原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

誕生日雑感 ーvol.5ー

2017年10月17日 | 雑記
 昨日、我が郷里の出身中学校より「同窓会のお知らせ」が届いた。


 話が遡って、昨年の事だが。
 郷里の母より電話があり、我が出身中学校の同級生女性から母の元へ電話が掛かって来たのだと言う。
 これには驚かされた。
 何故ならば、40数年前に中学校を卒業して以来、ただの一度も中学校の同窓会になど出席していなければ、特に40年程前に上京した後は、一人として中学校時代の友人に接した事すらない(高校・大学の友人にはその後会う機会もあるが)からだ。

 郷里の実家も私の上京後に引越をし、現住所も電話番号も40年前とは異なっている。
 その同級生女性は、一体全体如何なる手段で現在の実家の電話番号を入手したのか?? それを母から聞いて更に驚いた。 女性は中学生当時私が住んでいた祖父母の家の電話番号にまず電話を掛け(よくぞまあ、そんなものを知っていたものだ。私ですらまったく記憶していないのに。)、母の現住所の電話番号を聞き出した上で、「同窓会を開催するから是非〇子さん(私の事)にも出席して欲しい」旨を伝えて下さったとのことだ。

 その女性のことは確かに記憶している。 たださほど懇親にしていたとは言えない中、40数年経過した現在、それ程までに熱心に同窓会出席をお誘い下さったことを嬉しく思った。 結果としては何分遠方に住む身故に、実際の出席は叶わなかった。
 それでもそれ程までに手間をかけて我が連絡先を探して下さったご努力に対する嬉しい気持ちを伝えたく、同窓会出欠回答通知には、中学卒業後の我が40数年の歩み略歴や近況等を記して提出した。

 そうしたところ、今年も我が卒業中学校より「同窓会のお知らせ」が届けられた。
 その文面によれば、「現時点で連絡先が判明した方のみご案内しております」との記載だ。 実際それが同窓会の宿命だろう。 卒業後40数年も経過して連絡が取れるのは、限られた卒業生であることは重々想像が付く。 加えて同窓会に出席せずして、私のように「近況等」を明記して返信するのは少数派であろうことも想像出来る。
 以前我が出身大学院の恩師がおっしゃった言葉を、今でもよく記憶している。 「同窓会に出たいのは現在幸せな人だ。 そうでない人は一切の連絡もして来ない」
 そこまで言ってしまうと極論だろうし反論もあるが、この私などたとえ出席せずとも欠席通知に“所狭し”と近況を述べたい人種である事には間違いない。


 さて話題が横道に逸れたが、本日は我が誕生日だ。

 私は誕生日が到来するのが “嬉しい派” である事は、過去の当エッセイ集バックナンバーに於いて再三再四述べている。 今回のエッセイテーマを「誕生日雑感 vol5」としたが、実際ほぼ毎年我が誕生日に際し何らかの私見を述べ続けている自覚及び記憶がある。

 ただ、還暦過ぎて既に2年も経過した身にもなれば、やはりあまり騒ぎ立てずあくまでも内心でお祝いするべきとの健気な感覚が我が脳裏にもたげる。 
 それを実行するべく今朝起きて以降、家族の誰にも私が本日誕生日を迎えた事を話していない。 さてさて、今夜誕生日プレゼントが届くのやら、どうなのやら……


 それはよしとして。
 我が誕生日に必ずや毎年お祝い電話を寄越すのが、郷里の実母だ。
 昨年より高齢者施設へ入居している母だが、今年も一昨日電話にて誕生日祝いを届けてくれた。 

 この郷里の実母よりの今年の誕生祝いの文言に、実に感激させられた私だ。

 実母が電話で何と言ったかを公開すると。
 「フルートの練習、頑張っているか?」だったのだ。
 実は実母に、最近フルートを買ってプロ先生の指導の下、スタジオ自主練習もしつつ練習を頑張っている旨をメールにて伝えていた。

 私の62歳の誕生日に際し、「フルートの練習頑張っているか?」のエールを贈ってくれるのは、やはり、中学生時代にブラスバンド部にて私がとことんフルート練習を頑張り抜いたのを傍で見ていた実母のみだろう。
 「いや、公立中学ブラスバンド部のド素人指導などプロ先生からすると邪道この上なく、60過ぎた今になってとことん正しい練習をせよ!とプロ先生から怒られ続けているよ」と返すと、「せっかくもう一度フルートを始めたのだから、頑張れ!」なる更なる母からのエールだ。

 何だか実母より過去最高の誕生日祝いを貰えた気すらする。
 親心とは、子ども幼き頃の記憶が永遠に続くものと実感だ。 

 それにしても、昨日偶然届いた私の出身中学からの同窓会のお知らせ。
 何だか40数年も経過した今尚、我が中学時代にフルートに嗜んだ縁が未だある風景を偶然だが再現しつつ、現在も過ごしている感を抱かされる。

 とにかく実母には「ありがとう。私は今後もフルート練習を頑張るよ!」 と伝えたのが、今年の我が誕生日の集大成だ。 

絵むすび(朝日新聞2017.10.14編)

2017年10月14日 | 自己実現
 (写真は、朝日新聞2017.10.14日付 パズル「絵むすび」 に原左都子が解答したもの。)


 冒頭より表題の「絵むすび」から話題が大幅にズレるが。
 朝日新聞本日(2017.10.14)付朝刊一面左側に、「自公、300議席うかがう」と題する朝日新聞社による衆院選情勢調査 記事が掲載されていた。

 実は、昨日我が家にこの「朝日新聞社による衆院選情勢調査」の電話が掛かって来た。(その詳細に関しては後日我がエッセイ集時事論評カテゴリーエッセイにて綴る予定だが。)

 この世論調査に関する調査方法の説明書きが記事の末部にある。 その一部を以下に紹介しておこう。
 朝日新聞社の今回の衆院選情勢調査は、全289選挙区を全国の縮図となるよう統計的に2分割し、選挙区と比例区の投票先などを質問して全体的な概況をつかみ、最終的に2分割した結果を合算し、選挙区・比例区の全体情勢を最終推計した。
 調査はコンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式。 各選挙区の有効回答の目標数は300。 有権者がいる世帯と判明した番号は全国で計15万3239件、有効回答は計8万8152人。 回答率は58%。
 (以上、朝日新聞衆院選情勢調査に関する記載を朝日新聞紙面より一部引用したもの。)


 私事に入るが、ここのところ我が「原左都子エッセイ集」にて来る10月22日実施の衆院選に関する時事論評エッセイ公開が続いている。
 そんな折の朝日新聞衆院選情勢調査が無作為方式とはいえ、実にタイムリーだったことに驚かされた。
 しかもだ。 この調査は、電話に出た人物相手にいきなり質問を投げかけるのではなく、必ずや家庭内有権者の人数を確認し、昨日の電話の場合、有権者の中から2番目の年齢の人物の選挙行動方針を聞きたいとの意向だ。 
 然るに、最初電話に出たのは我が亭主だったのだが、回答するのは、な、なんと!この私だったのだ!!
 膨大な数の電話番号の中、コンピュータにより我が家の電話番号が選別されるとは何たる偶然! と唸りつつ、電話にて朝日新聞よりの質問に悠然と我が意を伝えたものだ。 (ただ質問内容は限定されていて、私論を述べる場面は当然ながら皆無だったのだけどね。)
 そうだとせよ、メディア報道により左右される優柔不断な有権者が多数と推測される中、我が意が調査結果の一端を担えた事実を喜ぶべきだろう。



 「絵むすび」とは無関係の記述が長引き、純粋な朝日新聞「絵むすび」ファンの皆様に失礼を致しましたことをお詫びします。

 さてさて今回の「絵むすび」ですが、“難易度3” にしては解答に手間取りませんでしたか?
 おそらく朝日新聞「絵むすび」の難易度を判定するのが、作成側としても困難であろうことが推測される。

 解答法を原左都子なりに、少しだけ解説するならば。
 やはり、四角紙面の四隅にあるアイテムに、まずは着目するべきだろう。  「はたき」「くるま」「きのこ」がそれに該当するが、この私もこれらアイテムを如何に扱うのか当初困惑した。
  
 そうした場合、四角の中程にあるアイテムを先に移動させる手段を取ればよいかもしれない。 
 私が企てたのは、「クッキー」と「きのこ」を最短距離で結ぶ事であり、それをとりあえず実行した。
 それを結んで見えてきたのが、「かぼちゃ」「はたき」「くるま」「おばけ」が四角四面の中で歩むべき動向だ。
 結果としては「おばけ」が一番に曲がりくねった道程を歩んだようだが、これで「絵むすび」解答が叶った。


 最後に原左都子の勝手ながら、話題を衆院選情勢調査に戻させていただこう。

 まさに今回の衆院選など、安倍政権により歪み切ってしまった国政下に於いてその「安倍政権」を潰したい意向は野党間では山々だったにもかかわらず……
 バブル人気で一時活気付いた新政党「希望の党」には実は何らの確固とした政策がなかったり、一度は国政を牛耳った野党「民進党」党内の大混乱等の惨劇により。
 結局「おばけ」が今回の選挙では2匹、いや数匹いるようだが、その元祖「おばけ」が大量票をゲットそうな惨然たる有様……

 いやいや、選挙までまだ1週間ある。
 その間に、今回の朝日新聞調査に対し「選挙に興味ない」と応えたらしき半数近い国民の皆さん。 
 是非とも選挙行動(参政権)を自分の権利と捉え、ご自身が今後この国(「四角四面」の世の中であることには間違いない事実が悲しいが)にて歩むべく“立ち位置”を再確認して欲しいものだ。

独裁リーダーの安直な思考・采配とは所詮失敗に終わる

2017年10月12日 | 時事論評
 けだるい程に季節外れに蒸し暑く不快な本日の日和の中…… 

 外では、選挙カーのスピーカー音がうるさい。
 ただ今回の衆院選は、いつもの選挙戦程の騒がしさは無い。
 10月10日の衆院選公示後、我が家の近くにやって来た選挙カーは共産党と自民党のみだ。

 実は我が家は “あの” 「希望の党」若狭勝氏が出馬している選挙区なのだが、選挙前よりただの一度とて出馬の挨拶に来たためしがない。
 元々「希望の党」への批判を続けている私故に、まさかまかり間違っても若狭氏になど投票する訳もないが、それにしてもどうしたのだろう。 全国に出馬している「希望の党」党員の応援演説で多忙なのだろうか? 自分の選挙区を蔑ろにして自らが当選出来ると信じる程の余裕は無いはず、と私は予想しているのだが…。


 さて、話題を変えよう。

 今朝方、ネットにて興味深い情報を発見した。 以下にその情報の一部を要約して紹介しよう。

 読売新聞が10月7~8日に実施した調査で、衆院比例選の投票先は自民党の32%がトップとなり、前回9月28~29日の調査の34%から微減となった。 一方、自民党を脅かす存在として注目を集める小池東京都知事率いる希望の党は、19%から13%に低下した。 ポピュリスト的政策や、人気の源である小池氏自身が出馬しないことで、希望の党から支持が離れ始めていると海外メディアは見ている。
 希望の党失速の理由として各紙が上げるのが、小池氏自身が出馬しないとしたことだ。 フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、小池氏は他党の離党者を引き入れ新党を結成したものの、自身の出馬はないとしたことで、党躍進のチャンスにダメージを与えてしまったようだと述べる。 野党への票が分散することで、結果的に小選挙区でも安倍首相を利することになるのではないかとしている。
 ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は、男性ばかりの政界で這い上がってきた女性として小池氏を高く評価するものの、希望の党は同氏のアイデンティティと密接にリンクしていると指摘し、同氏が出馬しないのであれば、その戦いぶりを予測するのは難しいとした。 ロシアのスプートニクも、小池人気に支えられているのに、同氏が不出馬を宣言したことで、希望の党支持が急落したと述べている。
 実現性に乏しい政策も、支持者離れの原因ではないかとされている。 NYTは、小池氏は安全保障についてはタカ派で安倍首相の改憲への努力を支持しているが、自民党との差別化を図る必要があったと説明する。 公約には、反原発、消費増税凍結、企業団体献金ゼロ、受動喫煙ゼロ、待機児童ゼロなどが示されているが、筋の通った指導者的ビジョンを提示することなく、有権者の感情をベースにした、いいとこ取りになっているという専門家の批判を紹介している。
 ソーシャルメディアでは、小池氏の写真をカップ麺「緑のたぬき」の写真と加工したものが出回っており、たぬきのように化け上手で政治的に信用できず、口先ばかりだという見方もあるという(NYT)。
 FTは、アナリストたちは希望の党の公約には懐疑的だと述べる。 消費増税を遅らせたり、ベーシックインカム導入などが実行されたりすれば、財政政策はより緩くなりそうだが、どのように日銀の方向性を変えるかについての明確な提案が示されていないと指摘。 構造改革も提案されているが、経済の進路を変えることにはなりそうもないと述べている。
 NYTは、希望の党誕生で民進党が合流しようとしたが、小池氏が合流の条件を付けたことでリベラル派が立憲民主党を立ち上げたことに言及し、小池氏の新党結成表明が、政治的ドミノ倒しにつながったと述べる。 これを某教授は、日本の政治における、いまだかつてないレベルの混乱だと述べている。
 民進党に関する小池氏の戦略は、希望の党のイメージを悪くしたのではないかと述べる学者もいる。 小池氏はゾンビ化して終わりそうな民進党の難民を吟味し、自分の考えに賛成しないからという理由で多くを拒絶してしまった。 これが傲慢と不寛容と取られ、党のイメージを傷つけたと見ている。
 都政での小池氏のやり方への批判もある。 NYT紙は「自民党をブラックボックスと非難したわりには、自身が閉鎖的」という某氏のコメントを掲載し、約束された「開かれた都政」が実現していないとみるアナリストがいると述べる。 また、都民ファーストの会の議員2名が、小池氏は「独裁的」として離党したことなどを紹介している。
 結局各紙とも野党の躍進は難しいと見ており、キングストン氏は、この選挙での見どころは、改憲につながる3分の2の議席を自公が取れるかどうかだとしている(スプートニク)。
 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)


 ここのところ我がエッセイ集に於いて衆院選関連エッセイ公開が続いているが、それらのエッセイ内に、小池百合子氏に関する上記ネット情報同様及び類似の私論を既に述べて来ている。
 上記ネット情報内から今一度ピックアップして繰り返すならば。

 「希望の党は同氏のアイデンティティと密接にリンクしている」
 「実現性に乏しい政策も、支持者離れの原因」
 「公約には、反原発、消費増税凍結、企業団体献金ゼロ、受動喫煙ゼロ、待機児童ゼロなどが示されているが、筋の通った指導者的ビジョンを提示することなく、有権者の感情をベースにした、いいとこ取りになっている」
 「たぬきのように化け上手で政治的に信用できず、口先ばかり」
 「消費増税を遅らせたり、ベーシックインカム導入などが実行されたりすれば、財政政策はより緩くなりそうだというが、どのように日銀の方向性を変えるかについての明確な提案が示されていない。 構造改革も提案しているが、経済の進路を変えることにはなりそうもない」
 「希望の党誕生で民進党が合流しようとしたが、小池氏が合流の条件を付けたことでリベラル派が立憲民主党を立ち上げたことに言及し、小池氏の新党結成表明が政治的ドミノ倒しにつながった」
 「自民党をブラックボックスと非難したわりには、自身が閉鎖的」
 「約束の『開かれた都政』が実現していない」
 「都民ファーストの会の議員2名が、小池氏は“独裁的”として離党した」


 さて、本日(2017.10.12)付朝日新聞一面トップ記事によれば。
 「自民堅調 希望伸びず」とある。  
 朝日新聞衆院選情勢調査によれば、安倍政権のこの5年間の国民の評価が割れる中、(「希望の党」自爆的失墜騒動により)、結果として相対的に自民が優位に立つ状況が浮かびあがっている、との報道だ。

 
 最後に、原左都子の私論で締めくくろう。

 実に残念だ。 今回の選挙では、最低限「安倍政権」を潰したかった…

 ただ、(私自身は最初から一切期待していなかったが)小池百合子氏率いる「希望の党」を一度は支持せんとした国民にも大いなる落ち度があろう。 もっと小池氏との人物が何をやらんとしているのか、少なくとも都議会選挙あたりから国民(都民)一人一人に虎視眈々と観察して欲しかったものだ。

 あるいは野党各党が、当初よりあまりにも存在感が無さ過ぎた責任も大きいだろう。
 民進党はもっと早期に分裂しておくべきだった。  にもかかわらず、「希望の党」率いる小池氏から「全員を受け入れる気はさらさらない!」と直言された後にやっと党内が動揺し始め、分裂劇に至ったのも他力本願この上ない。
 せめても私にとっては、その直後に枝野氏が「立憲民主党」を立ち上げ、現在力強く選挙戦に臨んでいるのが救いであるものの。

 表題に戻って、「希望の党」党首の小池さん。
 上記諸外国メディアにまで取り上げられる人物になっている事実を、貴方自身は如何に感じているのだろう。
 「自分の名前さえメディアに取り上げられれば有名になれる!」なる思想とは、まるで10代女子がAKBにでも入らんとする“茶目っ気”と同レベルだ。
 その“茶目っ気”は、都知事選と都議会選にて終了にしませんか?、小池さん。 
 今後尚政治家としての生命を繋げたいのならば、「東京都知事」として残り3年の任期を精一杯まっとうするのが貴方の真の使命と、私は今一度指南申し上げたいのだが……

Amazonプライム会員登録の自動更新、一種の詐欺行為では?

2017年10月07日 | 時事論評
 昨日朝方より、久々の片頭痛に悩まされている。
 耳後ろ当たりの後頭部右側付近に、まるで除夜の鐘のごとく「ガ~~~~ン!」と鋭い痛みが不定期に襲い掛かる。
 この症状は今回が初めての経験ではなく我が持病とも言えるのだが、何らかの強いストレスやショック心理状態が発生した直後に今までに数回発症している。
 薬嫌いで名を轟かせているこの私ですら、その不定期に発生する痛みに耐え切れず、昨夜から市販の頭痛薬の世話になっている始末だ。


 今回の片頭痛 「ガ~~~~ン!」 の発生原因は既に自己分析済みだ。

 一昨日(10月5日)夜のことだが。
 パソコンにてメール着信をチェックしていたところ、楽天カード会社より「速報版楽天カードお知らせメール」が届いていた。
 早速開封してみると、「10月4日に楽天カードにて¥3.900-のご利用がありました」との内容だ。 速報版のため、買い物内容の詳細は一切不明状態。 
 (ちょっと待ってくれよ。 10月4日と言えば昨日だが、多忙な1日を送りネット通販で買物をする時間的余裕など皆無だった。 あるいはもっと以前にネット通販にて楽天カードを利用したのが、昨日の決済となったのか? そういうことはままある。 あっ、そうだ。もしかしたら7月にエントリーした11月出場ロードレース会費が今頃になって楽天カード決済したのかもしれないし…。)
 等々と頭を巡らしつつ、「楽天カード購入履歴」を精査したのだが、ロードレース会費はとっくの昔の8月に既に決済されている。 しかも会費金額が少し異なる。

 
 その時我が脳裏に一つ浮かんだのは、家族会員(娘がそれにあたるが)が使用したのではないか? との事実だ。
 ところがサリバン(私の事だが)の指導教育が徹底している我が娘が、私に無断で家族カードを使用した前歴など一度たりとてない。 加えて娘が社会人として就業した暁には、自分から率先して自分専用のカードを作成し、もっぱらそれを利用している様子だ。
 それでも娘が今夜帰宅したら一応娘に「家族会員カード」利用の実態を確認しようと思うのだが、その行為が娘を傷つけることになりやしないか、と親として大いに気をもむ。
 そして、娘が帰宅した! 聞きにくい事をサリバン母として娘に問いただすのに、本気で当エッセイ集にて毒舌を吐く100倍の勇気がいった! 
 「まさかとは思うけど…」とあえて鬼母になり、か弱き娘に対峙せねばならない……
 ところが、我が娘の寛容さにこちらが助けられた。  「私は使用していないけど、私もカードを利用していてそんな経験があったよ。 後に確認したら、大したことはなかったのだけど」とアドバイスしてくれるではないか。
 その日は既に夜が遅くなり、娘に無実の罪を問うたサリバンである自分の至らなさに悶々としつつも、この課題を次の日に引き伸ばし眠れぬ夜を過ごした。


 そして、早朝から発生したのが我が持病の片頭痛だ。
 ただ、片頭痛になど負けてはいられない。 無実の罪を娘に問うた責任からも、この事件の真相を解明せねば!

 次の日の朝、片頭痛を抱えつつ今一度 「楽天カード 速報版お知らせメール」を熟読すると。
 その下部に「ご利用覚えのない請求に関して」なる記載があった。 早速それをクリックしてみた。
 そうしたところ、比較的上部に以下の記述があったのだ!

 「Amazonプライム」会員(対象商品のお急ぎ便無料、お届け日時指定便が無料などのサービス)の年会費の可能性がございます。 無料体験または1年間の有料期間が終わると、有料Amazonプライム会員に自動更新されます。  (以上、楽天カード会社の記載から引用したもの。)

 そうだ、これだ! とすぐさま気付いた私は、早速Amazonの我がページを検索した。
 確かに、私がAmazon「プライム会員」となっているではないか!
 たかが1ヶ月間のみ「無料会員」として登録したのみだったのに、何故か1か月後には「プライム正会員」として年会費を楽天カードから徴収されようとしている始末!
 (これを「詐欺」と言わずして何という?!?)と顧客がアマゾンを訴えたい気になるのも必然ではなかろうか?!?

 Amazon社に申し上げたいのだが。
 それを強行する前に最低限「無料期間」が終わらんとする時期に顧客に1本メールを入れ、「まもなく無料期間が終了するが、このまま放置しておけば自動的に有料プライム会員へ移行する。 その意思が無いならばこのメールにてその旨伝えよ」等々伝達する等の改善策を要するのではあるまいか。 それをせずして無断で顧客の登録クレジットカードよりプライム会費を引き落とす行為とは、もはや人道的範疇を超越し悪質と言えるのではなかろうか。

 私など、日々パソコンを覗く人種であるから今回の事態が早期に発覚したが、これがそうではない場合、そのままその顧客は「Amazonプライム会員」としてずっと年会費を回収される運命にあったのだろう。

 その行為とは、今現在の世論の認識に於いて「詐欺行為」に近いと表現可能ではあるまいか? 
 Amazon社がそうではないと反論するのならば、即刻、無料プライム会員募集自体を停止するべきかもしれない。

 この原左都子ですら騙されそうになり、そのストレスから現在なお片頭痛を患っているのだから…

選挙に行って “少しはマシ” と自分が思える党に一票を入れよう!

2017年10月05日 | 時事論評
 しつこくも、衆院選挙関連エッセイが続くが。


 今回は、朝日新聞「文芸・批評」“終わりと始まり”  作家 池澤夏樹氏による「絶望の一歩手前で それでも愚直に選ぶ」と題する記述の一部を、以下に要約して紹介しよう。

 この数年、安倍晋三という人の印象はただただ喋るということだった。 対話ではなく、議論でもなく、一方的な流出。 安倍晋三は主題Aについて問われてもそれを無視して主題Bのことを延々と話す。 弁証法になっていないからアウフヘーベンもない。
 これは現代の政治にまつわる矛盾の体現かもしれない。 資本主義と民主主義という二つの原理の間にどうしようもない矛盾がある。 民主主義は権利や富が万民にいきわたる事を目指す。 資本主義は友の集中と蓄積を旨とする。 ベクトルが逆だ。 
 現政権の面々はほとんどが富裕層の出身である。 有権者の九割九分は富裕層ではないのに、なぜ彼らに票を入れるのだろう。
 選挙前、彼らは貧困層に厚く配分するとは言わず、景気がよくなったらみんなに行き渡るからと言う。 時分は景気をよくする秘訣を知っていると操り返す。 これはカジノの原理だ。
 政権の座に就くと後はひたすら喋ってごまかす。 もう少しもう少しと先送りする。 よくぞまあそれが5年も続いたと思うし、その間に憲法は蔑ろにされ、反民主主義的な悪法が多く成立してしまった。 悔しい限りだ。
 加計と森友で追い詰められて一方的に解散。 その上で国難とよくも言ってくれたものだ。 「今日はミサイルが降る」というのならば、すべての原発からすぐに核燃料を搬出し、秘密裏にどこかに隠しなさい。 原発は通常ミサイルを核ミサイルに変える施設なのだから。
 野党の方はただただ情けない。 普通の人は安倍晋三のようにペラペラは喋れないとしても、求心力のある人物が一人もいなかったのはなぜか。
 野党の無力と与党の制度疲労の隙間から小池百合子氏がむくむくと頭をもたげた。 一党独裁の停滞期から変動期に入ったように見えるが、彼女の「日本をリセット」と安倍晋三の「日本を取り戻す」」は無意味という点では同じ。 カジノが劇場に変わったのだが、派手な演技で人目を引こうとする役者はいても、この国が今抱えている問題に対する答えはどこにもない。 
 希望の党は民進党からの移籍者を選別するという。 合併ではなく併合なのだから当然で、入れてもらえないと知ってうろたえる方がおかしい。 もう一つ新党を作ってはどうかと考えたところ、届いた夕刊に枝野幸男が「立憲民主党」を作るとあった。 主義主張はいいとして、小選挙区のもと、また死に票が増える。
 政治は必要である。 どんなに質の悪い政治でも無しでは済まされない。 アベノミクスが嘘で固めた経済がこの先どこまで落ちてゆくか、見届けるためにも少しはましな政府が要る。
 選挙の原理は、この「少しはまし」ということに尽きるだろう。 理想の候補はいないとしても、誰かの名を書いて投票しなければならない。
 我々には、愚直な一人一票しかない。 それならば、絶望の一歩手前で踏みとどまって、まずはこの権利を行使しよう。
 (以上、朝日新聞2017.10.4 夕刊記事より池澤夏樹氏による記述を要約引用したもの。)


 一旦私見だが、上記池澤夏樹氏による記述論点に95%賛同する。 
 特に安倍晋三氏と小池百合子氏に関する記載には、100%同意申し上げる!

 残りの5%に関してだが、氏による「死に票」の記載が少し気にかかる。
 確かに池澤氏が記載されている内容が正論である事には間違いないし、私個人的には賛同申し上げたく思う。
 結局、選挙に於いて票が取れそうもない政党や候補者に貴重な一票を投じるとの行動とは、わざわざ選挙に「死に票」を入れに無駄足を運ぶとの結末となるであろう事実も、私は重々把握している。

 思い起こすに我が過去の選挙行動とは、そのほとんどが「死に票」を入れるためにわざわざ投票場へ出かけたようなものかもしれない。 (元々天邪鬼気質の私が)支持した政党や候補者が勝利した試しがない程に、我が票は「死に票」に終わっている。
 それでも何故選挙に出かけるのか。 それはおそらく我が支持政党や候補者が後々躍進する事もあり(そうでない場合が多いが…)、それを見て(ほら、見た事か!)とずっと後に我が選択が実ったとの勝利感が得られることがあるのも一つの理由だ。

 その意味では、長い目で捉えると常に流れゆく政権変動模様の現実に於いて、「死に票」なる言葉とは庶民選挙民にとって、投票率を下げてしまう元凶であるのかもしれない。
 視点を変えれば、将来展望に於いて「死に票」も「有効票」へと変遷可能な場合もあると言えないだろうか。 
 

 最後に私論でまとめよう。

 現在のメディア報道や世論を鑑みるに、今回の衆院選は、「自民」 対 「希望の党等の保守系」 対 「立憲民主党らリベラル系」 の 三部図式との展開でまとまりそうだ。

 国民の皆さん、如何でしょう。
 自分が支持したい政党や会派がなくとて、現在の上記 “安易な構図” の中のどれかに賛同できそうならば、特に「無党派層」の皆さんも「死に票」覚悟で選挙に行かれてはどうでしょうか!