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「美しい犬山のまちづくり」

2006-04-23 | 都市計画・まちづくり
都市計画・まちづくりの会議で犬山市長の基調講演、「美しい犬山市のまちづくりについて」を聞きました。話の気になった要旨は次のとおりです。
「私のまちづくりのテキストは選挙である。学者も原理・原則で意見は重要である。ライバルは金沢市で、磁力のあるまちである。小布施町も好きで何度か行った。犬山の美しいまちづくりで、歴史的まちづくりとして都市計画道路の決定を覆したことと、歩くまちづくりをコンセプトにしたことである。有松、足助と一緒に町並み保存運動に関わった。当時は反体制派の少数勢力であった。その後町並みゼミが、犬山の都市計画道路の拡幅による歴史的町並み破壊反対の決議が大きな支援になった。景観を壊しているのは今いるこの市の福祉会館である。
現在、自治体の一番の問題は合併である。西春町長や伊勢市長はそれが要因で自殺したと思われる。合併して広域になることは拡大の思想で、中心に向かわない、求心力が無い。現在最も重視していることは小学校単位のコミュニティ構築である。共同体は価値観の異なった人がおかげさま、おたがいさまなど協働の考えを持つ。そのベースは歩いて暮らせるまちづくりの単位である。運動論として教科書の副読本を先生に作ってもらった。先生は組合で左派系の人がいても、郷土を愛する地域のまちづくりは共通項があり、一生懸命やってもらえた。」(筆記メモ)
 石田氏の政治経歴は江崎真澄の秘書、自民党県会議員、市長。コミュニティ政策学会副会長。風貌は小泉首相に似ていますが、痛みだけを伴う小泉改革と、地域の住民、郷土を愛する市長とでは雲泥の差があります。こんな上司の下で働いて見たいと思いました。朝が早く眠たかったが、眠らずに楽しく聞けました。そして、豊田の広域合併とコミュニティ政策について研究しようと意を強くしました。
 (写真は評判の悪い福祉会館からの町並みです。)
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