「Don’t shop for it, argos it」
日本語は外来語を上手にとりこんでどんどん進化していく言語だそうです。
言葉を使い捨てにする民族と表現する知識人の方もいますよね。
いい意味でも悪い意味でも確かに日本語は包容力のある言語。
もちろん「言葉」そのものより使う側が変化するからどんどん言葉も変わっていくのかもしれません。
同じことを表すにも言葉を取り替えることによって新しい価値をつけたしたり、
ニュアンスを変えてしまったり。
死語といわれ使い古されダサクなってしまった言葉もあれば新語として台等してくる言葉もあるわけです。
チョッキ
ベスト
ジレ
辞書で調べると「袖の無い短い胴着」。
チョッキはポルトガル語が語源だし
ジレはフランス語
ベストは英語ですね。
そして
チョッキはお父さんやおじいちゃんが昔、着ていたイメージで死語。
ベストはまだまだ使われますが、
ジレはここ1年ぐらいでよく見かける言葉となりました。つまり新語。
もしかしたら来年あたりはロシア語とかズールー語とかになっているかも知れませんが。
そして、冒頭のフレーズです。
「Don’t shop for it, argos it」
あるコラムを読んで初めて「argos」という動詞に出会いました。
買いに行くのではなくアゴーゴスしよう!とでも訳しましょうか。
「ARGOS」
今、英国で急成長している小売業の社名です。
店舗に陳列商品がなくカタログから商品を選ぶとバックヤードから品物が取り揃えられ引渡しをするという方法でお買い物をします。
通販でもなくスーパーでもないお店。
アーゴスで買い物をすることが「argos」という動詞の意味なのです。
ググる
「GOOGLEで検索すること」
ゼロックスする
「ゼロックス社のコピー機でコピーをすることからコピーをするの意味」
そのコラムの言葉を借りると
ゼロックスやグーグルが革新的な技術やサービスで有名になり会社名がそのまま動詞化した。
アーゴスもまたイギリス国内ではその域にある。
グーグルで検索することもコピーをとるのも当たり前になるとそれを直接的に表現する言葉も必要になるのです。
言葉が生まれる瞬間。
面白いなあ。
英語もラテン語、ギリシャ語などを取り入れて形作られてきているみたいだし。
こうやって新語もできてくるんですね。
ついでに昨日からパラパラと読んでいるのが
小栗さおり&トニー ラズロ著 「ダーリンの頭ン中」。
言語オタクのダーリンが嬉々として言葉を分解していくのが面白い。
その中で「ネーミング」という題の4コママンガがあります。
①ケータイが香港で普及してきた頃、その呼び名は大哥大(ターコーター)だった。
大哥って兄貴という意味
②どうも恐そうなお兄さんたちがいちはやく使い始めたかららしい。
③ということはまだケータイが普及していない国にこういう人たち適量ケータイとともに送り込んだら
(まんまる顔の人がケータイを使っている画)
④「丸顔」として定着するかもしれない。
面白さが伝えきれないのが残念なので是非、本を手にとって見てみてください。
この4コマ、含蓄がありますよね。
こんな些細なことで言葉って出来てしまうんだね。
小学生の頃に友達につけたあだ名のようなネーミングセンスと同じですよ これ。
実をいうと内輪でしか使われない(理解できない)言葉って結構あるんですよね。
それが家庭標準なのか地域標準になるのか世界標準までになるのかという違いだけでね。
流行語大賞が欲しいわけじゃないけど新語を作ってみたい!!!
なんかネタないか?
外国語に限らずだけど普段何気なく使っている日本語を含め「言葉」ってホント面白い!