第2の開幕といわれるスペインGP決勝が、わたぼうしが飛ぶ春の風景の中、スタートしました。
好スタートのバリチェロがポールポジションのバトンを押さえてトップに立ちます。
1 バリチェロ ←2 バトン ←3 マッサ ←4 ベッテル ←5 ウェバー ←6 アロンソ
オープニングラップの第2コーナー付近ででいきなり多重クラッシュ発生。
トゥルーリ、スーティル、トロ・ロッソの2台がリタイア。
ここで4周にわたってセーフティーカーが入ったことが、ピット戦略に影響をもたらします。
軽い燃料でフロントロウを獲得したブラウンGPは勢は3ストップ作戦をとる予定でしたが、バトンは2ストップに変更。バリチェロは3ストップのままと、ロス・ブラウン、またも作戦を分けます。
10位まで順位を上げてきたライコネンですが、スタート直後に車がトラブルを抱えていると気になるチームラジオを入れています。
KERSも作動していない様子。
KERSは出力を放出できなければ、ただの重り
懸命に9位を狙うライコネンですが、ついに車がスローダウン。
チームの判断ミスで16位スタートながら、せっかくポイントを狙える位置までもってきたのに、無念のリタイア
私的にはここでスペインGPは終わり!(爆)
ここからは余生です
3ストップ作戦のバリチェロは二度目のピットインの後、バトンの後ろ、マッサの前に復帰。ここで1、2位が入れ替わります。
1 バトン ←2 バリチェロ ←3 マッサ ←4 ベッテル
マッサが若き天才ベッテルを押さえ込み、風格を示しています。
SCによるピット戦略の他にもう一つ影響を及ぼしたのが、ソフト側のタイヤとハード側のタイヤの差。
ハード側のタイヤでタイムが上がらないマッサとその後ろについていたベッテルを、ウェバーが抜き去ります。
1 バトン ← 2 バリチェロ ←3 ウェバー ←4 マッサ ←5 ベッテル
レース終盤、またとんでもないイレギュラーが
なんと、マッサのガソリンがゴールまでもたないかもしれないというのです
残り周回数が少ないので、ピットインして給油したのでは完全にポイント圏内から脱落します。
マッサは仕方なく、燃費走行に徹してガソリンをもたせようとします。
思うようにスピードを出せないマッサをベッテルが抜きます。
さらに、アロンソもマッサに迫り、パス。
燃料さえあればと、マッサはさぞかし悔しかったでしょう。
バーレーンGPでは上昇気流に見えたマクラーレンは、なぜかバルセロナではいいところがありません。
コバライネンは早々とマシントラブルでリタイア。ハミルトンはバトンに周回遅れにされてしまいます。
リザルト
バトン(ブラウンGP)
バリチェロ(ブラウンGP)
ベッテル(レッドブル)
ウェバー(レッドブル)
アロンソ(ルノー)
マッサ(フェラーリ)
ハイドフェルド(BMW)
ロズベルグ(ウィリアムズ)
9 ハミルトン(マクラーレン)
…
13 中嶋一貴(ウィリアムズ)
各チーム必死のアップデートで勢力図がかわるかともいわれていたのですが、やはりブラウンGP強し! ここでも1-2フィニッシュです。
ただ、バリチェロはバトンが2ストップに切り替えたことを知ってかなり驚いたようです。
自分も2ストップだったら優勝していたかも知れないので、胸中は複雑な様子。
チームにすればどちらが優勝でもかまわないのですが、ドライバーは個人競技。自分が優勝したいですよね。
マッサは何とか燃料をもたせることができて6位でフィニッシュ。
燃費走行をしなくてすんでいれば4位には入れていたと思われるので、残念です。
チームの計算ミスではなく、給油マシンに問題があったようですが、マッサはこう語っています。
「計算に問題はなかった。機械に問題があったんだ。でも、その問題が人間の問題なのか、機械なのかはわからない。何が問題かを分析する必要がある。とてもイライラしたよ」
給油マシンがどういう仕組みになってるのかわたしにはわかりませんが、「あれ、おかしいな」と気づけなかったものなんでしょうか。
キミ様コメント
「ポイントフィニッシュできたと思うので、とても不満だ。残念ながら、アクセルのコントロールに関連するするハイドロリックの問題が生じてしまい、リタイアしなければならなかった。
スタートでなんとか2~3順位を上げることができたけど、そのあと、ハイドフェルドのBMWの後ろになってしまった。彼のクルマの方が良かった。
でも、僕たちは信頼性の問題を解決しなければならない。シーズンの最初の部分でも起こったけど、前進するためには、エラーを避けなければならない。
でも、チームが未知に迷っていると言っているのではない。過去2年で4つのうち3つのワールドタイトルを獲得した人々は変わっていない」
マッサもライコネンも可哀想すぎっ
ピットクルーを総入れ替えした方がいいんじゃないかという気がしてくるほどです。
唯一の救いはアップデートで車が良くなっていることですね。車(だけ)は…
さて、われらがGWは?
「裏フロントロウからスタートして、裏1-2フィニッシュでした~」
「あのね、クマたん、ディフューザーだけつけかえてもだめですよ。他の部分との兼ね合いもあるから、フェラーリみたいに全体的に考えないと」
チョンボはしても、車(だけ)はちゃんと作り直してくるフェラーリ
そこで、レインボーマン社長が、空力の天才をみつけてきました。
空力の天才といえば、レッドブルのエイドリアン・ニューウェイが有名ですが、彼に勝るとも劣らぬ天才エンジニアだそうです。
「あの、クマドリアン・オールドウェイとかいうの、やめて下さいよ」
「あ、クマ系の人じゃないですから、大丈夫ですよ」
「クマ系のどこが悪いのさー 」
一体どんな空力の天才がやってくるのか。
チーフ・メカニックの kairiくん の強い味方になってくれる人ならいいのですが。
次のレースでは裏社会から脱却だー