青いパパイヤの香り
トラン・アン・ユン監督の美しい映画をみた。
淡々とすすむ映像
ドラマティックな物語はなく、映像も派手ではないからこそ
余韻が後をひくのだろう。
ほとんどセリフもないのに雄弁なストーリーである。
ところどころにでてくる家庭のベトナム料理がなんとも愛情があるのだ。
過度でも、押しつけでもない日常の愛情。
燃え上がるような恋には程遠く、持続するには難しい日常のそこはかとないもの。
泥沼裁判中のあの夫婦には金輪際、決して味わうことができないだろうな。
追いかけても、欲しがっても、執着しても、もう手には入らないと思うの美元さん。
どこから愛情が恐怖と嫌悪になってしまったのか政伸さん。
愛だの恋だの火勢盛んなと熾火(おきび)ではなく消えるか消えないかの埋み火(うずみび)が丁度いい。
火の始末は間違えると大事件。
時々、じんわり暖かい。
きっとそういうのを幸福と言う。
トラン・アン・ユン監督の美しい映画をみた。
淡々とすすむ映像
ドラマティックな物語はなく、映像も派手ではないからこそ
余韻が後をひくのだろう。
ほとんどセリフもないのに雄弁なストーリーである。
ところどころにでてくる家庭のベトナム料理がなんとも愛情があるのだ。
過度でも、押しつけでもない日常の愛情。
燃え上がるような恋には程遠く、持続するには難しい日常のそこはかとないもの。
泥沼裁判中のあの夫婦には金輪際、決して味わうことができないだろうな。
追いかけても、欲しがっても、執着しても、もう手には入らないと思うの美元さん。
どこから愛情が恐怖と嫌悪になってしまったのか政伸さん。
愛だの恋だの火勢盛んなと熾火(おきび)ではなく消えるか消えないかの埋み火(うずみび)が丁度いい。
火の始末は間違えると大事件。
時々、じんわり暖かい。
きっとそういうのを幸福と言う。