原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

70まで年金やらんぞと言うなら、納得できる仕事をくれ!

2018年10月16日 | 時事論評
 本日午前中、先週水曜日に音楽スタジオ前で偶然会った食材配達担当女性が定期配達のため我が家を訪れた。
 やはり彼女の方も先週偶然私と出会ったことが印象的だったようで、一時その話題に花が咲いた。

 どうやら彼女は、一顧客の私が年金受取世代である事を承知している様子だ。 そして私に言うには、「〇さん(私の事)の年代の場合、自分がやりたい趣味に励める時間が取れていいですね。」
 (確かにその通りだろう)とは思いつつ、正直なところなんだかばつが悪いというのか、現役で働いている彼女が羨ましくこそなりつつ、「若い世代の人は仕事中心生活でしょうから、確かに趣味に励む時間が取りにくいでしょうね。」などと咄嗟に応えたものだ。


 いや実際、日頃フルートを吹いたりランニング練習をしつつ、(本当は仕事がしたい!)との我が本音の思いが脳裏をかすめることは今でもよくある。
 実は求人サイトに登録していて、日々複数の求人メールが届いてもいる。(そのほとんどが医学関係か教育関係の業務だが。)
 私の場合、医学・教育等々専門資格を数多く取得し過去の職業経験も比較的充実しているため、年齢だけを除外すれば、誰にも勝る求人人材であろう。
 ただその年齢こそが致命的ネックであり、求人サイトより届いた「特別オファー」などに返信したりすると、必ずや「申し訳ございませんが、その年齢層の受付はしておりません」なる腹立たしい回答が届けられる。  実際頭に来て「ならば求人メールを届けるな!」なる反論メールを出そうが、後はなしのつぶてだ…。 故に、今に至って求人サイトよりのメールはほどんど見てもいない。


 そんな私が現役最後にチャレンジした仕事が「某フランチャイズ学習教室経営・指導」だった。
 ただ残念ながら、フランチャイズ元の大手学習関連企業の経営方針と我が学習経営指導ポリシー間に埋められないギャップが存在したため、わずか1年程で大赤字損失を計上して自主廃業した。

 その2,3年後、我が職業の原点である医学関連資格を活かそうと思い直し、朝日新聞求人欄で発見した某医学臨床現場への就業を思い立って応募した。
 履歴書上の経歴がある程度整っているのに加え、面接にての受け答えも優れていたのか(??)、この私が採用されそうになったのだ。 ところが我が希望で臨床仕事現場を見学させていただいた私は、即刻辞退を申し出た。 やはりずっと基礎医学分野で活躍して来た身にして臨床現場経験が皆無の私にはその仕事は務まらない、と自分で判断せざるを得なかったのだ。


 それ以降今に至るまで、本気の求職活動は一切実行していない。

 上記某ネット求人サイトから届けられる我が経歴に相応する仕事ならば応募したいが、その実強靭な「年齢制限」が大手を振っている現実社会の現実を認めねばならないとの事だろう。

 現実をみると、悲しい事に我が年代の女性陣に用意されている職業とは、「高齢者介護補助職」「スーパーの食材切り・店舗出し作業」「掃除作業」「ホテルのベッドメイキング」……
 その職種を専門としている女性陣には仕事が余る程存在するのだろう。
 残念ながら、この私はその脳力も体力も適性も備えていない……  これらに従事したならば、3日で体調を崩し即「首」となるのが目に見えてしまう…


 “風前の灯”状態の安倍政権が先だってより “これみたことか、お荷物の年寄りどもよ!” と言いたげに、表題に掲げた「70歳まで年金やらんから、働けよ!」なる政策を全面的に公開し続けている。
 
 これに関するネット情報を、以下に紹介しよう。

 先日、政府が2020年までに年金支給開始年齢をさらに引き上げ、70歳超えに先送りできる仕組みをつくろうとしていることが報じらた。 しかし、そもそもこの「年金の繰り下げ制度」を実際に利用している人は現在2%程度とのこと。 今後、高齢者雇用の広がりとともに利用者も増えていくのだろうか。
 ついに、年金の70歳超えの選択受給可能の方向へ
 1月17日に、年金支給開始年齢を70歳超も可能にするというようなニュースがあった。2020年までには法案の国会提出を目指すようだ。
 70歳超えてもなお繰り下げ可能にしようという話だが、65歳から73歳まで出来るようになれば、8年間繰り下げると96ヶ月×0.7%=67.2%増額との事になる。 
 要するに、本来の老齢厚生年金と老齢基礎年金を貰うのを請求せずに遅らせれば年金が増額するという話だが、貰う前に亡くなってしまったら?
 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)


 いやはや、上記ネット情報発信者氏が仰る通りだ。
 年金をもらう前に死んでしまったらどうなる?  我が義理姉などまさにその人物だ。 63歳時に膵臓癌で命を終焉し、ただの一銭も年金受給していない。
 我が教員時代の腹心の友も、60代でクモ膜下出血にてこの世を去っている。


 だからこそ、安倍政権に言いたい!

 安倍さん、アンタは今日からまた欧州へ政府特別機(その内装が絢爛豪華で十分寛げるらしいが)で旅立って政権業務から逃れ、訪問国へ巨額の血税を無駄にバラまく魂胆だろうが。

 その血税を無駄にばら撒く前に、年金受給年寄りが置かれている現状を少しは慮ってはどうなのか?
 安倍さんの思考は十分に把握しているよ。 この日本に於いて、今後も増殖し続ける高齢者連中程カネがかかる不要な存在物は無い。 無駄に税金を食い潰す奴らに年金などやるものか!

 そういうアンタ(安倍さん)こそが一番血税を無駄遣いしている現実を、政権が“風前の灯”化している現時点でこそ少しは振り返ってみたらどうなのか!!


 表題の通り、70まで年金やらん!と宣言するのならば。
 少なくとも、個々の職業人生を歩みつつ過去に多額の税金を納め、この国を支えて来た多様な高齢者個々が納得する仕事を提供してくれよ!

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