日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

砂糖、ひと匙

2012-06-10 | ドレステリア
砂糖は縁の下の力持ちで
砂糖は黒子
塩加減より砂糖加減の方が繊細なんだと思う。


塩加減を間違えるとその料理は壊滅的なことになるけど
砂糖は意外と踏ん張れる。
だけど、その加減がピタリだったら美味しい料理に仕上がること間違いなし。



洋服も同じだと思う。
「甘さ」をどう加えるか。
砂糖をひと匙の感覚で。
そこがびしっと決まったら、ものすごいオシャレさん。




レースの付け襟のようなビーズネックレス。
おもちゃっぽさがそうさせるのかわからないけど
思いの外、甘いネックレス。

あたしがつけるとちょっとラブリーすぎるんだよなあ。
砂糖、ふた匙の誤算。


黒い指先

2012-06-10 | トラットリア
蕗の旬だから


あの長い蕗をスーパーの袋に入れて持って帰ってくるのは至難の業だけど
今日はウチのご飯は蕗ですからと公言しつつ、蕗をがさごそいわせウキウキと家路を急ぐ。



蕗は青煮で


醤油色のきゃらぶきも間違いなく美味だが
蕗のあの青い色をのこしてじっくり味を含ませた青煮が好み。
時間をかけてゆっくりお出汁の味がしみ込んだその蕗は苦みと
独特の芳香と歯触りが絶品なのだ。



大切なのは


下ごしらえ。
蕗を美味しく煮るにはあの筋をいかに残さずとっておくかだ。
塩で板擦りして茹でて筋をとるのが一般的。
あたしの場合はそのさくっとした歯触りを残したいので
根元から包丁の刃をひっかけてすっーと筋をとっていく。
長い筋が切れずに取れた時はちょっとうれしい。



そこからぽきっと


食べやすい大きさに折っていく。
筋が残っていればその折り口からつーっとまた筋がとれる。
今度は最初に折った方と反対側からぽきっと折り、筋をすーっと取る。
こうやっていくと筋をきちんと取りきることができて
折り口がぎざぎざになるから味がしみ込むんだ。



無心に


無心に筋をとる。
それを手間と考えるか楽しみとするか。



黒い指先は


美味しいものが出来上がる期待。
筋を取り終った指先は黒くなってしまうけど美味しい蕗の青煮が食べられる証拠。