世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

尖閣諸島問題その2(29)

2012-08-24 00:02:47 | Weblog

そして今年の秋は、中国での権力移行期に入る。10月には共産党中央委員会が開かれて、権力の中枢に入る人物か指名されるはずだ。そこで江沢民の流れを汲む習近平が胡錦濤の後を継ぐ国家主席に指名され、李克強は、胡錦濤に近い人物であるが、温家宝の後を継いで国務院総理(首相)に指名される予定と言われている。そして来年の2013年3月の全国人民代表大会で、夫々の役に選出される筈だ。

しかしこのところ中国の政界は、いろいろなスキャンダルが明らかになってきている。先ず薄キ来失脚したことだ。薄キ来(ハクキライ)は習近平と仲が良く、習の片腕になる人物とも見られていたが、胡錦濤の粗探しで失脚してしまった、と言われている。薄の不正蓄財や彼の妻の英国人殺害事件は、有名となってしまった。叩けばゴミどころか巨大な不正疑惑が転がり出るのだ。もちろん習の勢力を弱めるためである。

そして習が2002年まで17年間も勤務した福建省の、電気関係の貿易会社の会長だったライ昌星(らい・しょうせい)の関税脱税事件が、明らかになってしまった。中国では建国以来最大の経済犯罪事件と言われている。1990年代に800億元(現レートで9,900億円)の関税を脱税していた、と言われている。ライはそのためカナダに逃亡していたが、2011年7月に中国政府はライをカナダから取り戻して、無期懲役刑に処している。習とその取り巻き達は、あらゆる形でライと関係しており、ライと習はかなり親しい関係あったといわれている。新聞などでも報道されたので、ご存知の方も多いと思う。習も穏やかではないはずだ。

もう一つは、浙江省女性実業家呉英氏の事件だ。彼女は一般投資家から資金を、巨大広告でかき集めて、不動産業などで荒稼ぎをして結局は経営破たんしてしまった。そのため2007年3月に逮捕され、浙江省(せつこうしょう)で死刑判決を受けている。この件もニュースになったからご承知のことと思う。

しかし今年2012年4月に、北京の最高人民法院(最高裁)は死刑執行直前に審理を差し戻してしまい、この5月に執行猶予2年の死刑判決に、ある意味、減刑された。これは異例中の異例なことであるが、これも胡主席が裏で糸を引いたと言われている。

何となれば、呉が荒稼ぎをしていた頃の 浙江省のトップ習近平だったのである。2002年に福建省を離れた習近平は、その後5年間、浙江省のトップを勤めていたのである。習を始めとして習の側近達は呉から多額の賄賂を受け取っていたと言われている。そのため習らは呉の口を封じるために早々に死刑判決を下したものであった。しかし胡錦濤らが、裏で最高裁に圧力をかけ呉に同情的であった世論も見方にして、死刑判決を覆してしまったのである。そのため呉の口封じに、習らは失敗したのであった。

このため習近平は、胡錦濤らにこの3人の人質を取られた形になってしまっているのである。彼らが口を割れば、習近平のあることないことが明かされてしまうのである。だから習近平胡錦濤寝首を押さえられていることになる。

薄キ来(太子党)の失脚に始まり、ライ昌星(福建省人脈)の関税脱税事件、呉英の巨大賄賂事件(浙江省人脈)により、習近平の主要人脈はことごとく胡錦濤派に押さえられてしまったことになる。このため習近平は胡錦濤頭が上がらない状態になっているのである。これは荒唐無稽な話かもしれないが、李克強が習近平に取って代わることだって無きにしも非ず、と言うことかも。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120812/chn12081218010001-n1.htm  などを参照のこと。

是非上記にアクセスしていただきたいが、もう一つ参考となる記事を載せる。




薄煕来氏失脚 崩れる権力バランス 勢い増す胡主席派
2012.3.20 07:02

 【北京=矢板明夫】中国共産党の次期最高指導部、政治局常務委員会入りが有力視されていた薄煕来・前重慶市党委書記の失脚は党内の権力バランスを大きく崩す。共産主義青年団(共青団)出身者を中心とした胡錦濤国家主席のグループが大きく勢力を伸ばす一方、江沢民前国家主席のグループや習近平国家副主席ら「太子党」グループが政局の主導権を失いつつある。秋の党大会まで半年余、ポストをめぐる抗争が激化する見通しだ。

 共産党筋によれば、ポスト胡錦濤体制では、習氏を党総書記兼国家主席、李克強氏を首相に起用する既定方針に変わりはないが、この2人の力関係が微妙に変化するという。胡派の躍進で李氏の影響力が強くなり、同じ太子党の薄氏を失った習氏の影響力が低下し、厳しい政権運営を強いられるとの見方だ。

 薄氏は失脚しなければ、国家安全、警察、司法担当の中央政法委員会書記として最高指導部入りの可能性が高いといわれてきた。このポストは政敵の動向調査や逮捕権の行使ができるため、各派閥が最も欲しいとされるポストだった。薄氏の代わりに、江沢民派は公安相の孟建柱氏を推しているが、力不足で実現する可能性は低いとされる。現在のところ、胡主席の懐刀といわれる広東省トップの汪洋氏がこのポストに就く可能性が高いといわれている。

 また、金融・貿易担当の副首相で太子党の王岐山氏は、李氏の後任として筆頭副首相に就任する可能性が高いといわれてきたが、重慶事件のあおりを受け、閑職の全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)に回される可能性もささやかれるようになった。

 今年の全人代期間中、王氏は「刑法を修正したい」などと担当外のことを言及していたことが注目された。実権のある筆頭副首相は、重慶事件で胡派に協力した張徳江副首相が就任する可能性が高くなったという。


13日、自分の行く末を覚悟していたのか、北京での全国人民代表大会で天井を仰ぐことが多かった薄煕来氏(手前)。閉幕翌日の15日に重慶市党委書記を解任された(AP)  

 さらに、胡派の若手で、令計画氏と胡春華氏が最高指導部入りの可能性が出てきた。実現すれば習氏の次の世代を胡派で押さえたことになる。

【政治局常務委員の予想候補】(定員9人)

 習近平 国家副主席(太子党)       ◎
 李克強 筆頭副首相(胡錦濤派)      ◎
 李源潮 党組織部長(胡錦濤派、太子党)  ◎
 王岐山 副首相  (太子党)       ○
 張徳江 副首相  (江沢民派)      ○
 汪洋  広東省書記(胡錦濤派)      ○
 兪正声 上海市書記(太子党)       △
 張高麗 天津市書記(江沢民派)      △
 劉雲山 党宣伝部長(江沢民派?)     △
 劉延東 国務委員 (胡錦濤派、太子党)  △
 令計画 党中央弁公庁主任 (胡錦濤派)  ▲
 胡春華 内モンゴル書記  (胡錦濤派)  ▲
 孟建柱 国務委員    (江沢民派)   ▲
 ◎確実 ○有力 △可能性あり ▲浮上
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120320/chn12032007050001-n1.htm


胡錦濤は習にその地位を譲った後も、静かに力を保つつもりのようだ。習も胡錦濤の手の平でしか仕事ができなくなってしまう恐れがある。
(続く)
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