今朝の奈良市の最低気温は9.1℃、昼の最高気温は24.3℃、五條市の朝の最低気温は7.2℃、昼の最高気温は23.9℃でした。昨夜は夜中に暑さで目が覚めました。毛布を蹴り出して羽毛布団だけで寝直しましたが、明け方には少々寒さを感じてまた目が覚めました。昼だけでなく夜も寝具選びが難しいようです。一方日中はよく晴れて一段と暖かくなって来ましたが、夕方一点にわかにかき曇ったかと思うと雷鳴嘶き轟然と驟雨が降ってきました。まるで夏の夕立のようでしたが、激しい雨は15分ほどで止み、また現れた夕日で虹が綺麗にかかって、この様子もまた、まるで夏の空のようでした。明日はまた安定した青空となってひょっとしたら夏日になるかも? という位まで気温が上がる模様です。今日は結局夕方の雨で黄砂も叩き落されたのではないかと思いますが、本番は明日のようですので油断しないように致しましょう。
さて、人事院が主催する「人事行政諮問会議」が、国家公務員の給与について、比較する民間企業の規模を従来より大きくすることを提言しました。公務員の給与はいわゆる官民準拠の原則により、民間企業の給料水準を調査した上でそれと遜色ない程度の金額に調整されてきましたが、その調査対象企業をより大きな組織にすると給与水準が上がってくることになり、国家公務員の待遇改善から人手不足解消、早期離職防止を目指しているとのことです。合わせて、年功序列の人事制度を改めて能力・業績主義を導入、転勤がない働き方を選べるようにする、なども合わせて提言されたとのこと。まあ不夜城霞が関で理不尽な政治家に翻弄され、創造性を発揮するような仕事らしい仕事が出来ないでいる今の国家公務員に、せめて待遇改善でもしないと良質な人材が集まらない、という危機感が人事院にはあるようです。
それにしても、能力発揮、業績重視、というのは一見いいことのように思えますが、利益を重視し常に刷新が求められる民間企業ならともかく、前例踏襲でときには利益度外視も考えなければならない行政の世界で、業績重視とは一体どんな評価をしようというのでしょう? 例えば今の米の高騰を取り上げた場合、農水省が目標とするものは一体何になるのか、と考えてみると、生産者(実際はJA?)のために米価維持しか考えていない農水省にとって、多くの食品系企業や国民が切望する米価下落安定なんて目標にするはずがないと思えます。財務省なら増税だったり、そんな国民の怨嗟を募らせるような業績や能力を披露され、それが評価されるようなことになるというのもどうかと思うのですが。