明日は間違いなく試合終了のときにはまだ会社にいることが確実なために、何だかんだと理由をつけて今日は試合開始に間に合うように球場に向かいました。
不本意ながらも寒さ対策でスーツの上着を着込んでの重装備が結果的に正解だった4時間2分の長丁場は、最後は劇的なサヨナラ勝ちで7年ぶりの8連勝ですから寒さも吹っ飛ぶような幕切れで、まさかまさかの首位奪取ですから日本中のロッテファンが沸き返っていることでしょう。
しかしこれで浮かれたり勘違いをしたり油断をしたりすれば足元が揺らぐのはすぐでしょうから、くどいようですが伊東ロッテの野球をぶれずに続けてくれることを願います。
それにしてもロッテからすれば笑いが止まらない、西武からすれば何かに当たりたくもなるであろうサヨナラ劇でした。
四球、死球、バント、敬遠、そしてワイルドピッチですから大石の顔が引き攣っているのも当たり前の話ですし、渡辺監督が何かを蹴飛ばした苛立ちもよく分かります。
ずっと首位を走っていた西武がこのカードではミスのオンパレードでしたので勝手に相手がこけてくれての首位という側面がかなり強いものの、そのミスをしっかりと見逃さずに得点に繋げたのですからチームとしてはいい勝ち方ができていると、そう素直に受け止めています。
よく分からなかったのが最後の西武ベンチからの抗議で、ボールを二塁に投げてベースを踏んでいましたからあるいはワイルドピッチではなく死球での押し出しと思ったのかもしれず、一塁ランナーの鈴木が二塁まで行かなかったことを訴えていたのかもしれません。
盛り上がるナインの中で江村がまず異変に気がつき、そして井口が鬼の形相で何かを叫んでいたのが印象的でした。
そんな今日の白星ではありましたが、反省すべき点も多々ありました。
目立ったのは走塁ミスで、厳しいようですがもう少し何とかならなかったかなとは正直な思いです。
難しい打球判断ではありましたが三回に角中のツーベースで三塁止まりだった根元はしまったという表情をしていましたから、その判断をミスったとの自覚があったのでしょう。
あの追い方であれば仮に捕られていても一塁に戻る余裕はあったでしょうから、そこを悔いていたのかもしれません。
また五回の無死一三塁から根元の一塁ゴロでホームでアウトになった江村はゴロゴーのサインが出ていたのかもしれませんが、巧みな走者であれば三塁ベース付近でフェイントをかけて併殺を防いで一死二三塁、あるいは一三塁といった形にできたのではないかと、あまりに愚直に突っ込みすぎたような気がします。
そんな絶好のチャンスを逃した焦りからか七回の岡田の走塁死はあまりに無謀に過ぎましたし、勝ったからチャラにするのではなく次に活かしてもらいたいです。
また昨日に続いて大ブレーキとなった福浦ですので明日の四番をどうするのか、今頃は勝利の余韻から落ち着いたであろう伊東監督も頭を悩ませていることでしょう。
先発の藤岡は5回を5安打2失点ですから滅多打ちにされたわけではありませんが、印象としてはそれに近いものがあります。
いつもながらのテンポの悪いピッチングで、4四球とコントロールに苦しんだこともありましたが5回で105球も投げているようではお話になりません。
ストレートが走らないために変化球で仕留めることもできず、いたずらに球数を増やした挙げ句にストライクを取りにいったところを見透かされたように栗山やヘルマンに痛打されるという繰り返しで、こういったピッチングがずっと続いていますので交流戦を前に登録抹消をすべきではないかと思います。
幸いなことにグライシンガーの復帰の目処が立ちそうですから先発陣の頭数は足りていますし、このまま藤岡を一軍で使い続ければそれなりの結果は残すでしょうが長い目で見ればマイナス面の方が大きいのではないかと、早いうちに軌道修正をかけるべきではないかと考えます。
それなりに試合をまとめているところはさすがですがファンが望んでいる藤岡はそんなことで満足をするようなレベルではないと思いますので、伊東監督の英断を願ってやみません。
藤岡が早々に姿を消したことで中継ぎ陣が総動員での火消しとなりましたが、6回を2安打零封としたことが今日の最大の勝因だと考えます。
もっとも同点の場面で松永と益田を使ったことは自分としては面白くはないのですが、連勝中ということで多少の無理は承知の上での起用だと思うことにします。
それもこれもこれまでの継投がそう思えるに足るものであるからこそですから、今後にこういった流れが続くようであれば考えを改める必要が出てくるでしょう。
今季初登板のロサはぽっこりのお腹が気になりましたがやはり150キロオーバーのストレートは魅力で、一昨年ほどとまでは言いませんがロサが調子を上げてくれば勝利の方程式の負荷が著しく軽減ができるでしょうから、何とかものになってくれることを期待します。
服部は自信がみなぎるマウンド上でのピチピチぶりが健在で、やはりスピードが増したことがピッチングの幅を広げているのではないかと思います。
そして上野は気合いが入っていることは見て取れましたが簡単に四球を与えているようではベンチの信頼を勝ち得るのは難しく、まだまだといった感じです。
また2年ぶりの白星を手にした伊藤は数字ほどにはスピードが感じられなかったのが気がかりですし、痩せたと言うよりはやつれたと言った方が正しいのではないかと思えるような体つきが心配ではあるのですが、今の伊藤に一番に必要なのは結果だと思いますので今日の白星がきっかけとなってくれればと願います。
ボールを体でしっかりと止める江村や強肩ぶりを見せつけた鈴木、広い守備範囲で投手を助けた岡田など、打棒が爆発した試合もあれば今日の井口のように値千金のアーチが飛び出したりもしましたが、基本的にはこの連勝は守り勝っているとの意識がベンチにも選手にもあるはずです。
とにかくつまらないミスをすればどうなるかは目の前に反面教師がいたわけですから、そこをしっかりと学んでもらいたいです。
随所にいいプレーがありながらも試合の流れからすれば負けてもおかしくはなかった展開であり、だからこそ勝てたことを喜んでいるのですが、先日に続いてバントを失敗した伊志嶺は藤岡とともに浦和に送られても仕方がないと思うぐらいに反省をしてもらわなければなりません。
勝ち試合ながらも反省点の方が多かったのではないかとはどちらかと言えば本音であり、また勝って兜の緒を締めるためにも普段以上に辛口でまとめてみました。
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