電脳筆写『 心超臨界 』

心地よいサマーレインのように
ユーモアは一瞬にして大地と空気とあなたを洗い清める
( ラングストン・ヒューズ )

川が海を豊かにする――畠山重篤

2024-06-23 | 09-生物・生命・自然
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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「森は海の恋人運動」を推進している畠山重篤さんは「川が海を豊かにしているんです」といいます。川は、森で生まれた植物性プランクトンを海まで運びます。それを餌にしているのが動物性プランクトン。それを食べて育った小魚を鮪のような大魚が食べます。森の恵みが川を通じて海の食物連鎖を支えています。

気仙沼に注ぐのが大川。源流を求めてたどっていくと、岩手県の室根山に至ります。この山では宮城県と岩手県の両方の市民が一緒に、毎年ブナの植林をやっています。森の木の葉が落ちて腐葉土になり、それが雨水を濾過してきれいな水を川へ送ります。


◆川が海を豊かにする――畠山重篤

「学校のほかにも先生はいる」
( 永六輔、祥伝社 (2003/10/1)、p19 )

東京でやっているラジオ番組を、岩手県から放送しました。

番組の中のコーナーを各地からレポートするというのはよくやります。今度思い切ってやったのが、言わば引っ越し放送。スタジオにはレギュラーを一人残して、全員が岩手県、宮城県から放送したんです。お伝えしたかったのは、森の力。

森林の重要性を、川や海との関係から訴えたかったのです。

宮城県唐桑(からくわ)の海で養殖をしている畠山重篤さんに、教えてもらいました。
「養殖は湾のような波の静かな所ならどこでもできるのでしょう、と思われがちですが、大事なのは川です。リアス式海岸といいますが、スペイン語で汐入り川(しおいりがわ)のこと。川が削(けず)った入り組んだ谷が、海岸になったのがこのあたりです。この川が海を豊かにしているんです」

良い海とそうでない海、つまり川が流れ込んでいる海と川のない海では、豊かさが百倍違うんだそうです。

その気仙沼(けせんぬま)に注ぐのが大川。源流を求めてたどっていくと、岩手県の室根(むろね)山に至ります。この山では宮城県と岩手県の両方の市民が一緒に、毎年ブナの植林をやっています。

森の木の葉が落ちて腐葉土になり、それが雨水を濾過(ろか)してきれいな水を川へ送る。

同時に、森は緑のダムなんです。水を貯(たくわ)え、水害を抑える働きもしてくれています。

そのブナの木は、秋田の白神(しらかみ)山地が世界遺産に登録されたくらい、貴重になってしまいましたが、昔はそこら中がブナの森だらけだった。

その証拠がブナという漢字。

橅、木扁(きへん)に無いという旁(つくり)を書きます。当たり前過ぎて、目に入らないくらいありふれていたからなんですね。そのブナが世界遺産になるんですから。

海にいる魚たちは、森があるからいきていられるんです。

大きな鮪(まぐろ)などは、海流に乗って移動して森など関係ないように思われますが、鮪が食べているのは小魚。小魚が食べているのが動物性プランクトン。それが餌にしているのが植物性プランクトンで、これが森で生まれて川に乗って海まで下るんです。

森が豊かになるから、海が豊かになる。そのためには用もない河口堰(かこうぜき)など、作らないほうがいいに決まってます。
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