電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスとしてではなく
一方が降伏するからである
D・パイプス

自助論 《 人生に暇な時間などない――サミュエル・スマイルズ 》

2024-07-17 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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「人生には、足を止めて休んでいる時間などありません。他人からの援助と自らのいっそうの精進は共に欠かせないものです。それは、若いころはいうまでもなく、成長した人間にも当てはまるのです。人間は、極寒の地をめざして休まず歩む旅人に似ています。目的地に近づけば近づくほど旅人は足を速めなければなりません。そこでは、寒さこそ旅人の精神にとって最大の病魔となります。この恐るべき敵から身を守るには、精神を活発に働かせておくと同時に、常に友人と接触を保つことが必要になるのです」( トックビル )


◆人生に暇な時間などない

『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p26 )
1章 自助の精神――人生は自分の手でしか開けない!

4 人生に暇な時間などない

人間の業績や名声は、その人自身の活力や勤勉に負うところが大きい。だが同時に、人生という旅の途上では、他人からの援助も実に重要な意味を持つ。

イギリスの詩人ワーズワースは、その点をみごとにいい当てている。

「依存心と独立心、つまり、他人をあてにすることと自分に頼ること――この二つは一見矛盾したもののように思える。だが、両者は手を携えて進んでいかねばならない」

われわれはみな、幼少のころから老年にいたるまで何らかの形で他人に育てられ、その教えを受けている。そして立派で有能な人ほど、自分が他人から助けられたことを認めるのにやぶさかではない。

一例を引いてみよう。

フランスの政治家アレキシス・ド・トックビルは裕福な家庭に生まれた。父は名門貴族で、母も有名な政治家マルゼルブの孫娘だった。このような家柄を背景に、トックビルは21歳の若さでベルサイユの裁判所の判事に任命される。

だが、トックビルは、この役職が自分の功績によって正当に得られたものではないと感じたのだろう。じきにその地位を退き、独力で自分の将来の道を切り拓こうと決意する。「愚かな考えを起こしたものだ」と非難する者もいたが、彼は節を曲げなかった。

役職を退いた後、トックビルはフランスを離れ、アメリカ合衆国を旅行して回る。そしてこの時の見聞が、名著「アメリカ民主制論」として刊行されることになる。

トックビルの友人で、アメリカ旅行の道連れでもあったギュスターブ・ド・ボーモンは、旅行中のトックビルのあくなき向学心について次のように述べている。

「トックビルは、およそ怠惰とは正反対の性質の持ち主でした。旅をしている最中も、休息の時間も、心はいつも研究に向けられていました。……彼にとっていちばん楽しい会話とは、要するにいちばんためになる会話のことをいうのです。ムダに過ごした一日は最悪の一日であり、わずかな時間の浪費も彼をイライラさせてしまうのでした」

トックビル自身も、友人に宛てた手紙でこう書いている。

「人生には、足を止めて休んでいる時間などありません。他人からの援助と自らのいっそうの精進は共に欠かせないものです。それは、若いころはいうまでもなく、成長した人間にも当てはまるのです。

人間は、極寒の地をめざして休まず歩む旅人に似ています。目的地に近づけば近づくほど旅人は足を速めなければなりません。そこでは、寒さこそ旅人の精神にとって最大の病魔となります。この恐るべき敵から身を守るには、精神を活発に働かせておくと同時に、常に友人と接触を保つことが必要になるのです」
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