日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

完全強壮レシピ

2022-12-03 | リブレリア
台湾で物議をおこしたというその本を探していた。

料理のレシピがいつしか詩行に変容し、複雑な歴史も、薄汚れた権力も、欲望に駆られたセックスも、すべてを食べつくす極上のコースが完成する。文学なのか、料理本なのか、台湾で物議をかもしたベストセラー詩集、完全収録。


台湾の現代詩人 焦桐
その名も「完全強壮レシピ」




お料理のレシピだったものがいつの間にかに詩にかわっていく
それは一本の茄子が彼の手のなかで麻婆茄子となっていくように
レシピという言葉のつながりが詩に料理されるかのように。

長田 弘 「食卓一期一会」の台湾版みたいなものかなと思いながらも、もっと刺激的に違いないと期待して
論争と物議をまきおこしたというスパイスにまみれた言葉を味わいたいと切に望んだのだった。

感情にひろがるであろう刺激を、麻と辣を欲す。
予想だにしない酸と甜
心地よい咸
言葉は時に栄養となり、体中にいきわたり、蓄えられるもの
珍味を味わう。
レシピはつくってみて真価がわかるのだけど
どんな味がするのやら。

酸いも甜も一緒になった人生の味とはこれいかに。



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