BE HAPPY!

大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

笑顔前線

2007-01-31 02:05:41 | バレーボール


 1LEGが終了した、プレミアリーグ女子。
会場に行かれた方のブログやコメントを見ていると、嬉しい情報がちらほら舞い込んできています。
それは、チームに帯同している加奈さんの様子を伝えて下さる文章。
開幕当初は、チームが連敗スタートということもあって、「何だか寂しそう」「空元気をつけているようで痛々しく見えた」という声も聞かれましたが、大会が進むにつれて、「嬉しそうな笑顔が見れた」「復帰に向けて前向きな気持ちを持ってくれているようだ」「コーチと話している表情も前向きだった」という声が多くなってきました。
第3戦以降、チームも波にのって、「いけるぞ!」という手応えが出てきたし、妹の未希さんがセッターとして頑張っている姿、ミヤさんやアリサさんの急成長などに、いい刺激を貰っているのかな。
最近は少しずつボールを使った練習もしているようだし(会場に早く行くと、練習着でボールを追いかける加奈さんが見れるかも)、筋トレもバッチリのようです。
もちろん、無理や焦りは禁物。特に、治りかけはぶりかえしやすいというので、最後まで慎重にじっくり調整していってほしいですが、桜の花のような加奈さんの笑顔前線がゆっくりと日本を横断中のようで、一足早く春の息吹に触れた気分です
加奈さん、ゆっくりでいいから、少しずつ少しずつ加奈さんのつぼみをふくらませていって下さいね。
加奈色の花がまた大きく開く日を、こちらも急がず待っていますね

東レ vs トヨタ車体

2007-01-28 18:58:46 | バレーボール
       内藤ルネ風(?)キョコたん&空くん
       

 大阪国際女子マラソン速報
原裕美子選手が2時間23分8秒で優勝、世界選手権代表第一号に選ばれました。
二位は小崎まり選手、三位は加納由里選手。渋井陽子選手は10位でした。


東レ 3  2 トヨタ車体
    23-25
    25-20 
    25-20
    20-25
    16-14

東レスタメン:芝田、西脇、木村、佐藤、荒木、大山未希 リベロ;濱口
交代選手:中道、高田、向井、富田

 最後まで手に汗握るドキドキの展開。
第2、3セットを連取した時は、このまま一気にいくかなと思いましたが、第4セットでまた巻き返されてしまいました。
トヨタ車体はやはりサーブがいいですね。サーブで崩されて連続ポイントをとられることが多かったです。東レの方はアタックミスが目立ちました。

第5セット。パソコンの前でキットカット食べて応援です
エリカさんの連続ポイント、ミチさんのブロックなどで8-4とリードしますが、ジュンクピスト アンジェリカ選手のサーブが威力を発揮し、トヨタ車体が4連続ポイント。
でも、やはり苦しい時のサオリンが切ってくれます。サオリン、今日は決定率高いです。ずっと50%前後を保っています。
13-13とトヨタ車体が追いすがってきますが、メイさんのスパイク、エリカさんのブロック、そして最後は交代したばかりのダンさんが決めてくれました。16-14
リーグに昇格したばかりのトヨタ車体ですが、とにかくサーブがいいですね。どの選手もサーブ効果率が高いです。全日本の紅白戦で、高橋翠選手がウィーンとうねるようなジャンピングサーブを打っていました。同じワンポイントで使うなら、ピンチサーバーでも面白いんじゃないかなと思っていましたが、やはり威力があるようです
苦しい試合でしたが、昨日に引き続き連敗するのとは大違い。価値ある1勝だと思います。順位も4位と踏ん張っています。全員バレーでGO、GO、東レ

2月3日(土)  日立佐和 (島原)
2月4日(日)  シーガルズ(長崎)

東レ vs パイオニア

2007-01-27 16:41:56 | バレーボール
            金ごまいわし
     
「北極クマたんが海産物をたくさん持ってきてくれたから、ボクたちホクホクだね
「言うとくけど、こんにゃくは海産物とちゃうで」

 「子持ちこんにゃく」以来、クマたんの頭には「こんにゃく=子供を産む魚の一種」というイメージが焼き付いてしまったようです。大丈夫か、クマたん、大人なのに
「金ごまいわし」は、いわしを金ごまに漬けたもの。柔らかくて食べやすいです。味は、かつおのふりかけというか、お酒のつまみに売っているいわしが四角いキューブになっていてキャンディみたいに銀紙で包んであるやつみたいな味です。金ごまがたっぷりくっついているので、栄養満点。どちらかというと、魚より肉派のわたしもはまってしまいました。

東レ 0  3 パイオニア
    17-25
    16-25
    18-25

東レスタメン:芝田、西脇、木村、佐藤、荒木、大山未希 リベロ;濱口
交代選手:中道、高田、向井

全勝久光に勝って勢いに乗る東レ、順位も3位に浮上しましたが、今日は残念ながらパイオニアに敗れてしまいました。
第1セットの序盤は東レが走ったのですが、メグさんのスパイクなどで流れをもっていかれてしまいました。
パイオニアはキャプテンのレオさんを中心に、江口選手、多治見選手の決定率が高く、エース・メグさんも要所で決めていたようです。
東レはメイさんが決定率53.8%、エリカさんがブロック4得点と頑張りましたが、ここのところ、サオリンの守備の負担が少し大きいかなぁ。レシーブに力をとられて、攻撃力が殺がれてしまっているような気がします。
パイオニアはテクニシャン揃いで、主砲メグさんも復活。今日は決定力の違いが出てしまったかも。
でも、この時期の敗戦は、課題を冷静に見つめ直すいい機会でもあります。順位だって、まだ4強の内。落ち込むことはありません。
今のプレミアリーグは、どのチームもそれほど絶対的な力の差というものはなく、自分達のバレーができた方が勝つという感じがします。
明日は  トヨタ車体
仕切直して、頑張れ、東レ


合格のオーラ

2007-01-25 16:48:07 | Weblog
          受験生の強い味方
      

 合格祈願商品、その名も「ウカール」
カールおじさんが「試験に受か~る」と気をこめてくれています。
予備校が試験会場の入口で「キットカット」を配るという話も聞きましたが、なるほど、ナイス・ネーミングですね。
単なる語呂合わせと侮るなかれ、ポジティブな言葉にはポジティブなオーラが宿り、ポジティブなものごとを引き寄せるといいます。
「ウカール」と「キットカット」で、あなたも絶対合格

知り合いに受験生がいて、最近自分も何かの試験に受かったという人は、手紙を書いて上げると「合格の気」が伝わるそうです。
私も資格試験を受けた時に、その少し前に保母さんの資格をとった友達がそういって手紙をくれました。
びんせんを開いた瞬間、本当にフワッと風が吹いてきたような感じがしたんですよ きっとそれが「合格の気」だったのでしょう。おかげで、私も友引合格
そこで、今回は全国の受験生の皆様に、合格の気を発信


「キットカット」はスポーツの応援にも良さそうですね。
スポーツといえばバレーボール、バレーボールといえば東レ。東レは次はパイオニアと対戦。こちらもキットカット


ビューティフル・ウェポン(3)

2007-01-23 17:06:31 | Angel ☆ knight


  ナイトは市長を別室に呼んで、今聞いたことを報告した。
「次の襲撃方法はまだわかりませんが、毒ガスや爆弾を使われると、パーティーの参加者を巻き添えにするおそれがあります。ここで散会にした方がいいと思います」
会場内で襲撃が行われたことで、パーティーのムードもしらけぎみだった。市長は散会に同意した。
「連中はそのタイミングを狙っているのかもしれん。気をつけろよ」
ダンテが言った。
「前の奴が失敗したら、ということなら、あまりあれこれ仕掛けが必要なことはやってこんだろう。市長が散会を告げる時、参加者が会場を出る時が要注意だ」
「そうですね」
「それから、おれが銃が専門だから言うわけじゃないが、銃撃してくる可能性を除外しない方がいいと思う。遠距離からライフルで狙撃するのと、接近して拳銃で撃つことは『違う方法』だと考えることもできる」
「わかりました。気をつけます」
ナイトが警備体制を整え直すのを待って、市長が散会の挨拶をした。両脇にはエルシードとエンジェルが寄り添う。
退場は少人数のグループに分け、警官が護衛してそれぞれの乗り物に送っていった。参加者は全員、何事もなく会場を後にした。
飲食物に毒が入れられている可能性に備えて、パーティーの間中何も口にしなかった市長は、行きつけのレストランで食事をしたいと言い出した。
「きみたちも一緒にどうだね? 今日の慰労も兼ねてごちそうさせて貰えないか」
ナイト達は引き続き市長を護衛するため同行することにした。脅迫状には「パーティーを中止するか、死か」とあった。必ずしもパーティーの最中に襲撃すると予告してきたわけではない。
爆弾テロに備えて待機していた爆発物処理班が車に爆弾が仕掛けられていないことを確認し、市長と運転手、ボディガードが市長車に乗り込んだ。ナイト、エンジェル、ダンテの三人は、エルシードの運転する車に乗って、後方についた。

 市長が向かったのは岬の突端にある瀟洒なレストランだ。
ナイト達の他にも、SPが乗り込んだ3台の護衛車が市長車を囲むようにして走っている。
岬に続く湾岸道路に入った途端、市長の車が護衛車を弾き飛ばすようにして前に出た。ナイトが携帯で連絡を取ると、ブレーキがきかなくなったという。
「さっきまで、ちゃんと信号で止まってたじゃない」
エンジェルが言うと、
「一定のスピードに達したらブレーキがきかなくなるように細工されたんだ」
と、エルシードが叫ぶように説明した。
「おい。三人目のコードネームはゼノだと言ってたか?」
「そうよ。知ってるの?」
「今、思い出した」
かつて所属したレーシングチームにそんな渾名のメカニックがいた。腕はいいが陰険な男だった。一夜の誘いをはねつけると、同じ細工をされた。エルシードは危うくレース中に命を落とすところだった。気に入らないことがあると誰彼なしにそういうことをするので、ついにはチームをクビになった。他のチームにも情報が回っていたので、おそらくどこも彼をとらなかったはずだ。それでテロリストになったのか。
「おい。市長の車に、車体半分ほど前に出て並べるか?」
運転席の後ろに座っているダンテが、シート越しに声をかけてきた。
「どうする気だ?」
「プラグコードを切断する。そうすりゃ安全に停まるだろう」
「銃でか?」さすがのエルシードも驚き声を出した。「ガソリンに引火したらどうするんだ」
「誰に向かって言っている」 ダンテはもう銃を握っていた。
「市長車のボディは強化合金です。45口径でも貫通しませんよ」
助手席のナイトがダンテを振り返って言った。
「まず、ボンネットをあける。視界をふさがれてもパニクッてハンドルを切らないよう、運転手に言ってくれ」
「わかりました」 ナイトはまた携帯で市長車を呼び出した。
エルシードはぐっとアクセルを踏み込んだ。時間が時間なので、他に走っている車がほとんどないのが救いだった。懸命に市長車に追いすがろうとしている二台の護衛車の間を、エルシードは紙一重の間隔ですり抜けた。
市長車はブレーキがきかないばかりか、ドライバーの意に反して加速しているようだ。あの速度で車のコントロールを失わないとは、市長の運転手も相当いい腕をしている。エルシードはアクセルを床まで踏み込んだ。緩い上り坂で市長の車に並びかける。ダンテはサイドウィンドウから身を乗り出した。
「もう少し前だ」
昔取った杵柄のヒール・アンド・トゥで微妙に速度を調節する。
「よし。この位置を保て」
エルシードは車がふらつかないようにハンドルを押さえつけた。ダンテが上体を車外に出すと、エンジェルとナイトは座席の反対側の手すりをつかんでバランスを取った。
銃声が響き、市長車のボンネットが跳ね上がった。すぐさま二発目が轟き、市長車がすっと後ろに下がるのがわかった。
市長車がしゅーと湯気を立てて停まるのをバックミラーで確かめて、エルシードはスピードを落とした。SP達が市長車に駆け寄ってくる。
「銃をまるで自分の手のように使うんだな」
エルシードはダンテに言った。車を寄せて停める。
「弾丸でボンネットをあけて、プラグコードを引きちぎるなんて」
「あんたがぴったり同じスピードで並んでくれたんで、やりやすかったよ」
ダンテは懐に銃をしまいながら言った。
「おい、ナイト。これは追加料金だぞ」
「あなた、意外とお金にシビアなんですね」
「あたりまえだ。おまえも一度金の苦労をすればわかる」

『トライデント』の三本の槍のうち、ゼノだけは捕まらずに逃げおおせた。
どうやら、自分の仕事の結果を見届けようともせずに逃走したらしい。
「そういう奴だ。他人には残忍だが、人一倍わが身が可愛い。『トライデント』の首領も、今頃人選を誤ったと悔やんでいるだろう」
エルシードは言った。『トライデント』に加わったのも、信念があってのことではないだろう。食わせてくれるところなら、どこでも良かったのだ。今回のことで『トライデント』にもいられなくなったはずだ。
「だが、ナイトは人をスカウトするのが上手いな。ダンテは本物のプロだ」
エルシードを警察に勧誘したのもナイトだった。訓練所(ヤード)の入所試験の成績は抜群だったが、母親の職業が議論を呼んだ。ナイトが会議で自分のために熱弁を奮ってくれたことを、エルシードは後から聞かされた。
―彼女も母親の仕事はうすうす知っていたはずです。母親から技能を伝授されてもいた。それでも、あえて同じ道は選びませんでした。適性に問題はないと思います。
結局、事が起きたらナイトが責任を取るようにと、エルシードは刑事特捜班に配属された。ついに居場所を見つけたのかどうかはわからない。しかし、娼婦でもアサシンでもない、第三の道だった。飛ばし屋エル。美しい兵器。

オ・ワ・リ

ビューティフル・ウェポン(2)

2007-01-22 00:38:14 | Angel ☆ knight
     ダンテ & ハードボイルド・クマたん 
  
「ダンテの活躍で、マッハの市長狙撃は失敗に終わりました。でも、『トライデント』の暗殺計画にはまだ続きがあるようです。刑事特捜班は、市長暗殺を阻止できるのでしょうか」
「その水鉄砲、終わったらちゃんとしまっといてやー」
「はーい」

 ジャックは頭上で響いた二発の銃声を聞き逃さなかった。
市長は無事スピーチを終え、拍手に包まれて演壇を降りるところだ。マッハは失敗したのだ。次はジャックの出番だ。
ジャックはウェイターになりすまして会場を歩き回っていた。
スピーチを終えた市長は、二人の女を両脇にはべらせて鼻の下を伸ばしている。絹糸のような髪のマゼンタのドレスの女と、妖艶な白いドレスの女だ。ジャックはごくりと唾を飲み込んだ。白いドレスの女は稀に見る上玉だった。つややかな漆黒の髪。エキゾチックな褐色の肌。
黒いバックル一つであやうく留められているようなドレスから、豊満な胸がいまにもこぼれそうだ。柔らかく丸みを帯びた肩から二の腕がすらりと伸び、深く入ったスリットからは、なめらかに脂肪ののった太股がのぞいている。こんないい女をあたりまえのように独占する市長に、ジャックは激しい憎しみを覚えた。スラムで育った成り上がりが、当選した途端にいい気になりやがって。この上、自分の同類を不当に厚遇するつもりか。
「Quos ego」 組織の合い言葉を、ジャックは小さく呟いた。
ラテン語の意味は「おまえ達を私は」。ポセイドンが、女神ヘラと風の神アイオロスの起こした嵐に向けて放った怒りの言葉だ。おまえ達を私はやっつけてやる。
教養のない市長には、この言葉も、トライデントの意味もわかるまい。自分はもう安全だと信じ切っているようだ。
カクテルの載ったトレイを掲げて、ジャックは三人のところへ滑るように歩み寄った。
「お飲み物を」と、トレイを市長に差し出す。トレイの下でナイフに手をかけた瞬間、手首が下から突き上げられてトレイに叩き付けられた。トレイと一緒にナイフが床に落ちる。白いドレスの女に膝蹴りを食らわされたのだ。こいつ、ボディ・ガードだったのか。スリットはセクシーさを演出するためではなく、こういう動作がしやすいように入っていたのだ。
まだ痺れている手で、それでもジャックはすかさず二本目のナイフを市長に投げつけた。ナイフは市長の胸に吸い込まれる寸前、黒い物体に当たって方向を変えた。女が素早くサッシュベルトを抜いてバックルを投げつけたのだ。ドレスはきちんと縫い止められており、ジャックが予想したようにはだけたりはしなかった。
市長の周りには既に黒服の男達が集まって盾を作っていた。ジャックは出口に向かって走り出した。二、三歩走ったところで、足首に何かが絡まって、ジャックは床に倒れた。
「動かないで」 女の声が飛ぶ。 「動くと、足首が切断される」
ジャックは自分の足首と女の頭に交互に目を遣った。あきれた女だ。ワイヤーカッターで髪をまとめていやがったのか。
マゼンタのドレスの女が彼に手錠をかけ、ジャックは警官らしい男達に両脇を抱えられた。こうなったら、トライデントの三本目の槍、ゼノに全てを託すしかない。
奥歯に仕込んだカプセルを噛み割ろうとした時、何かが生き物のように口の中に飛び込んできた。白いサッシュベルトの先が間一髪歯の間にはさまって、カプセルが割れるのをふせいだ。サッシュベルトをくわえたまま振り向くと、白いドレスの女が言った。
「おまえのボスは任務に失敗したら死ねと言ったのか?」
警官が素早く口の中に指を入れてきたので、ジャックは答えることができなかった。女は語を継いだ。
「そんなボスなら切り捨ててしまえ」

 「すごいわ。一体、いくつ武器を隠してるの?」
ジャックが連れ去られると、エンジェルは言った。
妖艶な肉体を持つエルシードが露出度の高い服装をすると、誰もが素手だと思い込んでしまう。しかし、実際には、ナイフのように先端の尖った靴、ガーターベルトにしのばせたナイフ、指輪に仕込んだ薬液と、実に多彩な武器を隠し持っている。
―おまえは、わたしと同じ女女した体に生まれたようだから。
と、母親が教えてくれた技だった。
―もう少ししたら、おまえは男達の欲望の対象になるわ。こういう体に生まれついた女は、ほとんどが娼婦として生きていくことになる。娼婦として、というのは男に媚びを売ってということ。
母親は言った。
―母さんはそれができなかったから、暗殺者(アサシン)になった。おまえがどう生きようと自由だけれど、わたしが身につけた技は教えといてあげるわ。
母親は自分の仕事について、エルシードに詳しくは語らなかった。一度仕事に出かけると、長期間留守にすることが多かった。ケガをして帰ってきたこともある。そして、ある時とうとう、仕事に出たきり戻らなかった。
たった一人で世の中に放り出されたエルシードは、生きていく手段を見つけねばならなかった。娼婦になるのは嫌だったが、アサシンも気が進まなかった。近所の老人にアドバイスを求めると、「ライセンスを取得しろ」と教えられた。誰もができるわけではない技能を身につければ、身を落とさずとも生きていける。
エルシードは運転免許を取って、ありとあらゆるものを運んだ。レースにも出場した。成長した彼女は、常に欲望の視線にさらされた。
―今夜おれの相手をしてくれれば、一番いいタイヤを回してやるぜ。
レーシングチームにいた頃、こう声をかけられたことがある。断ると、翌日のレースで最低のタイヤを履かされた。娼婦になるか、アサシンになるか。母親の言葉が身にしみた。

 「おれが手伝う必要なんかなかったじゃないか」
タキシードに着替えて、ナイトと共に会場に入っていたダンテは言った。
「だが、残業代は請求するからな」
「待って下さい。まだ終わったと決まったわけじゃありません」
「第3弾があるってのか?」
ナイトが気になるのは、マッハの狙撃地点があまりにあっさり割り出せたことだ。組織が意図的に情報をリークし、彼をおとりに使った可能性がある。警備をマッハに集中させ、彼を逮捕して警戒が緩んだところへ次の刺客を放つ。警備する側の心理を巧みについた作戦だ。
「だが、そいつもあのスーパー・レディがやっつけた。いくら何でも、もう一度というのはないんじゃないか?」
「『トライデント』という組織名が気になるんです。ポセイドンの三つ又の槍。彼らのやり方を表しているのかもしれない」
「だとしたら、今頃、あの女が聞き出してるんじゃないか?」
ダンテに言われて会場を見回すと、エンジェルの姿がいつのまにか消えている。二番目の男を尋問しに行ったのだろうか。
彼女にかかると、どんなに頑強な被疑者もあっという間に落ちてしまう。三人目の刺客がいるなら、彼から情報を引き出してくるかもしれない。ナイトは、戸口で私服警官が手招きしているのに気づいた。足早に廊下へ出ると、
「エンジェル捜査官から伝言です」と、耳打ちされた。
「会場で逮捕された男はジャック。自分は三本の槍の二本目だと言ってます」
やはりそうか。ナイトの顔に緊張が走った。
「彼らは自分のすぐ前の実行犯の襲撃方法とタイミングを教えられ、それが失敗に終わると行動を起こすという形で連携を取っているそうです。しかし、自分が失敗した場合、次の実行犯がどうやって目的を遂げるかは知らないと言っています」
ジャックが知っているのは、三番目の刺客がいること、そのコードネームはゼノであることだけだった。
「あ、もう一つ。首領は、三人の襲撃方法がそれぞれ異なるような組み合わせでメンバーを選んでいるということです」
「わかりました。よく聞き出してくれました。ありがとう」
「おたくのエンジェルさんですよ」 私服警官は言った。
「一部始終を聞いていましたが、何であいつが白状する気になったのか、さっぱりわかりませんでしたね」
「それは永遠の謎ですよ」 ナイトは笑った。


 「マッハ、ジャックに続く三番目の刺客、ゼノはどんな方法で市長を狙うのでしょう。長い夜はまだ つ・づ・く

久光にストレート勝ち!

2007-01-21 17:42:48 | バレーボール
  


  近所の駐車場のフットライト。普通の白いのもあるのですが、ところどころ、こうやって色が変わるのがあります。もしここと契約するなら、色の変わるライトの所がいいな。

東レ 3  0 久光
    25-20
    25-21
    25-20

東レスタメン:芝田、西脇、木村、佐藤、荒木、大山未希 リベロ;濱口

な、な、なんと、あの久光にストレート勝ちです。全勝久光に、東レが初めて土をつけたぁ~
東レはサーブが良かったようです。ミヤさんと未希さんが効果率高かった。ミヤさんは昨日もサーブで相手を崩していましたね。
レシーブでは、サオリンが返球率72.0%、タクトさんが71.4%と、しっかりセッターの未希さんに返してくれていました。センター陣の決定率も高かったです。エリカさん58.8%、メイさん71.4%。
サーブで相手を崩し、自分達はレシーブをしっかり返して多彩な攻撃を繰り出す、という理想のバレーが展開できたようです。
久光には昨季、1勝もできなかった東レ。今季は絶好調で首位を走る久光に、ここでいったん勢いを止められてしまうか、と正直心配だったんですが、見事な勝利。第3戦以降不動のスタメンと、タクトさん・未希さんと、アリサさん・ミチさんの二枚替えが黄金の必勝パターンになっていますね。今日はダンさんではなく、センターのネネさんが途中交代。
久光に勝って、自信を深めたであろう東レ。この勢いは本物だぞ!
これからもチーム一丸で突っ走れ


1月27日(土) 京都大会  パイオニア
1月28日(日) 浜松大会  トヨタ車体

東レ vs シーガルズ

2007-01-20 18:33:50 | バレーボール
       
「きれいな花やなー。何て言う名前?」
「ボク、お店で名前聞いたんだよ。でも………記憶にございません!!
「何をいばってんねん。どなたか、ご存じの方がいらっしゃいましたら教えて下さいませ」

 今日は大寒。オホーツクの流氷も陸地から肉眼で見える距離まで近づいてきました。
北極クマたんは、はりきってどこかへ出かけて行きましたが、寒いのが苦手なクマたんとキョコたんは、おうちで東レの応援です。

東レ 3  1 シーガルズ
    25-18
    25-20
    14-25
    25-20

東レスタメン:芝田、西脇、木村、佐藤、荒木、大山未希 リベロ;濱口

おおぉ~、東レ、怒濤の4連勝です。
第3セットを落とした時には流れが変わらないかとヒヤヒヤしましたが、第4セットではまた自分達のペースを取り戻してくれました。
第3セットに活躍したシーガルズの堀口選手は中学生なんですね 天才セッター中田久美さんを思わせられます。
東レは、サオリンを中心に、ミヤさん、タクトさんが活躍。メイさんも決定率52.6%でした。エリカさんはブロックで5得点。
レシーブは相変わらず、サオリン、ミヤさん、タクトさんがいいですね。サオリン、なんと返球率96.7%。リベロ並です。すごい!

明日は、ここまで6戦全勝で首位を走る久光製薬との対戦。
どのポジションも選手の駒がそろっている久光は、落合真理選手や小山修加選手を温存して勝っている試合もあります。
でも、今の東レだって負ける気がしない
全員バレーで強敵を撃破だ 頑張れ、東レ

 加奈さん情報
プレミアリーグではチームに帯同している加奈さん。ベンチには入らず裏方に徹し、コートサイドからチームを見守る日々のようです。
asahi.comの1月15日付の記事によると、今季は出場できない可能性もあるとのことです。菅野監督は、「精神的にも疲れていた」「チームには帯同するが決して無理はさせない」とおっしゃっているそうです。監督がこういう気持ちでいて下さるのは、ファンとしても安心ですね。
コートに立てないのに帯同するのは、加奈さんにとっては辛いことかもしれませんが、おそらく「コートの中にいては見えないものをこの機会に見てほしい」ということなのだろうと思います。
加奈さん自身も気づかないうちにかもしれませんが、必ずこの経験を通して身についているものがあると思います。
負けるな、加奈さん。春はもうすぐそこまで来ているぞ

ビューティフル・ウェポン(1)

2007-01-19 01:06:27 | Angel ☆ knight



 ブーメラン型のシャンパンゴールドの台座に、夕暮時の青紫の大気を結晶させたようなリラ・ストーンがはめこまれたティアラを、エルシードは最後に髪に飾った。
ティアラは、彼女の漆黒の髪にも、褐色の肌にも、光沢のあるパールホワイトのドレスにもよく映えた。
ティアラの製作者は石の色と同じ名前を持つリラというデザイナーだ。内臓が次々に腐るという奇病に冒され、生命維持装置付きの病室から一歩も出られない生活の中で、次々と美しいアクセサリーを生み出している。彼女が以前勤めていた店にリラのコーナーができたというので、エルシードは同僚のエンジェルに誘われて店を訪れた。そこで心惹かれたのが、このティアラだった。リラ・ストーンは人造石なので価格は手ごろである。迷わず購入したが、初めて身につけるのが任務の夜だとは。
パーティー会場に入ると、エンジェルが声をかけてきた。
「それ、つけたのね。よく似合ってるわ」
「エンジェルもだな」 エルシードは言った。
エンジェルは、あの時一緒に買った薄紫のオーガンジーのストールを巻いている。ストールには小粒のリラ・ストーンが一面にちりばめられていた。
今夜の任務は、パーティーの主催者であるエスペラント市長の警護である。政策がリベラルなので、これまでにも何度かテロの標的になった。彼が無名の田舎町の首長ならさほど問題ではないのかもしれないが、「世界の首都」と呼ばれるエスペラント・シティでドラスティックな改革を行えば波紋は必至である。今夜のパーティーはマイノリティー救済のためのチャリティーなので、極右の過激派『トライデント』から「中止か、死か、どちらかを選べ」と脅迫状が届いていた。おそらく、市長が壇上でスピーチを行う時を狙ってくるのだろう。
招待客に紛れて会場に入ったエルシードとエンジェルは、さりげなくスピーチの準備が整った演壇に近づいた。

 エルシードは、刑事局では「エル姫」「飛ばし屋エル」と渾名されている。前者は、エルシードが今は滅びた砂漠の王家の血をひいているという噂から、後者は、彼女のドライビングテクニックを評してつけられた。分秒を争う緊急事態が生じても、「飛ばし屋エル」なら必ず間に合うように駆けつけてくれる。彼女のおかげで人命が救われたことは数知れず、エルシードは何度も表彰された。「すべての乗り物は姫のしもべさ」
だが、彼女にはもう一つ特技があった。

 マッハは数キロ離れたビルの屋上から、スピーチを行う市長に狙いをつけた。
この距離からだと、発砲音よりも着弾の方が先になる。マッハという異名は、弾丸が音速を追い越す距離から正確に獲物をしとめられる腕を称えてつけられたものだ。
劣った者共のために税金を無駄遣いする市長に死を。
引き金を引き絞ろうとした瞬間、右腕に衝撃を受けて、マッハは銃を取り落とした。本能的に身を翻し、走り出した瞬間、今度は脚に焼け付くような痛みが走った。
コンクリートの床にはいつくばったマッハの耳に、乾いた銃声が届いた。

 マッハの腕と脚を撃ち抜いても、ダンテはまだ引き金に指をかけたままだった。スコープ越しに、駆けつけた警官隊がマッハを捕らえるのを見届けてから、ようやく彼は銃を下げた。
「噂にたがわず素晴らしい腕ですね」
傍らで双眼鏡を覗いていたナイトが言った。
二人は市長邸の屋根の上にいた。マッハにこちらの姿を見つけられないよう、ぎりぎりまで煙突の陰に身を潜め、マッハが市長に狙いをつけてから、素早く銃を構えて正確に手と足に命中させた。彼我の距離を考えれば、驚くべき技術だった。
「奴があのビルから撃ってくることが予めわかっていたからな。警察の情報網ってのはたいしたもんだ」
ダンテは銃を片付けながら言った。
「今回の依頼は、あんたの差し金か?」
「市長の意向です」
「それにしちゃできすぎじゃないか。依頼料が200万ていうのは」
ダンテはリラの恋人である。多額の治療費を支払うために、警察を辞めて殺し屋になった。200万は、ちょうどリラの一か月分の治療費だった。
「200万プラス実費。実費は全て領収書を出せとよ。お役所らしくて、泣けてきたぜ」
「それでも、受けてくれたんですね」
前回ダンテが受けた仕事の料金は、前金400万、成功報酬800万という契約だった。成功報酬の方は、ナイトがターゲットを逮捕してしまったため手に入らなかったが、前金だけでも今回の倍である。
「警察がバックアップしてくれる上に逃げる算段をしなくてすむ仕事というのは貴重だからな。まあ、多少の水増し請求はさせて貰うか」

担架に縛り付けられて病院に搬送されるマッハの顔は屈辱に歪んでいた。
あの距離から正確にターゲットを狙える人間など、自分以外にいないと思っていた。あの射手は誰だ。知りたい。その思いが、歯にしこんだ毒薬のカプセルを噛み砕くことを思いとどまらせた。
それに、今夜の計画はこれで終わりではない。『トライデント』という組織名はポセイドンの三つ又の槍からとられている。第一陣が失敗しても、二陣、三陣が繰り出される。その名の通り、『トライデント』の作戦は三本仕立てなのだ。
マッハの顔に歪んだ笑みが浮かんだ。


 「『トライデント』は、どうやら二番手、三番手の刺客を用意しているようです。次はどこから、どんな方法で市長を狙ってくるのでしょう。そして、刑事特捜班は市長暗殺を阻止できるのでしょうか。つ・づ・く」

子持ちこんにゃく

2007-01-17 20:09:42 | Weblog
       
     「エッ、こんにゃくって、子供産むの
     「ジト~

 北極クマたんがお土産に持ってきてくれた、北極名産(←うそ)、「子持ちこんにゃく」。
こんにゃくの中に「魚の子」(たらこみたいなつぶつぶ)が入っているんです。
歯ごたえはこりこりしこしこ。
味は、魚っぽい塩味…?
お酒を飲む人なら、アテにいいかもしれません。おいしいです。ハマッてしまいました。
北極クマたんはあまり熱いものは苦手なので冷やで、暖かいものが大好きなクマたんは熱燗で、お酒が飲めないキョコたんは、炊きたてご飯で、それぞれ楽しみました

 阪神大震災から丸12年目の今日。神戸では雨の中、「阪神淡路大震災1.17のつどい」が行われました。
国がこの地震について公式に発した第一声は、「この地震を兵庫県南沖地震と名付けます」ということでした。まず名前から入るところが妙に国らしい、と思ったのを覚えています。でも、この名前、全然使われていませんね。私も正確には覚えていないので、上に書いたの、間違っているかも。
大阪は北の方が結構被害がありました。うちはどっちかというと北の方なので、かなり揺れました。幸い、頭上から物がドサドサ落ちてきたという程度ですみましたが、その時は恐かったです。このまま死ぬのかも、と思いました。
そして、それ以来なぜか「歩く震度計」になってしまいました。グラッとくると、「今の震度3」とか言い当てられるようになったんです。あの地震を経験した人はたいていそうなるようで、友達も、「そうそう。すぐにTVの地震速報見るねんけど、いつも当たってんねん」と言ってます。
体に刻み込まれた記憶ってすごい。
のんきにこんな話をしていられる私は幸せ者です