かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アナログがいかにも悪いような方針は、本質が返って見えなくなるように思えるので止めたほうがいいと思います。

2022-06-03 19:21:10 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は17℃、昼の最高気温は30.1℃、五條市の今朝の最低気温は13.2℃、昼の最高気温は29.5℃でした。今日はやや雲が多い晴れの天気でしたが、夕方に近づくに連れ雲が増え、日が落ちる前後から雨が降ってきました。まあこちらの方はほとんどお湿り程度で車で走っていると何秒かに一回はワイパーを動かした方がいいかも? という程度の降り方でしか無かったですが、雨粒自体はかなり大粒でしたので、ひょっとしたらもう少しずれた場所では盛大に本格的な雨になっていたのかもしれません。気象庁のサイトで雨が降ってくる前からの雨雲の動きを見てみましたら、北西から急速に小さな雨の塊が流れてきていました。東の山に当たったところで短時間ながらかなり強い雨になっていたようですし、こちらが経験した雨はその調度外縁部の雨だったようです。明日はしっかり晴れて来そうですが、明後日は段々天候が傾いてきて雨になる模様です。

 さて、政府には、デジタル時代にそぐわないアナログな規制の法令がざっと5千条項あるそうですが、政府はそのうち4千条項を改正する方針であることを発表したようです。アナログな規制とは、例えば河川やダムの定期点検で、今は監視役の人が現地まで足を運び、現場を確認することを求めている目視規制などとのことで、これを、今後ドローンなどを活用した遠隔監視や画像解析技術などのデジタル技術に置き換え、効率化を図ろうという趣旨です。また、残りの1千条項についても、9月末までに各府省庁から工程表を出させて、年内に扱いを判断する予定とのこと。
 この方針を今日開かれたデジタル臨時行政調査会で示す予定とのことですが、果たして議論はどう進んだのでしょうか。
 
 これから現場で動けるベテランが減っていなくなっていくという時代背景を考えるとあながち間違った方針では無い要素もありますが、そもそも技術者を大事にしないからそういう方向へ進もうという人が激減減してしまったんではないかと思えてなりません。安全は経済性や効率性では語れない冗長性をもたせるのが大事というのはこの間の知床半島での観光船事故でも目の当たりにしたところですが、既に監督官庁は技術も現場も知らない素人ばかりとなり、ますます技術音痴科学知らずばかりが政治経済を司って単に経済効率性のみを求めるようになっているのを見ていると、とてもベテラン代替の安全確保技術が進展しようとは思えません。それは結局は一朝事あるときにはこれまでの節約を全て吐き出してなお余りある大損害を将来受けるリスクが高まりばかりなのですが、だれもそんな先のことには責任を負おうとしません。デジタル化も、現場のベテランのある種超常めいた肌感覚をいかにデジタルで再現するか、暗黙知を言語化するか、という方向で研究が進められていたように思っていたのですが、結局はわかりやすいのかドローンで監視、なんていう幼稚な話に収斂していくのが実にバカバカしい限りです。そのドローンのシステムがベテランの監視並みの危機察知能力を発揮しうるのなら良いのですが、そう言った方向へ投資はしているのか、岸田首相は一度確認されてみてはどうかと思わずにはいられません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする