ではどう見ても足りず、倍量加えることに。
ヨーグルトを加えた時点で粉中の膨張剤(ベーキングパウダーと重曹)が反応し始めてしまうため、すぐに焼きに仕上げにかかります。
よってトッピングは絶対に作りおきができず、作るタイミングも焼いている間のみ。これがこのレシピの最重要点の一つかも。


焼きあがった桃の上にビスケット生地を一口大にちぎって載せていきます。焼いている間に膨れることを予想して生地同士が重ならないように載せていくのがポイントらしい。しかし今回は一人分ずつ小さな器で作ったため、表面積が少なく、ちょっと重なってしまったがご愛嬌。



キビ砂糖を振ってすぐにもう一度オーブンに入れます。トッピングがキツネ色に焼き色がつくまで10分程度焼き上げます。焼くとビスケットが膨れて見た目がレシピ写真のようになり、おいしそう。前回とはかなり出来が違いますね。
荒熱をとって少し冷ましてから食べるのがアメリカ流。日本だったら熱々をどうぞと言いたいところですが。。。冷やして食べるレシピも見たことがありますね。

基本的にはこれに生クリームやアイスを沿えて食べるのが定番。今回は先日作ったLeftoverの豆腐アイスをのっけて出来上がりです。
味は前回と違いかなりおいしい。甘さも控えめでベタベタでもなく、ビスケットのカリカリ感と桃の柔らかな食感とよいコントラストになっていました。ダンナさんにも好評でしたね。これならまた作ってみたいものになりました。
今度は違うフルーツでも試してみたいですね。もう一度ライトレシピのドロップ法も試してみようかと思います。





この日の献立は、鯛のハーブロースト、ペリメニの野菜スープ仕立て、ナスときゅうりのマリネサラダ、ピーチ・コブラでした。
このピーチコブラを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(注)以下のレシピは今回の試作により食べやすく作りやすいように一部材料や分量を自分なりにアレンジしています。



