電脳筆写『 心超臨界 』

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( マハトマ・ガンジー )

妄想が人間を食い殺す――松原泰道禅師

2024-09-07 | 03-自己・信念・努力
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生死、愛憎、美醜、善悪、貧富といった二元対立は、必ずそこに選択的な心が働き、選り好みが出てきます。どちらかを好み、一方を嫌う思いが生じます。つまり、どちらかに執着するようになるのです。執着心が起きたら、物事を正しく判断できません。こうした分別心(ものを二つに分けて考えること)を排除せよ、というのが、莫妄想、妄想することなかれということなのです。


◆莫妄想(まくもうぞう)――『景徳伝燈録(けいとくでんとうろく)』
 妄想が人間を食い殺す

『人生をささえる言葉』
( 松原泰道、主婦の友社 (2001/05)、p79 )
  
昔、中国の無業(むごう)という禅僧は、一生をこの「莫妄想」(妄想することなかれ)で通したといいます。のちに、日本の寂室元光(じゃくしつげんこう)禅師は、

  無業一生莫妄想  無業の一生莫妄想
  瑞巌只喚主人公  瑞巖只喚(ずいがんただよ)ぶ主人公

と、先に取り上げた瑞巖師彦の「主人公」と対比させて評しています。

ここでいう「妄想」とは、いわゆる「誇大妄想」の妄想とはちょっとちがいます。禅では、あれかこれかという相対論、二元論を非常に嫌いますが、この相対的なものの考え方を妄想というのです。

生死、愛憎、美醜、善悪、貧富といった二元対立は、必ずそこに選択的な心が働き、選り好みが出てきます。どちらかを好み、一方を嫌う思いが生じます。つまり、どちらかに執着するようになるのです。

執着心が起きたら、物事を正しく判断できません。こうした分別心(ものを二つに分けて考えること)を排除せよ、というのが、莫妄想、妄想することなかれということなのです。

白隠禅師は、「病気が人間を殺すのではなく、妄想が人間を食い殺すのだ」と言っています。

また釈尊には、「過ぎ去ったことをいつまでも思い悩んだり、未だ来たらざることを思い悩むなら、人間は枯草のようにしぼむであろう」と教えます。過去のことは取り返しがつきませんし、未来のことを、あれこれ心配したところで、どうなるものでもありません。それよりも、今なすべきことをなせ、と釈尊は言うのです。

莫妄想と同じような意味の言葉に「莫煩悩」があります。

蒙古襲来(1274~81年)のとき、執権北条時宗は、無学祖元(むがくそげん)禅師に、「どうしたらよいか」と相談します。そのとき無学は、「莫煩悩」、あれこれ悩むことはない、平常心で臨むがよい、と諭(さと)します。このひと言で、時宗は迷いをふっきることができたのです。
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