日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

埃と暗さの中和剤

2012-05-15 | ドレステリア
目下、視聴率低迷中 「平清盛」

あたしは毎週楽しみに視聴中。
何が不評なのかイマイチわからない。
画面の暗さと埃っぽさと汚さがやり手にあがっているようだが
胡散くさい物語と過剰な演出よりは好感が持てると思っている。

陰影礼賛


日本人は侘び寂び、そして陰影にこそ美を見出せるのではなかったのか。
目の前にある分かりやすさに固執すると本質が見えなくなるぜよ。

福山龍馬も松山清盛の人気が違いがわからない。
ツイッターで「ぜよ。」「ぜよ。」呟かれるよりよっぽどいいぜよ。
一億総勢、龍馬化現象ほど鬱陶しいものはなかった。
福山雅治は龍馬ではないからな。
ついでにあれが歴史ではないからな!
歴史を題材にしたドラマであることを肝に命じておけといいたいのだ。

そいう意味では松山清盛もいい役者なのに扱いが不公平だね。
三上博の怪演も、ARATAの恨みがましいあの演技も
松田翔太のやけっぱちぶりもドラマとして堪能しがいがあるんだが・・・・。

ネタとして斬新で今後の展開と成行きに期待をもっている。
ついでに個人的にはあの映像も好きだがら媚びずにかえてくれるなよ!

暗さと埃っぽさは仮想現実の中のリアリティーさだし
それを中和する透け感のある衣装も好きだ。

画面が暗くなりすぎない様に透ける素材でつくられた烏帽子
キャラクターを象徴する衣装の色合せ。
腹黒い人は暗い色。
華を添える存在には明るい色。

人物デザインのポイントのひとつが「透け感」だって。
大河の演出だけにさせておくのは勿体ない。





光を遮り
暗さを抑え、軽やかに
それでいて全てをさらけださない一物感。
皆、何考えているのか分からない慎重さと企みの心理。
見せたいところはあえて見せず、
本来、見えないところは柔らかに見せる。

透け感の妙技

麻混の薄いカーディガンとシルクの薄いニットを買った。
隠すべきところは遠慮がちに
みせるべきところも遠慮がちに
見えないところは想像力を使いましょう。
透けるから見える面白さもあるわけで。



この時期、透ける素材は重宝だ。
軽さが身上。
たくましい平安の埃と暗さの中和剤
平成の冬の寒さの中和剤
ついでに冬肥えの中和も期待して。







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