Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

フィリピン料理教室。

2007-02-15 00:30:25 | 料理
昨日はCooking Classの日。
先週は自分の番で、もうあのドタバタの日から1週間経ちました。
今回はフィリピン料理。講師はカフェを経営するプロの女性でした。
今までフィリピン料理を食べたことも見たことのないので、メニューについても全く知らず、ちょっと楽しみにしていました。
フィリピンと言うとバナナやパイナップルなどフルーツのイメージが強く、料理も南国的イメージがありました。

いつもの通りクラス終了後、そのまま会場に行って講師の先生の料理準備を見ながら、あれこれ質問。
彼女はロスのル・コンドル・ブルーで料理を学び店を持ったようです。よって、彼女の技術はフレンチ系。アメリカに来て初めてフレンチテクニック保持者と出会いました。こちらではなかなかフレンチの技術見かけられず、レストランもフランス系はあまり見かけません。イタリアンはかなりあるのに不思議な感じですね。
ル・コンドル・ブルーがロサンゼルスにもあるのは知っていたのですが、ル・コンドル・ブルーの技術を持った人の料理を始めて食べるのでちょっと期待が高まりました。

13時過ぎにほぼ15人くらい参加者が集まり、料理スタート。今回は「ポーク・アボド」と「フラン」。

「アボド」はフィリピン料理の代表的煮込み料理で酢水で肉を煮た後、しょうゆで味をつけるシンプルな料理です。朝ごはんにご飯と食べるらしく、調理は非常に簡単。鍋に一口大に切った角切り肉を入れ、水を半分くらい加えて酢を1カップ加える。そのまま蓋をせず火にかけて、ぼこぼこ煮る。途中あくをすくって、後は肉が柔らかくなるまでひたすら煮る。最後にしょうゆを加えて少し煮込み、汁気がなくなったら出来上がり。

「フラン」は日本で言う「プリン」です。先にカラメルソースを作っておき、それをフラン型に流しておいて、卵液を流し込んでオーブンで蒸し焼きにしたもの。オーブンを使うのが、フランス風、つまり、ル・コンドル・ブルー風らしい。フィリピン風では蒸し器に掛ける手法になるらしい。日本でもオーブンより蒸し器を使うレシピの方が一般的なので、ほとんど同じ作り方。
ただ材料がちょっと南国風。

フランス風だと卵液は卵と生クリームか牛乳と砂糖。今回は、卵は卵黄だけ使用、牛乳の代わりにエバミルク、砂糖の代わりにコンデンスミルクが使われました。確かに生クリームよりは軽く、牛乳よりはヘビーな材料でコンデンスミルクを使うのはベトナムや香港系のお菓子によくありますね。日本ではお菓子材料としてはあまり使わない材料なので、どんな味になるのか楽しみでした。

どちらも混ぜるだけ、煮込みだけなので、することがほとんどなく、30分ほどで見るものはなくなり、雑談したり質問したりでちょっと期待はずれ。アボドの方が先に出来あがったのでライスクッカーで作ったワイルドライスを添えて早々の試食開始。

アボドは作り方も単純なので、味もシンプルいわゆる酢しょうゆ煮で、これだけではちょっとおかずにはならない感じ。料理といえないこともないのですが、添え物もなく肉だけなので、かなり寂しい味と見た目です。ル・コンドル・ブルー保持者としてはもう少し頑張って欲しかったのですが。。。

フランの方もオーブンの調子が講師曰く悪かったらしく、かなり「す」の入った素人的出来上がり。型から出してカラメルを見せるのが本格的なのですが、今回はなぜか出来ないらしく、型のままスプーンで一口ずつすくって試食。これもちょっとお粗末な感じ。味は思ったより甘くないのですが、やはりフランス的プリンの濃厚さがなく、ちょっと素人家庭風プリン。やはり私的にはクリームを使ったプリンの方が高級感があっていいように思います。

プリンを一口たべて、少し友人達と雑談すると先生が早々にお帰りで、そのあとは各自解散。肉はかなり余っていたので、晩御飯転用のため、持ってきたタッパーにいれて私も早々に退散。

今回はプロの料理人だというのでちょっと期待したのですが、あまりに簡単すぎるのと、フランの技術のなさにちょっとがっかり。確かにオーブンが違うのはかなり大変なことなのですが、フランをメニューに入れたのであればそこが腕の見せ所ではなかったのかと思います。やはり期待しすぎてはいけませんね。

家に帰ってから、この肉をつかって、酢豚風に転用。なかなか料理教室の料理をそのまま食卓に出せる日は来ないようですね。楽はできないようになっています。
昨日の献立は、酢豚風炒め物、白菜と卵の中華スープ、冷奴、カボチャの甘煮でした。

夕食後、水曜日のバレンタインデーイベントのためのお菓子作り。もちろんチョコレートです。
製作の様子はまた明日。
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