原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

南米 アルゼンチン への誘(いざな)い

2012年11月23日 | 旅行・グルメ
 昨夜遅くパソコンを開きメールチェックをした私は少なからず驚いた。
 ここのところしばらくお会いしていなかった知人より、南米アルゼンチンへの旅行のお誘いメールが届いていたためだ。

 
 猛暑をくぐり抜け、今秋はまだ残暑厳しい頃より我がランニング趣味の延長として9月と11月に陸上競技会やロードレースにエントリーし、その本番出場に向けてランニング練習に没頭して過ごしたとも言える。 
 競技会本番を終え、足腰の痛みや体の疲れを感じつつ気が付けば時は晩秋である。
 本日の東京の最高気温は10℃! ランニングに明け暮れる日々を熱く過ごしていた私は、まさに真冬の寒さが押し寄せる季節となっている事に気付かされつつも、昨今の異常気象の激しさの程に呆れざるを得ない日々である。

 そうしたところ舞い込んで来たのが冒頭の“南米アルゼンチンへの旅行誘(いざな)い”メールであった。
 老体にムチ打ってロードレースなどに出場し実力以上に頑張り過ぎた我が体を労わりつつ、今年は静かに年末を迎えようかと志す反面、実は我が内面にはそろそろ郷里ではない場所へ旅に出たい欲求も目覚め始めていた…

 それにしても、その行き先が地球の反対側のアルゼンチン!?!  これはどう考慮しても想定外だ。
 ちょうど風呂から出てきた娘に、「お母さんにアルゼンチン行きのお誘いメールが着信してるのだけど…」と声をかけたところ、 ギョエー!!と驚かんばかりに娘曰く、「それはナイゼンチン!!」  (日頃から反対語表現を好む娘だが、その種のユーモアセンスも育っている事に感心しつつも親の立場としてどう対処するべきか……)


 その後、何事であれ自らが取るべき行動に関して自分なりに十分検証をした上で実行したいと志している私は、早速ネット検索手段でアルゼンチン情報を得ることに専念した。
 何分、海外旅行歴は少なくないものの、地球の反対側に位置する南米最南端のアルゼンチンを訪ねるのは今回が初めてである。(だからこそ、お誘いに乗りたい思いが山々でもあるのだが…)

 
 そこで検索したアルゼンチン情報を、今後南米地方への旅行を企てておられる方々の参考の一助の意味も兼ねて、以下に少しだけ紹介しよう。

 正式名称は「アルゼンチン共和国」。 
 国旗デザインの爽やかな美しさは小中学生の頃から我が脳裏に刻まれているが、ライトブルーと白の横ストライプは空と海を表現しているらしい。 その中央に描かれている人の顔にも見える太陽は、スペインからの独立を表す自由のシンボルとのことだ。
 人口は約4000万人。  面積は日本の約7,5倍。 その面積の広さによりアルゼンチン国内でも時差が存在するようだが、日本との標準的時差は12時間。 まさに日本から見て地球の反対側に位置する国家所以である。(アルゼンチン国内にはサマータイム制が導入されているとのことで、国内での時間差が存在するらしいが。)
 歴史的背景として以前はスペイン領だったこともあろうが、民族の大半がスペイン系、イタリア系であるとのことだ。 そのため、国民が崇拝する宗教も92%がローマカトリック系との様子も理解可能だ。

 首都はブエノス・アイレス。  今回、この地を私は訪れることとなるようだ。
 そこでさらに首都ブエノスアイレスに特化した情報を検索してみたところ、「南米のパリ」とも表現されるべく南米の中では最も美しい街として名高いとのことだ。
 20代前半の頃(今から30年数年前に遡るが)フランスパリに訪れた経験がある私だが、年末年始の休みを利用して旅行したため当時のパリは実に寒かった。  これに比して、“南米のパリ”ブエノスアイレスは地球の南半球に位置していることが幸いして、現在「夏」状態である。 我がネット検索によれば「夏」とは言えども、日本のような高温多湿ではなく爽やかな暑さのようで絶好の観光季節と言えそうだ。 

 ただし、アルゼンチン国内を始めとする南米内陸各国と首都ブエノスアイレスとの政治経済格差が大き過ぎるため、しばしば内乱が勃発しているとの情報もある。 (そんな国内政治情勢を垣間見るには旅行日程に制限があって、短期旅行者には到底無理であろう。 現地で苦しむ人達には、いつも“いい所取り”の旅行ばかりして申し訳ない思いでもあるが…)


 日本から見てまさに地球の反対側に位置するアルゼンチンなる国を訪れる機会は、年齢的体力的にも還暦を迎えつつある原左都子にとってこれが最後の機会と心得る。
 (何せ、日本からの国際便移動が26時間以上も要する米国空港経由便に依存している現実である。 南米に旅する場合、時差及び行き帰りの空輸旅程こそに覚悟を決めるべきであろう。)

 それでも知人よりの突然のお誘いを、まさに“神の思し召し”同等に貴重なチャンスを頂いたものと解釈して、私は12月中旬に南米アルゼンチンに旅立つ予定でおります。
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