年忘れヒーローまつり。
「ゾンビランド」がゾンビを背景にした成長物語+ロードムービーならば、こちらはヒーローを触媒に使った青春ものである。
善が悪を倒す痛快さに、主人公の成長というハッピーエンドが加わって、観賞後の気分は倍以上の爽やかさだ。
キックアス、ヒットガール、レッドミスト。三者三様のなりきりヒーローの対照性がおもしろい。
主人公のキックアスは、本当に何の力も持っていない。
奇抜な着想で観る側を惹きつけるまではいいとして、果たしてどんな話を組み立てて作品の魅力を拡げていくのかと半分不安に、半分興味深く観ていたのだが、誇張含みのダイナミックな展開は意外なほど無理がなく驚かされた。
憧れの女子との仲も然りで、以前の完全に相手にされなかった描写も、心の底から思い焦がれられる立場になる過程も、決して嘘っぽくないし、観ているこちらまでうれしくなってきた。
ヒットガールは、これこそコミック特有のあり得ない英才教育を施された戦闘マシーン。決死の場面でも、ややパンク調の弾けた音楽に乗ってさっそうと宙を舞う。蝶が舞い、蜂が刺す。
あどけなさが残る屈託のない笑顔から一転、口元を斜めに歪めて華麗で残酷な容赦ないアクションを繰り広げる落差で、作品に華を与えるどころか完全に主役を凌駕する。
レッドミストは、間抜けなぼんぼんで使命感に最も欠ける出自ながら、辿っていく運命はまさにアンチヒーロー誕生のそれ。一人で続篇を匂わせるところに間抜けの片鱗が残るが、あればあったでおもしろそうだ。
こんな無敵の突破力をN.ケイジやM.ストロングが脇で固める。特にN.ケイジの役回りは少し狂気で哀しく残念なところが、いかにもでおもしろい。
作品の性格故に、故意とも思われる雑さに引っ掛かりを感じる部分があるものの、強引でも爽やかさをもたらす力技は十分に評価に値する。グロ描写のためか、拡大公開されないのがもったいないくらいだ。
(75点)
「ゾンビランド」がゾンビを背景にした成長物語+ロードムービーならば、こちらはヒーローを触媒に使った青春ものである。
善が悪を倒す痛快さに、主人公の成長というハッピーエンドが加わって、観賞後の気分は倍以上の爽やかさだ。
キックアス、ヒットガール、レッドミスト。三者三様のなりきりヒーローの対照性がおもしろい。
主人公のキックアスは、本当に何の力も持っていない。
奇抜な着想で観る側を惹きつけるまではいいとして、果たしてどんな話を組み立てて作品の魅力を拡げていくのかと半分不安に、半分興味深く観ていたのだが、誇張含みのダイナミックな展開は意外なほど無理がなく驚かされた。
憧れの女子との仲も然りで、以前の完全に相手にされなかった描写も、心の底から思い焦がれられる立場になる過程も、決して嘘っぽくないし、観ているこちらまでうれしくなってきた。
ヒットガールは、これこそコミック特有のあり得ない英才教育を施された戦闘マシーン。決死の場面でも、ややパンク調の弾けた音楽に乗ってさっそうと宙を舞う。蝶が舞い、蜂が刺す。
あどけなさが残る屈託のない笑顔から一転、口元を斜めに歪めて華麗で残酷な容赦ないアクションを繰り広げる落差で、作品に華を与えるどころか完全に主役を凌駕する。
レッドミストは、間抜けなぼんぼんで使命感に最も欠ける出自ながら、辿っていく運命はまさにアンチヒーロー誕生のそれ。一人で続篇を匂わせるところに間抜けの片鱗が残るが、あればあったでおもしろそうだ。
こんな無敵の突破力をN.ケイジやM.ストロングが脇で固める。特にN.ケイジの役回りは少し狂気で哀しく残念なところが、いかにもでおもしろい。
作品の性格故に、故意とも思われる雑さに引っ掛かりを感じる部分があるものの、強引でも爽やかさをもたらす力技は十分に評価に値する。グロ描写のためか、拡大公開されないのがもったいないくらいだ。
(75点)
やっぱりヒットガールが全部もってっちゃいましたね☆
よーくみると実は美少女ではないんだけど、ああいうこって男性に人気ですよね☆
女の子(コドモ)がやたら強いってギャップが面白い。
ニコちゃんとの親子タッグが最高でした~♪
主演はフツウっぽすぎでインパクト弱過ぎ(笑)
そろそろベスト発表ですね、楽しみですヨ。
ヒットガールはおっしゃるとおり、それほど美少女じゃないと思います。観たときは、
「この映画で人気出たクロエって子は何処に出てるんだ?」
と思いましたから。
でも、migさんの記事にもあった来日の画像なんかをみると、
成長して美しさや可憐さが増しているような気もします。
主演はまあ役が役ですから。
それにしても、イケてない=チリチリ頭という図式が多いですね。
「ソーシャルネットワーク」で少し変わるでしょうか。
でもイケてない というか、真面目くん
ちりちり系でしたよ(笑)
ジェシーアイゼンバーグ、好きです♪
一緒に出ているJ.ティンバーレイクも
今回インシンク時代を彷彿とさせる髪型に
してませんでしたっけ?
考えたら凄い選択でした。っていうか、
実は「キック・アス」だけ鑑賞するつもり
だったのですが、、、。「白いリボン」の上映
に運よく間に合ったもんで。。。
てなわけでいきなり2本連続でした。
弱いヒーローが成り行き上、勝ったというお話
ってありそうな感じですが、そうでもないかな?
しかしあんなに幼い子にあんなヴァイオレンス的
なアクションをさせたというのも凄いですよね。
地方出身者としては、なんだこの二本立て?っていう感覚は懐かしいです。
実際にあったのは「恐怖と感動の二本立て」とかね。
観ませんでしたが、インパクトあったな。
「白いリボン」の世界にヒーローがいたとしたら・・・とつい考えてしまいます。
弱いヒーローが勝つ話、まんがなんかでもあると思います。
共感を抱かせて最後はすっきり、というのは結構王道ですね。
子役は大変ですよね。
暴力に限らず、問題作と言われる作品に子供が出てるのをみると、
後の精神的なケアは大丈夫なのかと不安になります。
クロエちゃんはどう成長するのでしょうか。