世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

日韓併合100年(74)

2011-05-16 10:12:06 | Weblog

この文部省唱歌は、まさに旅順開城の様子を忠実に表したものである。
このURL↓には、良馬の写真もある。是非参照されるとよい。
http://www.sakanouenokumo.com/ryojunkouryakusen3.htm

乃木大将の長男勝典は、1904/5/27、第2軍に所属し南山の戦いで戦死している。そして二男の保典は、1904/11/30、第3回旅順総攻撃の203高地で戦死している。旅順要塞がなかなか落とせなかったことに、軍内部にも、また全国民にも乃木に対する非難が高まってゆく。そして乃木を第3軍司令官から更迭する案が浮上するが、御前会議において明治天皇が反対を表明され乃木の続投が決まるということもあった。

また旅順要塞は、1904/8/19の第1次総攻撃から1905/1/1の旅順要塞ステッセルの降伏まで、4ヶ月半を要している。そして15,390名の死者、43,814名の負傷者を出して陥落させたことになる。
「日露戦争 概説4」http://yokohama.cool.ne.jp/esearch/kindai2/kindai-nitiro4.html より)

「ねずきちの ひとりごと セヴァストボリの戦いと旅順要塞戦」
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-820.html
 には、「セバストポリ要塞戦」のことが記されています。セバストポリ要塞は、ロシアの黒海艦隊の母港で当時としての難攻不落の要塞でした。そして旅順要塞と比較して、このセヴァストポリ要塞のことが記されていますので、少し小生の独断と偏見でまとめてみます。

セバストポリ要塞は、クリミア戦争と第2次世界大戦で夫々戦場となっている。

まずクリミア戦争の発端は、黒海沿岸に居住するギリシャ正教徒(スラブ人)の保護を名目に、ロシアが当時はトルコ領であったバルカン半島へ進駐したことに始まる。ロシアは1853/7モルドバからルーマニアの黒海沿岸(ワラキア)に軍を進め、反トルコ勢力と共にトルコ軍を攻めた。これを見た英・仏がトルコを支援する。1853/11には、ロシア黒海艦隊はトルコ黒海に面するシノップ軍港を攻めトルコ艦隊を撃滅し、艦砲射撃でSinopシノップの町を焼き払う(シノップの虐殺)。

バルカン半島がロシアの手に落ちると、地中海はロシアの勢力圏になりかねない。黒海からはボスポラス海峡、ダーダネルス(チャナッカレ)海峡を通ってロシアの黒海艦隊が自由に航行することになる。イギリスはエジプト(からインド)、フランスは北アフリカへの海上輸送として、地中海は重要な海上交通路であった。そのため1854/3英仏はトルコと同盟を結び、ロシアに宣戦布告する。オーストリアもロシアに抗議し、ルーマニア(ワラキア)に進駐しロシアは後退する。その後連合軍はクリミア半島のロシア黒海艦隊の基地、セヴァストポリ軍港を攻撃することになる。クリミア半島はウクライナの、黒海に突き出た菱形の半島である。その先端の西側にセヴァストポリ要塞がある。

1854/9連合軍6万はクリミア半島に上陸、1855/3にはサルディーニャ国(今のイタリア)も連合軍に加わり、さしものセヴァストボリ要塞1855/9陥落する。しかし1855/11にはトルコの東部、アルメニア国境近くのカルスKarsをロシアは占領するが、1856/3パリ条約で講和が成立し、ロシア、トルコ共に黒海に艦隊を持つことが禁止され、1861年にはサルディーニアがイタリアを統一している。

と言ったところであるが、ここで一寸要塞の話から横路に逸れてみる。

これは明らかにロシアの南下政策そのものである。スラブ人の保護とは名ばかりで、地中海への出口を確保したかっただけなのである。そのために英仏はトルコと同盟し、ロシアの頭を抑えたのである。

この20年後にロシアとトルコは、1877/4~1878/3に再び露土戦争を戦っている。'10/12/28のNO.49を参照願う。このバルカン半島での2度にわたる敗北で、ロシアは最終的には沿海州、朝鮮に目を向けてくるのである。

ロシアの南の海を目指す執念は恐ろしいほど強い。このクリミア戦争(1853~1856年)の後、ロシアは、東では1858年アイグン条約1860年の(アロー号事件による)北京条約で沿海州を手に入れ、1878年には露土戦争に結果的に負けて、1900年の義和団事件(北清事変)を口実に、再度地中海から東に目を向け、朝鮮を手に入れんがために満州に進駐することになる。そして日露戦争へと繋がって行ったのである。

(続く)
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