電脳筆写『 心超臨界 』

明日への最大の準備はきょう最善を尽くすこと
( H・ジャクソン・ブラウン・Jr. )

向上心 《 こんな“刺激的”な共同生活を経験してみるのもいい!――サミュエル・スマイルズ 》

2024-07-16 | 03-自己・信念・努力
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その人を知ることがすなわち愛と名誉と賞賛を学ぶことにつながる人もいれば、反対に軽蔑と嫌悪感しか教えてくれない人もいる。高邁(こうまい)な人格を持った人と暮らしてみるがいい。必ずや自分も向上し、目を見開かされる思いがするだろう。スペインの格言にも、「狼と暮らせば遠吠えが上手になる」とある。


『向上心』
サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p191 )
第5章 よい人間関係をつくる――つき合う相手を糧に自分を成長させているか
4 人生の質・大きさは「友人」で決まる

◆こんな“刺激的”な共同生活を経験してみるのもいい!

その人を知ることがすなわち愛と名誉と賞賛を学ぶことにつながる人もいれば、反対に軽蔑と嫌悪感しか教えてくれない人もいる。

高邁(こうまい)な人格を持った人と暮らしてみるがいい。必ずや自分も向上し、目を見開かされる思いがするだろう。スペインの格言にも、「狼と暮らせば遠吠えが上手になる」とある。

ごく普通の知り合いでも、わがままな人とつき合うのは好ましくない。人情味がなくて鈍感な、ひとりよがりの考え方が身についてしまうからである。

これは、人間らしい寛容な人格を育てるためにはマイナスである。ものの見方が型にはまってしまい、道徳観念も低下する。心も狭くなって、あいまいなご都合主義におちいりやすくなってしまう。スケールの大きな野心を抱いて真に完成された人間になりたいと願う人にとって、これらはみな命とりになる。

これとは反対に、自分よりすぐれた知能を持った経験豊富な人とつき合えば、必ず何らかの刺激を受けて活気づけられる。人生に対する知識も深まるだろう。

彼らと比べて自分を評価し、足りない知識を分けてもらうがよい。彼らの目を通して認識を深め、彼らの豊かな経験、それも喜ばしい経験よりは苦しみ悩んだ経験から、より多くの有益な教訓を学びとることができるだろう。

このように、賢く活力にあふれた人とつき合えば、必ず人格形成にもっとも必要で価値のある影響を受けられるにちがいない。すなわち才能が豊かになり、決断力も強くなる。高い目的を持って、自分はもとより他人の問題をも解決してやる場合に役に立つ的確な能力を身につけることができるのである。

ある婦人は次のように述懐している。

「若い頃に一人でくらしたおかげでとても損をした、と心から残念に思うことがあります。妥協しようとしない自我ほど、暮らしていてひどい仲間はありません。それに、他人を助けるにはどうすればよいかがまったくわからなくなるだけでなく、何をしてもらいたがっているのか見当もつかなくなってしまうのです。

静かな生活ができなくなるほど大げさなのも困りますが、人とつき合うことは私たちを満ち足りた気分にし、経験を豊かにしてくれるでしょう。慈善とはまたちがった思いやりの気持ちがだんだん輪を広げ、必ず宝物を持ち帰ってくるのです。人格の向上にも役立ち、自分の大切な目標からは目を離さず、しかも上手に自分の道を切り開いていくことができるようにもなるでしょう」

人格はあらゆる場面でその効力を発揮する。仕事場に人格者がいれば仲間は勇気づけられ、向上心も高まるだろう。逆に人格が劣り労働意欲のない人間は、知らず知らずのうちに仲間の質をも低下させてしまうだろう。

善良な人とコミュニケーションを持てば、必ず善を生む。善良さは広い範囲に影響を及ぼす。

「バラが植えられるまで私はただの泥土でした」――芳香を放つ土がこんなことを語る一節が、東洋の伝説の中にある。ウリのつるにナスビはならず、善は善しか生まない。

「善良さがどれほど多くの善を生むか、それは驚くほどである。善良なものは単独でいることがないし、悪もまた然りである。それはまた別の善なり悪なりを生み、新しく生まれたものはまたその次へと、とめどがない。池に投げた石がだんだんと水面に波紋を広げ、ついには最初の輪が岸に届くのに似ている。この世に存在するほとんどすべての善は、このようにして過ぎ去った遠い過去から次々に受け継がれてきたものであり、知られざる神の御心(みこころ)から伝えられたものである、と私は考えている」

これはキャノン・モーズリーの言葉である。
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