Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

マリービスケット。

2007-04-17 00:00:42 | 料理
毎週金曜日は自宅でプライベートクッキング教室をしているのですが、生徒のLさんも来宅時にはいつも手土産を何か持ってきてくれます。前回は蓮の実と雑穀のスイーツ、今回はYam白玉です。
私の場合、ギフトや手土産を持参する場合、入れ物は紙の折箱か空き箱を利用します。つまり相手先で処分できるもの。
しかしながらLさんはいつもジップロックのようなプラスチックケースに入れてきてくれるので中身を食べてしまった後容器を返却する必要があります。

日本の場合、ギフトの容器を送り手に返す際は中身を空では返さないのが"Polite"。最近そういうことしている人も珍しいとは思いますが、私的には空の容器だけ返すのはちょっと"Guilty"。よって毎度月曜日の英会話クラスが始まる前に容器を返すのですが、何か詰める必要が出てきました。

前回は"オープン稲荷ずし"を詰め、今回は"ビスケット"にしました。もちろん買ったものを詰めるわけにもいかないので、製作したものになるのですが、出来れば彼女の料理の勉強になりそうなものを選択することに。容器が選べない分メニューを決めるのもなかなか一苦労です。出来れば自分も作り方の勉強になりそうな新規製作のものにしたいので条件がかなりタイトです。

今回製作したビスケットは日本のビスケットです。アメリカでは一般的にビスケットというと日本のスコーンのこと。つまりケンタッキーフライドチキンで売られているパンのようなスコーンのことです。
クッキーにするか迷ったのですが、クッキーは以前に作ったことがあり、メニューを考えているうちに日本の"マリービスケット"が食べたくなったため、レシピを探しました。ネット上では何でも探せばあるもので、"マリービスケット"のレシピがありました。このビスケットは某有名菓子メーカーで市販されているビスケットで誰もが一度は食べたことのあるビスケット。ミルク味で子供向けのほんのり甘いビスケットで、今のところこういうビスケットをこちらで口にしたことがありません。

早速朝食の準備後に製作開始。
先ずボウルに小麦粉、コーンスターチ、砂糖、ベーキングパウダーを加えて混ぜ合わせます。本来のレシピではベーキングパウダーではなく重曹ですが、手持ちにないので、膨らまし粉の意味でベーキングパウダーで代用しました。多少食感や膨らみが代わるかもしれませんがとりあえずこれで代用してみることにしました。
さらにマーガリンを加えて指先で少しこすり混ぜながら粉類と混ぜ合わせ、牛乳を加えました。我が家では牛乳は1%の低脂肪であるため、生クリームを少し加えて風味を足し、全体を混ぜ合わせました。

まだかなり粉っぽい状態のまま、まな板に移し、まとめるために捏ね作業開始。クッキー製作場合、いかにサクッと仕上げるかがポイントで捏ねないようにするのですが、このビスケットのレシピでは"10分間滑らかになるまで練り混ぜる"と書かれてあり、かなりしっかり捏ねることに。クッキーではバター分量が多く、生地がべたついて混ぜ作業がちょっと困難ですが、このレシピは粉の割合がかなり多くてマーガリンは少量。よってべた付くこともなく生地は少々固めですが捏ねやすいと思います。滑らかになったところで薄くの伸ばして型抜き。

今回は銅製雪型を使用。私のお気に入りの型です。形が複雑なため、クッキー以外になかなか出番がない道具なのでいい機会になりました。生地が堅いので型抜きもべとつかずとても楽に成形でき、天板に並べてビスケット特有の穴を開けました。
穴を開けるととたんにビスケットらしくなり、250度のオーブンで10分間焼きました。

焼ムラのため、一部生地の端が色づきましたが、基本的には卵も使っていないので焼きあがっても白いまま。出来上がり直後の試食は柔らかいものの、荒熱が取れるとカリットして市販のビスケットとほぼ同じになりました。

カリッとしているものの、口に入れると溶けて少し歯につくような粘りがあり、食感はマリービスケットですね。風味の点では卵を使用していないので、市販のものよりリッチ感にはやや欠けるもののほんのり甘くて、私好みのビスケットになりました。
1時間ほどで全てが出来上がるのでおやつレシピとしていいかも。成形を考えればちょっとした手土産になると思います。

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