かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

洋画の邦題が酷いのは昔からなのでしょうが、「題名」を付けるのは難しいですね。

2017-06-11 21:31:03 | Weblog
 今朝の最低気温は18.5℃、最高気温は25.8℃でした。一日、薄曇りではっきりしない空模様でしたが、懸念された雨はなく、それなりに過ごしやすい休日でした。梅雨には入りましたが、早くも明日以降しばらくは梅雨の中休みで雨はあまり降らないらしいです。幾らなんでも6月頭に「梅雨の中休み」も無いものだと思いましたが、まあ気象庁がそういう以上文句を言っても始まらないでしょう。少なくとも来週は傘いらずで済みそうなのをありがたく思っておくと致しましょう。

 さて、「Hidden Figures」という映画があります。1960年台初頭、ソ連と熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていたアメリカが、月に行くアポロ計画の前に、宇宙に出ることを目的として頑張っていた「マーキュリー計画」で、裏方として重要な役割を果たした3人の黒人女性の数学者の偉業を描き出したもので、現在、全米で大ヒット中の映画だそうです。この9月に我が国でも公開される予定で宣伝がなされているようですが、その邦題が「ドリーム 私たちのアポロ計画」となっていた事で、ネットを中心に物議を醸しました。そもそもアポロ計画とマーキュリー計画は別物だという点から、「内容にそぐわない」、「事実と異なるタイトル」という批判が相次いだそうで、この度、邦題が変更されて「ドリーム」になるとのことでした。
 そもそもこの「ドリーム」というカタカナ英語な邦題もいかがなものかと思わずにはいられませんが、まあ少なくとも「事実と異なる」点だけは回避された模様です。
 しかしこのように宣伝公開後の邦題が変更されるというのは異例の自体だと言えるでしょう。これまでに印刷、配布されたポスターやチラシは全て差し替えられるのでしょうし、もし予告編が既に放映や放送がなされていたなら、それも作り直すことになります。配給会社としては余分な出費や手間が嵩むわけで、これで動員がコケたら泣くに泣けない羽目になることは避けられません。
 これまでならきっとそのまま批判に耳を貸すこと無くそのまま行ったんじゃないかと思いますが、今回はネット上で批判が相次ぎ、報道されることで更にそれが広がったり、中には監督にツイッターで直接意見を寄せたファンも居たとのことで、とても無視できないと経営判断される事になったのかもしれません。ネットによる口コミの威力が思い知らされる事例になりそうですが、悪名も名なりと思えば、そうやって事前に話題に上がるというのは長い目で見れば得をしたとも言えるやも知れません。
 でもまあこれを「アポロ計画」と言いたくなる気持ちもわからないでもありません。「ライトスタッフ」でもしっかり観ていた宇宙好きな人ならいざしらず、「マーキュリー計画」なんて聞いてすぐ内容を思い浮かべられる日本人が何人居るか、興味を持って映画館に足を運ぼうと言う人がどれだけ出るのか。考えれば考えるほど怪しいと言わざるをえないでしょう。別に学会発表とか報道ではなく、所詮は娯楽、興行なのですから、興味を惹いたもの勝ち、というのも考えとしてはあっても良いとは思います。もっとも「ドリーム 私たちのアポロ計画」が興味を喚起する良い邦題とはとても私には思えませんが・・・。


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