原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

無職で子供もいないのに家事をしないグータラ妻、どうしましょ?

2017年09月23日 | 人間関係
 この相談、かなり深刻な内容と私はみた。

 早速、朝日新聞本日(9月23日)付“悩みのるつぼ”より、30代男性による「家事をしない妻に不満です」と題する相談内容を要約して以下に紹介しよう。

 30代男性だが、妻が家事をあまりしない事に苛立っている。 全くしない訳ではなく、掃除や料理を週に1,2回、洗濯もたまにやってくれる。 だが、もう少しやって欲しい。
 共働きだったり育児中だったりするなら不十分でも気にしないし、家事を分担するのは当然だ。 しかし妻は仕事もしておらず、子供もまだいない。 フリーな時間があるはずなのに、何かをするわけでもなくダラダラ過ごしているように見える。 おかげで年々太り続け、この事にも少し嫌気がさす。
 私も仕事がない時には、多少家事をする。 しかし、相対的に余裕がある妻がやっていないのに何故自分がやらねばならぬのか、と疑問を感じる。 
 ちなみに、「もっと家事をやって欲しい」と直接言うことは無いし、妻に感謝をしないということもない。 仲もよい方だと思う。 ただ、仕事で頑張っている人、家事をしっかりこなしている人、単純にキレイな人など、他の女性に心を奪われてしまう。 それが妻に原因があるのか、自分の元々の素質でそれを自覚したくないから妻のせいにしているのか、自分でも分からない。 ご助言を。
 (以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談内容を要約引用したもの。)


 早速、原左都子の私見に入ろう。

 このご夫婦、基本的に “コミュニケーション不足” と私は判断する。
 相談者から妻に、「もっと家事をして欲しい」と直接訴えて妻の反応を見るのが第一義であろうに、何故それを相談者はせずして新聞相談などとの手段を通してブータレているのだろう??
 これぞ、ご夫婦両人のコミュニケーション不足を証明しているようなものだ。 
 あるいは、相談者本人が家事をする時に「一緒にやろうか?」と妻に誘いかけてはどうかとも思うのだが、その声掛けをしているふしもなく、妻側も夫が家事をしている傍らで、それを無視している様子が伺える。
 通常、愛ある(愛がなくとて“常識”ある)人間関係に於いて、片方が働き始めたら「手伝うよ」と自然と思考が回り行動が伴うものだが…。

 更に私見が続くが。
 この相談者の妻の人格の程を疑わざるを得ない。
 そもそもこの妻、対等な人間関係のあり方を如何なるものと捉えているのであろうか?
 このご夫婦が結婚前の公約として如何なる取り決めをしたのか、何もしていなかったのかは不明だが、自分が今あるシチュエーションにて妻として主体的に何を成すべきか、を全く考慮出来ない“お馬鹿さん”の様子だ。
 こういう人間とは、何をやらせても“ダメ人間”であろうことが想像出来てしまう。
 現在無職との事だが、おそらく仕事能力にも欠けるのではあるまいか? あるいは将来的に子供が生まれたとして、妻の育児能力の程を私は大いに懸念する。
 一点だけ、この妻の利点とは、おそらく相談夫との現在の生活に安堵感を抱いている様子である事だ。 夫の働き力に安泰し家事も何もせずグータラと暮らし「年毎に体重を増やしている」、との記述にその様子が伺える。

 
 さて、相談者の夫さん、今後“グータラ妻”にどう対処しましょうか?

 貴方は自分達夫婦は「仲が良い」と記述しているが、私には到底そうは思えない。 
 貴方達ご夫婦が如何なるいきさつで結婚に至ったのかに関しても、新聞内に記述のある相談内容からは一切計り知れない。 一体全体この妻の何が良くて相談者が結婚相手に選択したのか、申し訳ないが想像不可解としか言えない状況だ。 

 ただ、今回の回答者であられる評論家 岡田斗司夫氏の回答内容に気になる点が数カ所あった。
 岡田氏の回答内に、「貴方(相談者夫)の妻なる人物がスタイルがよくて美人だった」、「あなたは女性を見た目で好きになるタイプですね」、「あなたも女は見た目が良ければ家事能力は要らないと納得していたはず」との記載があるのだ。
 (参考だが、朝日新聞に掲載されている“悩みのるつぼ”相談内容は、本人の投稿から要点のみを絞り込み紙上で公開しているものと私は把握している。 一方、回答者の諸先生方は、おそらく相談者ご本人から届けられた相談内容の“全文”をお読みになった上で回答されていると推測している。)

 そうだとしてもだ。
 特に男性の場合(女性もか??)、異性を外見で気に入る事など日常茶飯事であろう。
 この私だってそうだった。 若き時代から長き独身時代を通して、好きになる男性などまずは外見(外見が醸し出す雰囲気・人格等々も含め)から入ったと言って過言でないだろう。

 ただし結婚となると、そうは言っていられないのが実情ではなかろうか。
 この相談者夫の一番の失敗とは、結婚相手として女性を選択する時点で“外見にこだわった”事では決してない。
 それ以上の肝心な要件に関し、相手女性を観察する能力に欠けていた事実であろうと私は判断する。

 ただし、救いようがありそうにも私は思う。
 上に既述した通り、貴方の妻は夫である貴方を信頼し(少なくとも貴方に甘えつつ)、今の生活に満足している様子だ。
 今一度我が上記記載を反復するならば、「この妻の利点とは、おそらく相談夫との現在の生活に安心感を抱いている様子である点だ。 夫の働き力に安泰し、家事も何もせずグータラ暮らし『年毎に体重を増やしている』との記述にその様子が伺える。」
 もしも相談者夫氏に毎年体重を増やし続ける(との何とも単純で可愛らしい)醜く低能な妻を支えていく自信があるのならば、このまま結婚生活を続行すればよかろう。 

 相談者である貴方は未だ若い。 
 現妻の日々の愚行に耐え切れないのならば、離婚も視野に入れ新たな生活設計に向けて動き出せば良いだろう。 
 ただ厳しい指摘だが、現妻に対し何らの改善策も提案出来ずにいる貴方に、更なる新たな人生を歩む勇気も無い事と、無情だが私は判断する。