電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスとしてではなく
一方が降伏するからである
D・パイプス

真珠湾攻撃の真実 《 どっちにしても日本に救いはない――西尾幹二 》

2024-09-21 | 04-歴史・文化・社会
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戦争をしかけたのはアメリカである。アメリカは罠にはめてまで日本をやっつけたかった。軍事的にも、政治的にも、アメリカは日本をなめていた。このような状況下では、日本には当然ながら第二次大戦の戦争責任はないことになる。戦後ずーっと自分は戦争を仕掛けた罪があると思いこんできた日本人は何という無邪気さであろう。何という素朴な愚かさであろう。と同時に、もしルーズベルトのかくも大掛かりな策謀が真実だとしたら、日本人は別の意味で自分の無力に深く絶望せざるをえなくなるであろう。


◆どっちにしても日本に救いはない

『国を潰してなるものか』
( 西尾幹二、徳間書店 (2001/01)、p309 )

R・スティネットの『欺瞞の日』(『真珠湾の真実』のこと)が話題になっている。間もなく翻訳も出るらしいが、要するに真珠湾攻撃のルーズベルト工作説の、新証拠に基づく決定版というような内容の本である。アメリカがヨーロッパ戦線に参加するためには、当時、思いきった国民世論の喚起が必要であった。ドイツと手を結んでいる日本を挑発し、戦争に誘いこむことで、対独戦争を合理化する。それがルーズベルトの狙いだった。かなり前からいわれていた大統領陰謀説にいよいよ磨きがかかってきたのだ。ハル・ノートを突きつけて、有無をいわせぬ窮地に日本を追いつめたあの最後の脅迫は、アメリカの予定の行動、してやったりの瞬間だったわけである。

戦争をしかけたのはアメリカである。アメリカは罠にはめてまで日本をやっつけたかった。軍事的にも、政治的にも、アメリカは日本をなめていた。このような状況下では、日本には当然ながら第二次大戦の戦争責任はないことになる。戦後ずーっと自分は戦争を仕掛けた罪があると思いこんできた日本人は何という無邪気さであろう。何という素朴な愚かさであろう。と同時に、もしルーズベルトのかくも大掛かりな策謀が真実だとしたら、日本人は別の意味で自分の無力に深く絶望せざるをえなくなるであろう。戦争責任を背負え、お前たちは罪人だと無体なことを言われていたときの方がまだ救いがあることになりはしないか。なにもかも嵌められていた罠だったとなると、道徳的自虐からは免れても、知的劣等という自虐を一段と痛切に感じなければならなくなってしまうだろう。

どっちにしても日本に救いはない、というような認識の地獄に追いこむことがまた今のアメリカのこうした歴史書の書かれる動機であり、(R・スティネットはアメリカが日本を戦争に追いこんだのは民主主義の正義と勝利のためだった、と豪語している)、アメリカ人の元気と、日本人の今の国民的な気力喪失のほんとうの原因である。「戦後の戦争」はなお続いているのである。

これに対する日本人の処方箋はたった一つ存在する。われわれが怒りを甦らせることである。過去のアメリカの非道に対する怒り、そして無邪気だった当時の自国の目の見えなさへの怒りを、内心に強く、深く抱くことである。
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