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かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

厚生労働省は、更に病院現場の首を絞めようとしているように見えるのです。

2008-01-29 22:27:47 | Weblog
 昨日の雪は夜の間に雨になり、懸念していた積雪にはならなかったのでほっとしました。今年は本格的な冬ということで、夜の間に雪が降り出し、一晩中降り続いたというのに、それが雨に変わるなんて少し信じがたいことです。雨だったのが夜のうちに雪に変わる、というのなら別段不思議でもなんでもないのですが1月末でその逆がありうるとは思いませんでした。
 ただこの雨は並みの雨ではありませんでした。朝の天気予報では、昼にはあがる、と言っていたのに、昼になっても降り続け、そのときの天気予報では、夕方までにはあがる、と言うことだったのに、辺りが暗くなってもまだやまず、結局、二日続けてびしょぬれになりながら帰宅する羽目になりました。もっとも昨日の今日ということで少しは学習した私は、グローブを防水性の高いものにかえました。おかげでバイザーをぬぐうのもまるでワイパーを使っているかのごとく一回でクリアになりますし、何より手が濡れないので、指がかじかむということがありませんでした。まあこれも、雪だとどうなるか、生地が薄めなだけに少々気になるところではありますが、とりあえずは雨対策として有効であることが確認できました。
 
 さて、何か久しぶりに新聞をまともに見た気がする今日なのですが、その夕刊の一面に、大阪と兵庫にある大学病院などで研修医という身分の人が98人、違法なアルバイトをしていた、ということが、近畿厚生局という厚生労働省の地方部局の調査で判明し、26の病院に処分が検討されていると記載されていました。医師法という法律で、研修医は指導する医者の管理下でないと診療できない、ということになっているそうですが、アルバイト先の病院で、夜間の当直や休日の日直などに一人で診療に当たるようなこともあったとのことです。これに対し、近畿厚生局は研修医に医師として法令順守を徹底させるのが病院の役割であり、厳正に処分したい、とのコメントを出しております。まあ、アルバイトをした研修医やそれを指導する医師・病院が法令をないがしろにしている、というのは事実なのでしょうし、そういう局の言い分は、それはそれとして理解はできます。でも、どうしてそれら病院が研修医をアルバイトで雇い入れたのか、夜間当直や休日に勤務させたのか、という、需要側の問題については、この記事には何も触れられておりませんし、コメントしたのかどうか知りませんが、近畿厚生局も触れていないようです。多分そういう人たちを使わないことにはそれら当直の人員を確保できなくなりつつある現状が背景にあるんじゃないか、と私などは思うのですが、それを無視してただアルバイトした側させた側だけを罰しても、解決には程遠い気がするのです。というより、そんな些細な問題をちまちまつついている暇があったら、根本原因ともいうべき、崩壊間際の医療現場を何とかすることを厚生労働省は総力を挙げて知恵を絞るべきなのではないのか、という思いがぬぐえません。新聞も新聞で、別の企画で医療現場の苦境をレポートする記事を載せたりもしていたのですから、どうしてもう一歩踏み込んだ取材と記事作りができないのか、と、せっかく一面に掲載するというのに、もったいなさと歯がゆさを覚えてしまいます。大勢のアルバイトがある日突然使えなくなる民間病院の医療サービスは、今後維持できるんでしょうか? 結局割を食うのは患者だけのような気がするのですが。

コメント
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