かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

佐村河内守礼賛番組に対するBPOの見解は、多々問題あれどお咎め無し、ということのようです。

2015-03-07 22:40:58 | Weblog
 東京から奈良に帰ってきましたが、毎度この時期思うのは、東京と奈良の気候の差で、どうしても奈良のほうが寒く感じます。まあ東京方面では、仕事は大体空調が効き過ぎるくらいに効いた会議室などに缶詰にされたりすることが多く、寝泊りするのもこれまたしっかり暖房の効いたホテルになります。もちろん移動などで外を出歩く時もあり、今回もスーツだけでは肌寒いと感じるくらいは東京もそれなりに寒かったですが、奈良の家の方は外気温自体明らかに違いますし、家は冷えきっていて石油ストーブを焚いても中々温まりませんし、理不尽に思えるほどに我が家は寒いのです。とりあえずはこの気温差だけで風邪を引いたりしないよう気をつけるくらいしかできませんが、こちらも早く春めいて暖かくなってほしいと願わずにはいられません。

 さて、両耳の聞こえない作曲家として一世を風靡し、ゴーストライターの発覚で地に堕ちた佐村河内守氏を巡る報道について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が見解を公表しました。それによると、裏付け調査が不十分な点はあるが、佐村河内氏が身障者手帳を持っていたことなどもあり、「放送時点で真実であると信じるに足る相応の理由や根拠が存在した」と判断、「放送倫理違反があるとまでは言えない」という結論に至ったそうです。まあ取材する相手が売りにしている耳が聴こえない、と言う話を疑うなど、たとえその時「変だな」と感じたとしてもそれに突っ込むことは、あの絶頂期にはどこのマスコミも出来はしないでしょう。疑うなら門前払い、で取材一切お断りされては番組に穴を開けてしまうでしょうし。その一方で、BPOが「感動的な物語ばかりを安易に求めるのは無責任な態度」を指摘したのはまさにそのとおりだと思います。いわば、そのような無責任な態度、視聴率さえ稼げれば良い、とする一過性メディアの宿痾が、佐村河内側が付け入る隙になったと言うことについては、大いに反省していただかねばならないでしょう。
 それにしても、私もとある仕事で少なからずこの「事件」で割を食ってしまったので無関心ではいられませんが、本まで出して礼賛していた「NHKスペシャル 魂の旋律~音を失った作曲家」の製作者さんは、今どこでどうしているんでしょうね。BPOからともかくもお咎め無しとなったのですから、この失敗を次の成功のための礎として頑張っていただきたいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする