豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

高雄まち歩き感想

2011-05-24 | traveling, town walking

 今回の旅は4泊5日ですが、帰りの便は早朝のため実質3日半です。もう2日ほどあれば良かったです。高雄と周辺の小さな町、それと阿里山、金門島、温泉、貯金など、台湾へはまだまだ行きたいところが沢山あります。今夜は来年訪問の韓国についての勉強会なので、台湾は一旦終了します。駆け足旅行でしたが天候もまずまずで、スケジュールどおりには行きませんでしたが、結果OKの満足できる旅行でした。特に、市民生活の様子、日本占領と建築・都市計画の歴史、言語と占領支配、国際化と市民交流、格差と貧困などで、都市とテーマを絞り込むヒントが見つかりました。言葉の壁をなくすために、英語をもっと勉強しようと思いました。フィリッピンにも来年行く予定なので、skypeで英会話やアジアの市民ネットワークに挑戦したいです。写真は台南の国家台湾文学館です。タクシーの中でとったので、上手く撮れていません。
 最後に、英語とアジアの占領について気づいていましたが、日本語もそうでした。古川、林、川口編「台湾、韓国、沖縄で日本語は何をしたのか」から、引用して終わります。「台湾における植民地体験を理解しようとする際、『国体論』は極めて重要な概念となる。植民地体験を有する国家としての台湾の特殊性をなす理由の一つは、この島を支配した帝国が非西洋国家である日本であったことにある。日本は台湾を統治する際、西欧国家が用いたキリスト教信仰ではなく、『国体論』とういう宗教に準ずる意味合いをもつ政治文化を、土着民を『同化』する手段として利用したのである。このような『国体論』をベースにした植民地統治における台湾の国語『同化』教育とは、基本的に日本が近代国家の統合モデルにしたものをさらに高度に模倣した産物であったといえよう。それはフランスが自らの植民地であるアルジェリアを支配した際に創出した“assimilation"と全く同様なものではなく、天皇制国家原理という政治磁場の運営から生じてきた統治策略の一つなのである」(陳)。
コメント (2)
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