電脳筆写『 心超臨界 』

一般に信じられていることと全く逆のことに
真実があることがしばしばある
( ブリュイエール )

ご飯1ぜんの原価は35円――山下惣一さん

2005-09-30 | 09-生物・生命・自然
【幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき世界は変り始める】

朝日新聞に「山下惣一の佐賀・津軽の田んぼから」というコラムがある。山下惣一さんは農民作家。身(からだ)と土(いのち)は一体である。人間は、その土地で育ったものを食べて生活するのが最善とする、“身土不二”(しんどふじ)という考え方を主張している。今朝のコラムで、今年は新米が売れない、と嘆いている。

●8月22日から始まった今年の自主流通米の第1回入札では、1俵(玄米60㌔)の平均が1万4664円で、前年同期の3.7%安と過去最安値のスタートに。思わず「うへぇーっ!」とうなってしまった。

●1973年の第1次オイルショックによる狂乱物価のあと、翌74年のコメの政府買い入れ価格は前年比37.4%アップの1万4156円に決まったと私は著書「日本の“村”再考」に書いた。現在は田んぼの4割も減反しているのに、コメは30年前とほぼ同じ値段なのだ。

●ご飯1ぜんのコメの量は70㌘だから、10㌔5千円のコメで、ご飯1ぜんの原価は35円である。350円のコーヒー1杯は10ぜん分のコメと等価だ。

これはおかしい。そう思わなければ農業はやれない。いったい、この国の稲作はどうなっていくのだろうか?、と嘆いている。

私は玄米食だ。何度も噛んでいるうちにじわーっと口に広がるあの深い味わいは、加工食品からは絶対に得ることはできない。きょうの山下さんの嘆きは、コメ派の私にとっても深刻な問題である。

山下さんのコラムと同じページに「声」欄がある。稲作の未来を心配しながら目を移すと、上野静子さん(主婦 67歳)の「はしの持ち方 なってない」という投書が目に留まった。

●半分くらいの人は、はしの持ち方がなっていない。

●はしの持ち方が下手な人は、親指と人さし指以外の指は「グー」になっている。

●すてきな俳優や先生と呼ばれる人たちが、変な持ち方をしているのをみると幻滅だ。

コメを中心にした日本の食文化は、いったいどうなっていくのだろうか?
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