そのための方策として実施することは、次の二つである、としている。それが(注4)である。
(注4-1)では、今回の戦争では日本は完全に負けたのであり、このことを日本人全員に知らしめる必要がある、としている。そして何故負けたかと言う理由は、それが侵略戦争と言う不法なものであったことであり、その侵略は日本の軍国主義が起こして物であるから、日本から軍国主義が完全に排除されなければならないことである、と結論づけている。そうでなければ、国際社会に参加させないぞ、判ったか、と恫喝している。
(注4-2)では、そのためには、日本から侵略や戦争をするための能力の一切を排除することが必要である、と指示している。
(注4-3)では、そのために障害となる法律や仕組みはすべて廃止して、必要となる法律や仕組みを作ってゆくこと、としているものである。
このようにして、徹底した占領政策を遂行するために「War Guilt Information Program」が実行されてゆくことになったものである。
この(注4)では、「自分の国は自分で守る」と言う本能的で本質的な権利も、完全に剥奪するために、日本から、あくまでも、手足までももぎ取っていったのである。要するにカタワのままで世界に存在させたのである。
しかもこのことを喜んでいる馬鹿な日本人もいるのである。悲しいことである。
これが、現行憲法の9条として具現化されたのである。
だから、「正論」2018年1月号の「日本の価値を否定した日本国憲法」(明治大学名誉教授 西 修 氏)と言う論考では、連合国(米国)の究極の目的は、日本の非武装化と非軍事化である、と書かれているように、日本をカタワの状態におく仕組みを考えていたものである。
そしてこの仕組みが、1946.2.3の「マッカーサーノート」として具体化され、現行憲法となっていったものである。
それと言うのも、1946.2.1、当時の松本烝治国務大臣が、憲法問題調査委員会の委員長として、大日本帝国憲法の改正私案を作成したのであるが、これを見たGHQは「こんな憲法ではいかん、日本を閉じ込める仕組み作りだ」と、GHQ(正式名称連合国最高司令官総司令部)の民生局に、日本国の憲法を作るように命じたのである。
未だ巷で日本側が試案を作ったと言われているが、現行憲法は日本側が自発的に作ったものではないのである。GHQがつくった憲法試案を押し付けられて、日本側が自主的に作成したかのように国会で審議され、制定させられていったものであった。
そのため、「マッカーサーノート」は、日本を閉じ込めておくための仕組みづくりの指針となる「3原則」をまとめたものである。
日本を閉じ込めるその仕組みとは、国の体制を形づくる最高位に位置する法律・憲法を使って、日本人に疑問が湧かないようにするものであった。だから国会で議論させたのである。
三原則とは、小生なりの言葉であるが、次の3つである。
1.天皇の地位に関すること
2.戦争放棄(自主独立の放棄)
3.皇族存続と華族の廃止
次にその「マッカーサーノート」を示す。
(続く)
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