日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

踏みつけるほど、ピンヒール

2016-01-20 | ドレステリア
このところ靴を買っていなかった。
気分はぺたんこ、チャンキーヒールなあんてなものですから、
バーゲン売場を見渡しても、ピンヒールがほとんど存在しないのである。
傾向としてはヒールなしのメンズライクなレースアップシューズとかローファー。
ヒールがあっても太めで低め、さらにはヒール部分のみ異素材というデザインがおおいこと、おおいこと、というよりそれしかないのである。


そうなるとだ、一気に恋しくなるのがピンヒール。
先日は酔っていないのにデパートの売場ですっ転び、昨夜は昨夜で酔っ払って駅の階段で転んで、青あざだらけで、どの口でピンヒールとかほざくのだと、自分にツッコミを入れまくるのだが、恋しくて、雪国ではなくピンヒール。


泥酔にも耐えられるピンヒールを買うべく徘徊したところ、マジでそんな靴は売っていないわけさ。
ピンヒールさえも見つからないのに、ましてや泥酔にも耐えられる靴なんてね。
母を探して三千里のマルコの気分。
すれ違い続ける母の影を追って旅の途中@最後の売れ残りのバーゲン売場。
数々の波止場(つまり売場)や、あちこちの都市(つまりデパート)をめぐるのだけど、ヒールの高い靴に出会える兆候すらない。
しかも今、履いてるチャンキーヒールの靴は足に合っていない。
カポン カポンいわせながら歩きまわるツラさはひたすら足に蓄積されるのですよ。


それでも、お買い上げたのはハイヒールはやっぱり、太めでヒール部分の意匠がポイントというありふれた一足と、やっと見つけたベロア素材でなかなか斬新なピンヒール。
ブーティーのように足の甲が覆われたこのピンヒールを眺めるにつけ、やはり当分、足下はインパクト主義で推移していくのであろう ごにょごにょ。
もにょもにょと靴を買う大義名分やら、我が思考を口の端にのせてみたところで行き着くのはこの一点。
踏みつけるほど、ピンヒール。無敵!
あたしがピンヒールを好む訳。


「無敵」


無敵願望を満たすもの故。
視界はいつだって広く高い方が良いと思うのだ。
細く、高いヒールの靴を履くとなんだか強くなるような気がしませんか? ね?