冒頭から、2025.08.17付朝日新聞「天声人語」を要約引用しよう。
ベーリング海峡の真ん中に、二つの島がある。 大きな島はビッグ・ダイオミート島と呼ばれ、小さい方はリトル・ダイオミート島という。 ビッグとリトルの距離は4㎞ほどだが、目に見えない違いがある。
例えば、日曜日の午前11時、ビッグ島の時計は前日の土曜日の午後3時を指している。 両島の間には日付変更線が通っており、時差が20時間もあるのだ。
人間が決めた線引きは、厳然と両島を隔てる。 大きな島はロシア領で、正式にはラトマノフ島という。 小さな島は米国に属す。 かつてはともにロシア領だったが、財政事情に苦しむロシアが1867年、今のアラスカ州を米国に売却した。 国境線が引かれたのが、両島の間だった。
米ロ首脳がアラスカで会談した。 「両国は4キロしか離れていない。我々は近しい隣国だ。 大統領はうれしそうに強調していた。
ウクライナでの戦争を止めるには、対話が必要だと強く思う。 だが、侵略を続ける国の大統領を赤絨毯でもてなすのはどうだろう。 トランプ氏はうまく踊らされていないか。 心配になる。
大国の事情で領土が勝手に決められた19世紀の歴史に、元々アラスカに暮らしていた人々の姿は見えない。 21世紀の世界にそんな不条理が重なっては困る。 戦禍に苦しむウクライナの人々を置き去りにするような取引は、あってはならない。
(以上、朝日新聞「天声人語」より引用したもの。)
この原左都子も、上記米ロ首脳会談の様子をテレビ生中継にて視聴した。
米国トランプ大統領が、いつものごとく多弁に発言するのに対し。
ロシアのプーチン大統領が始終寡黙で、ほとんど発言しなかった印象が残っている。 実際プーチン大統領はあの会見現場でほとんどしゃべらなかった、と言っても過言でなかっただろう。
これで会談が成立していいのか?!?? と私が懸念しようが、世界情勢には何らの影響力も無いだろうが。
ただとにかくロシアのプーチン大統領と言う人物は、(特にウクライナ侵攻以降は)実際実に分かりにく人物では無かろうか?
それでも この米ロ両首相の会談の後日に、ウクライナのゼレンスキー大統領が米国のトランプ大統領と会談することとなったが。
私の記憶だと、ゼレンスキー大統領は上記トランプ・プーチン会談を受けてのご自身の控えめというのか、ロシアに多少迎合した発言をしていたように記憶している。
要するに、両大統領がせっかくアラスカにて対談してくれた大本とは。 ロシアのウクライナ侵攻をこれ以上阻止するとの目的が、名目上はあったはずなのだが…
この件に関する、原左都子のあくまで素人感覚では。
ロシアのプーチン大統領は、まるでその気(ウクライナ侵攻をやめる意思)が今後に引き続き一切無いものと判断・結論づけている!
だからこそ、プーチン大統領はトランプ会談時にはほとんど喋りもしなかったのだと想像している。
それにしても、ウクライナのゼレンスキー大統領と米国・トランプ氏との会談においては、必然的にあのようなプーチン迎合的な会談にならざるを得なかったのであろう。
とにかく、ロシア大統領・プーチン氏の “あの不気味さ” が大いに気になっている(と言うよりも、一抹の恐ろしさを感じている)原左都子である。
そうだとして、どうもあのプーチンの不気味な動き(金正恩率いる北朝鮮兵士をも自国の戦禍に利用するとの現状、等々)を止められる人物がこの世に一人としていない限り。
ロシアによるウクライナ侵攻も終わりなきものとなりそうで辛いし、怖い…