尼崎市の情報漏えい事故、結局削ってはいけない所まで過度に削り込んでしまった結果なのではないかと思います。

　奈良市の今朝の最低気温は２３．１℃、昼の最高気温は３３．７℃、五條市の今朝の最低気温は２１．１℃、昼の最高気温は３３．４℃でした。今日は朝から雲が目立つものの全般的にはよく晴れました。気温もうなぎのぼりに上がり、まさに真夏日そのもので日向などわずかでも出る気になれないくらいの強烈な暑さでした。しかもこの暑さ、夜になってもいまだ熱気が残り、奈良市では２０時現在で２８．５℃もあります。一応それなりの速度で下がっては来ているのですが、夜中までにどこまで下がるか、今夜の寝心地やいかに？　と心配になる気温です。明日以降も連日最高気温は３３℃という予報、それに来週は晴れマークがずらりと並び、梅雨はどこに行ったのかと嘆くような空模様に。これは、もう夏なのだと思うより無いでしょうね。少しでも涼しく過ごす方法を今すぐ講じていく必要がありそうです。

　さて、兵庫県尼崎市で、市民４６万人分の個人情報（住民基本台帳データ、住民税に関する情報、生活保護や児童手当受給世帯の銀行口座情報、非課税世帯党臨時特別給付金の対象世帯情報）が入ったUSBメモリを紛失したとの記者会見が行われた所、担当の課長さんが記者の質問にパスワードで使用されている文字種と桁数を答えるという失態をやらかし、ネットが騒がしくなっています。そもそもの発端は、臨時特別給付金の支給事務のために雇われた会社の従業員が、臨時特別給付金コールセンターでのデータ移管作業の際に必要なデータをUSBメモリに保存し、カバンに入れて「無断で」持ち出し、飲食店で食事や飲酒をして帰宅して気づいてみたらカバンが無いことに気がつく、というなんとも信じがたい事態で生じたことですが、その重大事に対して少しでも衝撃を和らげようと、パスワードは突破できないと言いたかったのか、うっかり桁数を告白してしまうという２重のおそまつなセキュリティ事故事例になりました。大昔ならともかく、今なら少しかじったくらいの私のような素人でも、使われている文字種と桁数が判っているならちと解いてみようか、と考えられるくらいはハードルが下がってしまっています。それなりに時間はかかるでしょうが、速いＰＣはいっぱいありますし、その手の人に拾われていたらもう丸裸も同然なのではないでしょうか？
　まあそれにしてもこれも行政改革による弊害なのかと思わずにはいられませんでしたが、　外部委託した先の違反行為もまたちょっとやらかしたと言うにはひどすぎる状況なのを考えると、もはや公の世界だけでなくて我が国全体が人件費を悪と考えて過度の合理化を志向したがために、色々と駄目になってしまったようです。今こそ老子の「無用の用」を社会全体で共有するべき時なんじゃないかと思います。