日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

和菓紙三昧

2013-01-11 | ギャラリー
1月5日の記録をいまさら



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七草の前、寿ぎの記憶と印象に出会うのはあまりに偶然でいて
至極、真っ当なことともいえる。

静かな日本のお正月。
(寝正月ともいう)


新年早々、幸先良く出会うお菓紙たち


鯛変なものを手に入れた!

気になっていた永田哲也の作品。
スパイラルマーケットによったらご本人が突然、静かに立っていらした。
前回の石本藤雄がきっぱりと寒い冬ならば永田哲也は冬のまぶしい陽だまりだ。
スパイラルマーケットにて「お部屋にちょこっと和菓紙三昧」目出度くも同時開催中。



和菓子の木型をもとに和紙で作られた作品はどれも柔らかくしっとりと静かで
凛としていて趣がある。


落雁のような赤い小さな珊瑚
最中みたいな黄色い米俵と千両小判
ふっくらと美味しそうな宝船
どれもこれもアーティースト 永田哲也の手から生まれる和菓紙。
和紙の和菓子だから和菓紙


鯛変めでたい和菓紙を一枚。





鯛型にエンボス加工をされた白い和紙。
鯛変、鯛変、あ~大変!


あまりにもステキ。
これを額装して飾り鯛(タイ)。
ついでに串飾りを入れ込んでブーケをつくったらどんなに華やぐことやら。



和菓紙三昧のほくほくで正月太りの態である。


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きつぱりと寒い冬   (石本藤雄展 布と陶-冬-)

2013-01-11 | ギャラリー
青山 スパイラルに石本藤雄展の陶器の花々を見に行った。
きっぱり寒い冬に咲く花々。
ひび割れ、土に引っ掻かれた傷、混じり合い、溶け合う釉薬。
圧巻の存在感を放ちながらも軽やかに存在する作品。
静かで明るく、きっぱりと咲く冬の記憶。






この展覧会に合わせてスパイラルペーパーがアーティスト、石本藤雄を特集していた。
開いたページのはじめ
谷川俊太郎の詩が一編。
谷川俊太郎の詩はいつも意外なところで偶然に出会い、
必然のタイミングで目の前に現れる。



フィンランドの寒さと
石本作品の温度感と
きっぱり寒い冬という表現が
かくや静謐で印象に残った。
お正月の名残りを残したこの静かな時期に「冬」の具現に出会うのは
やっぱり必然といえよう。







詩人は謳う

きつぱりと寒い冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になつた


きりきりともみ込むやうな冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬がきた


冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ


しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た






アーティストは語る

きっぱりとその作品をもって。






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