電脳筆写『 心超臨界 』

嘘と作り話の上に自己を築くことほど
この世で恥ずべきものはない
( ゲーテ )

すべてのリンゴの性質を備えた完全無欠なリンゴを「イデア」と呼ぶ――養老孟司

2024-08-11 | 03-自己・信念・努力
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プラトンが言いたいのは平たく言えばこういうことです。「おかしいじゃないか。リンゴはどれを見たって全部違う。なのに、どれを見たって全部違うリンゴを同じリンゴと言っている以上、そこにはすべてのリンゴを包括するものがなきゃいけない」。この包括する概念を彼は「イデア」と定義したのです。


◆すべてのリンゴの性質を備えた完全無欠なリンゴを「イデア」と呼ぶ

『バカの壁』
( 養老孟司、新潮新書、p71 )

「apple」を「アップル」と言うか「アポゥ」というか「アッポウ」と言うか、同じ発音をしているつもりでもそれぞれ異なる。

同じ人間が同じ言葉を同じように発音したつもりでも、インクの乗り同様、やはりどこかが違うのです。しかし、我々はそれを同じリンゴとして、全員が了解している。

私の知る限り、この問題を最初に議論したのがプラトンです。彼は何と言ったかというと、リンゴという言葉が包括している、すべてのリンゴの性質を備えた完全無欠なリンゴがある。それをリンゴの「イデア」と呼ぶのだ、と。

そして、具体的な個々のリンゴは、その「イデア」が不完全にこの世に実現したものだと言ったのです。つまり、言葉は意識そのもの、それから派生したものなのです。

プラトンが言いたいのは平たく言えばこういうことです。

「おかしいじゃないか。リンゴはどれを見たって全部違う。なのに、どれを見たって全部違うリンゴを同じリンゴと言っている以上、そこにはすべてのリンゴを包括するものがなきゃいけない」

この包括する概念を彼は「イデア」と定義したのです。

プラトンはこのように全部包括する概念を考えた。では、我々がリンゴという言葉を文字に書いても、音声にしても、全部違うのに、それを同じリンゴだと言っているのはなぜか。

それは、まさに我々が意識の中で、全てを同一のものだと認識することが出来るゆえに起こる現象なのです。
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