弱り切っているオリックスをきっちり叩いて、コロナ日程でなければそもそもチャンスすら無いのであれですが、史上初の6戦スイープで7年ぶりの8連勝です。
美馬がいきなりスリーランを食らって超難敵の山本は初回を2奪三振の三者凡退、そこからまさかひっくり返すとはビックリ仰天でした。
このカードで顕著だったミスは今日もオリックスの足を引っ張り、前日に先制アーチを放った中川が守りでやらかしたのをなぞらえるかのようにツーランを放ったT-岡田がバウンドが変わったにせよ痛いエラーで山本のリズムを崩してしまい、そして昨季に相性の良かった井上の粘りを起点に山本をじわじわと追い詰めていきます。
追撃の田村の2点タイムリーは得意の右方向を意識していたからこそでしょう、なかなか率は上がりませんが内を突かれた150キロに力負けをしなかった藤岡には三年目の変化に期待をしたく、そして追いつかれてしまった直後にレアードが真ん中に入ってくる変化球を見逃さずにバックスクリーンに決勝アーチと主軸と日替わりヒーローが上手く噛み合いました。
先発の美馬は最後までボールが浮き気味ながらもやたらと笑顔だったのが印象的で本人はあまり気にしていなかったのか、そもそもが被弾の多い投手ですしグラウンドピッチングができていましたので前回の登板と同じくらしいと言えばらしい7回3失点ですので先発としての責任は果たしてくれたと思います。
それだけに楽天との頂上決戦を前に元楽天勢での3連勝を逃してしまった小野の乱調がもったいなく、それが武器ではあるのですが高めのストレートを弾かれてフォークも決まらず、代わった東條も右の外国人打者への神通力が消えてしまったのか同点タイムリーを浴びてしまい、またしてもの走塁ミスが無ければ一気に勝ち越されていたかもしれません。
ベンチは小野にかなりの期待をしているようですが2イニングを投げてからの中1日はやや無理がありまた例によって田中を軽視しすぎているようにも思えて、益田ではなく三者連続空振り三振で移籍後初セーブのジャクソンで締めくくったのとは好対照、せっかく山本に土を付ける絶好のチャンスを逃してしまったのがあまりに惜しすぎます。
井口監督は粘り強い、最後まで諦めないと評しているのはそのとおりですし、8勝のうち先制をして逃げ切ったのは2つだけで2度のサヨナラ勝ちを含めて5試合の1点差勝利はそれを物語っているのですが、相手に恵まれただけでカード前半とは真逆にカード後半はいずれも初回失点で躓きながらも相手のミスに助けられてのものでした。
こういった心配をしておけば逆に鬼門仙台でいい感じの野球ができるのではないかと敢えて並べてみましたが、因縁の相手に涌井、酒居、鈴木大で負けるわけにはいきません。
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◆6月28日(日) 千葉ロッテ−オリックス6回戦(ロッテ6勝、14時、ZOZOマリン、0人)
▽勝 東條 5試合1勝1敗
▽S ジャクソン 5試合1S
▽敗 増井 3試合1敗
▽本塁打 T-岡田2号(美馬)、レアード5号(増井)
▽バッテリー
千葉ロッテ 美馬、小野、東條、ジャクソン—田村
オリックス 山本、澤田、海田、増井、比嘉、山田—若月