ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

環境省自主参加型国内排出量取引制度

2007年05月17日 | 温暖化/環境問題
今週のブックマークは、http://www.et.chikyukankyo.com/ です。

このHPは昨年 2006年07月24日のこのブログ「国内排出量取引制度」で一度触れています。そこでは、「日本では二酸化炭素の排出量に関する排出権取引制度がまだ確立していない。この制度を立ち上げるために、省エネ・石油代替エネルギーによるCO2排出抑制を目指す事業者に設備費用の三分の一を補助することで事業者へこの試行事業への参加を促している。」と紹介しました。

省エネ設備導入の補助金を交付し、省エネ設備の稼動に伴い一定のCO2排出削減を達成してもらう。その試行事業を通じて、CO2の国内排出量取引制度の基盤を整備するのが狙いです。

排出削減量を検証するための国内ルールが漸く完成し、各審査機関が共通のルールで、且つ一定の品質確保して排出量を検証できるようになりました。具体的には、以下のルールが完成しています。

自主参加型国内排出量取引制度の実施ルール
モニタリング・報告ガイドライン
 第1部:温室効果ガス排出量算定・報告の基本枠組
 第2部:算定マニュアル
排出量検証のためのガイドライン

これまで日本ではCO2排出量取引については、欧州に遅れを取っていましたが、これで日本も体制が完成し排出権取引に参加可能になったと言えるでしょう。