世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

日本人のルーツは縄文人だ、渡来人はない。(1)

2020-07-27 00:00:00 | Weblog

ATLウイルスなるものを、ご存知でしょうか。

Wikipediaによれば、ATLとは、Adult T-cell leukemia (白血病・leukemia)で、成人T細胞白血病と呼ばれている。

白血病とは、血液の癌と言われている。

https://www.weblio.jp/content/leukemia によれば、

血液は骨髄などの造血器で作られが、骨髄で幹細胞と呼ばれる細胞が作られ、これが分化成熟して各血球(赤血球・白血球・血小板)に育つが、この幹細胞や分化成熟過程にある細胞が癌化して、骨髄やリンパ腺で無制限に異常増殖する病気が、白血病と呼ばれてる。

その原因はまだよくわかっていないようだが、

病態では         (1) 急性 と (2) 慢性
細胞の種類によって、 (3) 骨髄性 と (4) リンパ性に分かれている。

そのためこの4つの組み合わせによって病名が付けられているが、夫々変わり型があり複雑になっている様である。ちなみに急性骨髄性白血病、などと言う病名は時々耳にするが、何れにしてもかなり厄介な病気である。

この白血病を引き起こすものが、「ヒトT細胞白血病ウイルス1型」と呼ばれているATLウイルスである。
HTLV-1(human T-cell leukemia virus type 1)と言うウイルスは、type1からtype4まで報告されていると言うが、type1以外の病原性は明らかでない、と言われている。

HTLV-1感染者のうち、その関連疾患を発症するのはごく一部であり、ATLの発症率は約5%で、大半の感染者はHTLV-1関連疾患を発症することなく生涯を終えると、Wikipediaには書かれている。

HTLV-1の感染には、HTLV-1(ウイルス)に感染した細胞が他者の体内に入ることが必要で、そのため感染力は極めて弱いと書かれている。主な感染経路は母子感染と男女間の水平感染である。母子感染は母乳を介した伝播が主なもので、水平感染は精液に含まれるリンパ球を通じて男性から女性への感染である。


このATLウイルスが、何故日本人のルーツに関係しているのかと言うと、日本における感染者の分布状態に、かなりの偏りがあるからである。

Wikipediaには次のように記載されている。


分布と縄文人[編集]
ATLのウイルスキャリアが日本人に多数存在することは知られていたが、東アジアの周辺諸国ではまったく見出されていない。いっぽうアメリカ先住民やアフリカ、ニューギニア先住民などでキャリアが多い。日本国内の分布に目を転じると、南九州や沖縄、アイヌに特に高頻度で見られ、四国南部、紀伊半島の南部、東北地方の太平洋側、隠岐、五島列島などの僻地や離島に多いことが判明している。九州、四国、東北の各地方におけるATLの好発地域を詳細に検討すると、周囲から隔絶され交通の不便だった小集落でキャリアは高率に温存されている。東京、大阪など大都市で観察される患者の90%以上は九州などに分布するATL好発地帯からの移動者で占められていた。

以上より、日沼頼夫はこのウイルスのキャリア好発地域は、縄文系の人々が高密度で残存していることを示していると結論付けた[23]。HTLVはかつて日本列島のみならず東アジア大陸部にも広く分布していたが、激しい淘汰が繰り返されて大陸部では消滅し、弥生時代になってウイルス非キャリアの大陸集団が日本列島中央部に多数移住してくると、列島中央部でウイルスが薄まっていったが、列島両端や僻地には縄文系のキャリア集団が色濃く残ったものと考えられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/成人T細胞白血病


何気なく読み飛ばすと、なるほどとなってしまうが、このWikipediaの文章は何かおかしいのである。

弥生時代になってウイルス非キャリアの大陸集団が日本列島中央部に多数移住してくると、」には大いに引っかかる。

この日沼頼夫なる人物は、Wikipediaによれば、東北大学医学部、同大学院を修了し、東北大学歯学部、熊本大学医学部の教授、後京都大学ウイルス研究所の教授・所長を歴任し、後に塩野義製薬の副社長にもなっている。ATLはウイルスが原因だと指摘は出来たが、だから考古学や古代史には、相当疎かったと見える。

何故日本列島中央部に多数の渡来人がやってきたと言うのか。渡来人はやってきたとすれば、それは先ず北九州ではなかったか。大陸や半島の人達にはATLキャリアは発見されていないので、だからまっさきに渡来人が来たという北九州での、ATLキャリアの比率は薄まる筈であるが、データはそうではなかったようだ。

それは日本列島中央部でのATLキャリアが最も少なかったからであり、その説明に非キャリアが大陸から日本列島中央部に大量渡来して、ウイルスが薄まったとこじつけたかったからである。このこじつけは、学者にあるまじき態度ではないのかな。

しかしながら、渡来人が大量に(?)来たと言われているのは、北九州ではなかったか
(続く)
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