かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

こうのとり搭載の「魔法瓶」が無事領海内に着水、回収されたとの朗報がありました。

2018-11-11 19:29:48 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は8.3℃、最高気温は20.5℃、五條市の最低気温は4.8℃、最高気温は19.2℃でした。今日は朝から良い天気でしたが、風がなくよく晴れたために朝は何日かぶりに強い冷え込みとなりました。夜になってまた気温が下がり始めているので、この調子なら明日朝もそれなりに下がってきそうです。とりあえず、風邪など引かぬよう暖かく過ごすのが吉ですね。

 さて、国際宇宙ステーションでの無重力条件下での実験で作成したタンパク質などの試料を日本に迅速に持ち帰るため、宇宙貨物船「こうのとり」7号機に搭載した専用カプセルが予定通り南鳥島近海の日本領海内に着水、近くで回収のため待機していた船が無事カプセルを回収することに成功した、とのニュースがありました。これで日本は独自に実験試料などを回収するシステムの構築に成功、しかも高い精度でそれを目標に落とすということにも成功しました。
 こうのとり自体は、行きは物資を積んでいますが、帰りは不要物などを積んで、機体がきっちり燃え尽きるよう国際宇宙ステーションから地球に自由落下するします。ようするにゴミの焼却処分というわけですが、そのために必要なものを持ち帰る訳には行かず、その必要がある時は、ロシアの宇宙船などに依頼する必要がありました。当然日本に届くまで時間がかかるわけで、新鮮さが求められるようなものは、なかなか難しかったそうです。
 そこで今回は、大阪の魔法瓶メーカーであるタイガー魔法瓶株式会社へ特注した専用のステンレス容器を用いて、内部温度を4℃に保ったまま海上に落とすという実験を行い、無事に成功した、というわけです。はやぶさの時はただ自由落下してくるだけのものでしたが、今回はエンジンを噴射して姿勢を制御しつつ減速をかけ、試料への衝撃を少しでも減らしながら落ちてくるように作られています。高真空層を挟むことで断熱された内部は、容量20Kgとまだまだ僅かなものですが、いずれ更に大型化できれば、人も乗せて地上と宇宙を往還できる装置にできるかもしれません。
 今回の実験で、JAXAは運んだ試料を研究者に引き渡す一方で、カプセルの性能について検証を加えて行く予定です。それらの情報をもとに改良などを行い、2年後予定のこうのとり9号機で再び実験を試みる、という可能性があるとのこと。

 日本の宇宙開発はこれまでいまいち頼りない気がしてましたが、限られた予算でこうして次々と成果を上げていくのを観ておりますと、いずれ独自の有人宇宙探査もできるようになるのでは、と期待も高まります。そのためにも、もっと予算をかけ、人材を育成し、研究をつないでいかないと、と強く思います。


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