原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「二度と日本の地を踏まない!」と宣言していたはずが…

2018年10月18日 | 人間関係
 昨日は、年に一度の私の誕生日だった。
 そんな特別な日に、何と我が身に“地獄に突き落とされる”ようなショッキングな事件が発生した。

 
 話を遡って、5月の事だ。
 ちょうど娘と二人で米国西海岸旅行を計画していた時期だが。

 郷里の高齢者自立支援施設に暮らす実母から電話があった。
 「米国の姉(母にとっては長女)から電話があって、私の死後は妹の貴女(私の事)と仲良くしたいと言っている。 私もそうしてくれたら安心して死ねるし、どうかお願いしたい。」 

 実母の話はもっと長く、それを要約すると。
 姉が言うには、母は後2,3年の寿命らしい。(これも失礼な話だが、我が姉はそういう発言を本人相手に不用意にする愚かさが元々ある。 参考だが、元医学関係者の私の診断では実母は後7,8年は軽く生きるとみている。) その後は妹の私と仲良くする!と姉が一方的に決めてかかっているらしい。 それに母も同調して、二人ともいい年なんだから〇子(私の事)もいつまでも意地を張っていないで姉との付き合いを再開して欲しい、と繰り返す。

 実にちょうど姉が住む米国西海岸旅行計画中で、その時に娘に「姉には絶対に会いたくないから、郷里の実母には内緒で行こうね」などと同意を求めていたのだ。
 “虫の知らせ”というのか、これ程の一致も珍しい事だろうが、何か姉妹の怨念のようなものすら感じさせられる母からの電話だった。

 もちろん、私はすぐさま実母に反論した。 「とんでもない話だ! 私は米国の姉とは20年前に縁を切っている。」 (20年前の当時、姉に向かって絶縁宣言をするのは私にとっては命がけの行動だった。)  続けて、「姉からもその後20年間何の連絡も無い。 貴女(実母)が死ぬ(??)からと言って、何故この私との関係をぶりかえしたいと姉が言うのか!? 誰が考えてもおかしな話だ。 20年間それぞれの生活があったはずだし、たとえ親が死んだとて、今まで通りそれを続行するのが普通だろう??」
 母からは、予想通りの答えが返って来る。 「あの子(姉)はどうしても友達が作れない子だ。 現在4度目のパートナー(事実婚状態)がいるにはいるが、何時逃げられてもおかしくない現状で、現にそのパートナーは“出張”と称して家を長期間離れてばかりいるようだ。 親としてはあの子が不憫でしょうがない。 〇子(私の事)に米国の姉をお願いするしか方策が取れない…。」
 私が返して、「とにかく私側はその気は全く無いから、その旨姉に伝えて。 それから60代前半なんてまだまだ若いんだから、姉にも米国現地で友達作りに励んで今後の人生を楽しむようアドバイスしてやって。」と言って電話を切った。 (ところが、姉はこれがどうしても不能な程の“人格異常者”、との共通認識が身内の母と私の間に燦然とあるのが何とも悲しい事実だ…… )

 更に参考だが、実母は私が姉と係れない実情に関して、「〇子(私の事)は現在嫁ぎ先の義母の介護保証人を担当しているが故に、時間が取れない」と姉に説明していたらしい。 そうではなく、私が姉に“会う気がない!”との本音の事実を姉に伝えて!と幾度も主張しているにもかかわらず、どうしても母の姉に対する愛情でそのように対応しているらしい。
 それを実母が姉に告げる都度、「何故妹はそんな不毛な事をしているのか!そんな老人は放置して死なせばいいだろう!」と姉が応えるとの情報も実母から聞かされている。 身内の恥を晒すが、我が姉とはそれ程までの人格異常者であるし、何もそれを私に伝えなくとも済むのに敢えて伝える実母の“心の歪み”も再確認させられ、実に辛い思いの私だ…

 もう一つ不可解なのは、NASAに就職が決定している優秀な(?)息子と姉との関係はどうなっているのか?との事だ。 何も遠方の妹(私の事)をそれ程までにあてにせずとて、法的にも繋がりが濃い二親等の実子である息子やその周辺の人物と今後引き続きかかわりを持てば、それ程寂しくも無いように思うのだが…  これに関しても実母に何度も尋ねているが、実母もその実態が分かりにくいのか、明確な回答が無い状態だ。


 その後も実母から同趣旨の電話が2度程あり、同じ問答を繰り返した。


 そして、私の誕生日だった昨日の事だが。
 実母から誕生日祝い電話があった際に、またもや同趣旨の話題が出た。 昨日の電話は私にとって一番衝撃的だった。
 実母曰く、「米国の姉が貴方(私の事)に会うために日本に来ると言っているから、東京で会ってやってくれる? その後二人で仲良く郷里に来て私と会ってくれたら私はとても嬉しい。」
 嘘だろ!?? そんなはずは無い、姉は「絶対に日本には一時帰国すらする気は無い!」と高らかに宣言し続けていたはずだ。 とおののきつつ…  「だから以前から“姉には一生会わない!”と言い続けているでしょ!? 私は本気でそう言っているのに、何で貴方は私の気持ちを無視し続けるの!?!」
 これに応えて母は、「それならば姉には直接郷里へ来させるから、貴方もその時に郷里に来て姉に会ってやってくれる?」
 ここまで実母に嘆願されたならば私も仕方ない。 苦渋の選択として「それじゃあ、半日限定で郷里で姉と貴方に会うよ。」と応えるしかなかった……


 ただ姉の特質等々を勘案しつつ、その後夜も眠れず、ずっとこの件に関して悩み続けた。
 “あの”姉が私との再会を半日限定で済ませてくれる訳も無いし、実際に会ってしまえば我が住所もメルアドも確認するだろう。(参考だが電話番号は母がバラしてしまっているが、ずっと着信拒否機能で対応している)。 それを実母の目前で私が拒否したら、その場で壮絶な姉妹バトルが繰り広げられる始末となり……  一番苦しむのは実母との結論が自ずと見い出せてしまう……

 そして私は、今朝になって実母にメールを送った。
 やはり姉とは会わない方がお互いにそして貴方(実母)も平穏でいられるのではないか、との思いを込めて。
 その私のメールこそが一番辛かったであろう実母から直後に電話が掛かって来て、「〇子(私の事)の辛さも分かった。 この話は無かった事にしよう。」と言って電話が切れた。

 ただそうなると、米国の姉の反乱が実母に直撃することも目に見えている。
 
 それを償うために、近いうちに実母が住む郷里の施設を尋ねようかと考えているが…

 実際問題、血縁親族間の付き合いとはこの世の如何なる人間関係よりも困難かつ鬱陶しいと実感させられる事件だ…

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