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電脳筆写『 心超臨界 』

強みは物理的な能力がもたらすものではない
それは不屈の信念がもたらすものである
( マハトマ・ガンディー )

こころの一冊 《 おおきな おおきな おいも――後藤啓子 》

2025-06-05 | 09-生物・生命・自然
20年に及ぶブログ活動の集大成 → <a href=https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/3d8eb22fad45ce7b19d6a60e8a70b7e7" target="_blank">★仏様の指
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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  人生は良書であると思う
  深入りすればするほどより深い意味が見えてくる
  ( ハロルド・S・クシュナー )
  I think of life as a good book. The further you get into it,
  the more it begins to make sense.
  ( Harold S. Kushner, American rabbi, 1935- )


「明日はいよいよいもほり遠足です」という幼稚園の先生の言葉に、子どもたちは大喜びです。ところが次の日は雨、「一週間のばしましょう」ということになりました。すると子どもたちは「傘さしていけばいいんだ!」「長靴はいていけばいいんだ!」と、大憤慨です。


「おおきな おおきな おいも」

収穫の秋、ふくらむ想像――かいだんぶんこ・後藤啓子
(「こころの一冊」2006.10.06 日経新聞(夕刊))

「明日はいよいよいもほり遠足です」という幼稚園の先生の言葉に、子どもたちは大喜びです。ところが次の日は雨、「一週間のばしましょう」ということになりました。すると子どもたちは「傘さしていけばいいんだ!」「長靴はいていけばいいんだ!」と、大憤慨です。

先生は「大丈夫、おいもは一つ寝るとむくっと大きくなって、二つ寝るとむくっ、むくっと大きくなって……七つ寝るといっぱい大きくなって待っていてくれる」と言いました。これを聞いた子どもたちの想像が膨らみ始めました。

「そのおいも、こーんなに大きくなっているかな?」と、一人が両手を広げると、「違う、こーんなに大きいんだ」「いや、こーんなに」とやるうちに、「先生、おいも描くから紙ちょうだい」と言い出しました。小さな紙を足して夢中で描いて、やがてとてつもなく大きなおいもの絵ができあがりました。

そこで先生が「こんなに大きなおいもどうやって掘り出すの?」と聞くと、またまた子どもたちの想像の世界が膨らみ始めました。

この本は実際に幼稚園であったことから生まれました。伸びやかな勢いのある筆づかいの絵からは、想像の世界の楽しさがはじけるようです。ここの文庫でもこんなことがありました。

秋も深まると、文庫の前の小道はすっかり落ち葉で埋まります。落ち葉掃きをしていると、子どもたちが「私もやりたい!」と、言い出しました。「じゃあ」とまかせると、今袋にいれたばかりの葉っぱまでひっくり返して大騒ぎです。集めているのか散らかしているのかわからないありさまでしたが、やがて「来て! 来て!」と声がしました。

見ると袋は落ち葉でいっぱいで、家に持って帰るといいます。次の週「あの落ち葉でおいもを焼いて食べたの。とてもおいしかった」と話してくれました。

自然の営みが子どもの心にもたらす楽しみは、想像以上に大きいようです。
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