原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

左都子のフルート修行記  ー “お遊び期”からの脱皮編 ー

2018年02月15日 | 音楽
 (写真左上はメトロノーム兼チューナー、左下はリズムボックス付き小型キーボード、写真右の譜面は個人指導フルート講師先生が私のために直筆にて作成してくれた 中島みゆき作詞作曲、1976年に研ナオコが歌った楽曲 “LA-LA-LA” の譜面。)


 9月にフルートを衝動買いして、早いもので半年近い月日が流れた。

 その間、フルート練習が少しでも嫌になったことなどただの一時もない。
 それどころかもっと練習時間を確保したくてイライラする割には、それが思うように実行できない日々だ。
 と言うのも、何分楽器とはそもそも大音量のため、防音室でもない限り自宅にての本格的な練習はまず無理だ。 自宅ではせいぜい、小音量での“指使い”の練習程度が関の山だろう。 あるいは、演奏したい楽曲のメロディライン音階の確認程度は自宅でも可能だ。
 本格的なフルート練習は、自宅近くの防音スタジオを予約して週に何度か足を運んで実施している。

 自宅にての指使いやメロディライン音階確認等を実行する目的で購入したのが、上記写真のメトロノームとキーボードだ。
 ところがキーボードを後で購入して気付いたのだが、キーボードにメトロノーム機能もチューナー機能も(ついでにリズムボックス機能も)付随していた。 写真左上のYAMAHAのチューナー付きメトロノームの方が下のCASIOのキーボードよりかなり高額だったのだが、後の祭りだ。 (ただ機能としてはYAMAHA製品の方がずっと高質なのだろう。)

 何故、幼子のお遊び道具にも使用出来そうな小型キーボードを敢えて購入したかに関しては、訳がある。
 我が家にはピアノもエレクトーンも存在しているが、わざわざそこまで足を運んであの重い蓋を開ける作業が面倒に感じられる。 それと共に、今、メロディラインを確認したい!、今、リズムを刻みたい、と思った瞬間にそれを実行するには、この小型のキーボードに限る!と判断した。
 これが大正解!  食卓の上でもソファに座り膝の上に乗せても演奏できる小型キーボードが、現在のフルート練習に大いに役立っている。(決して、CASIOの回し者ではございません。)


 そうこうして、私のフルート練習はここのところ何を主眼として実施して来たのかと言えば。
 
 昨年末頃に公開したフルート関連エッセイ内でも記載したと記憶しているが、私が欲する楽曲をフルートにて演奏する事を主眼としてきた。 
 要するに久々(30年程ぶり)に再開したフルート練習が嬉しいがあまり基礎練習をおろそかにして、我が“お遊び感覚”満載の下、“吹きたい楽曲をとことん吹く” 事を実行して来たのだ。

 特に昨年12月終盤に入ってからは、“我がカラオケ得意ナンバー”をフルートで吹く”ことに邁進して来た。 
 我が脳内に蓄積されているそのメロディラインをフルートで再現することを楽しんだ。 そのために購入したのが上記小型キーボードだ。 とりあえず記憶のみに頼り、「イ短調(参考だが歌謡曲は短調の曲がダントツに多い)」「ハ長調」「ヘ長調」等々、要するに♯♭が少なくフルートでも演奏し易いであろう音階をキーボードで再現し、それを暗譜した上でフルート練習を重ねた。
 その楽曲の具体例を挙げるならば。 「逃避行」「あの日に帰りたい」「中央フリーウェイ」「ルージュの伝言」「春なのに」「ハロー・グッバイ」「黄砂に吹かれて」「思い出まくら」「星の砂」「追いかけてヨコハマ」「飛んでイスタンブール」「鳥の詩」「わかれうた」「虹色の湖」「かもめが飛んだ日」「迷い道」「夏をあきらめて」「LA-LA-LA」 等々……


 その中で、私がフルートで吹いた感覚として一番自分自身にフィットした「LA-LA-LA」を、昨月1月のプロ講師先生指導時に披露した。
 我がフルートプロ先生は未だ29歳とお若いにもかかわらず私も納得可能なご指導力をお持ちで、生徒個々人の個性に応じた練習過程を認めて下さる方だ。
 そしてもっと凄いのは、私がその日に演奏した「LA-LA-LA」をすぐさまご自身のスマホで聞き始めた事だ。 この楽曲は1976年に発表されているため、講師先生が未だこの世に誕生していない頃にヒットしている。 それをわざわざスマホで2度程確認後、ある程度曲想を把握されたようだ。
 そして、先月の個人レッスン時に先生がおっしゃったのは、「この曲を譜面化しましょう」だった。
 (むしろ私としては、自分勝手に脳内記憶を辿りフルートで吹く方が開放感があり楽しいのだが…)とも感じつつ、その日はレッスンを終えた。


 そして昨日の事だが、我が個人指導フルート先生が、約束通り「LA-LA-LA」の譜面を直筆にて仕上げ持参して下さったではないか! 
 とにかく、日々公演や生徒指導やご自身のフルート練習に邁進し多忙に過ごされている人物だ。 よくぞまあ、こんな一劣等生のためにここまでして下さったものと感慨無量の境地だ。
 しかも、講師先生はおっしゃる。 「やはり、ここは一旦オリジナル曲を“譜面通り”に演奏する事を主眼としましょう。」
 これまで半年間に渡り、フルート素人の私の“遊び心”を認めて下さっていた実績故に、私はこの講師先生発言を心より受入れる事が出来た。 
 まさにその通りだ。 多忙なスケジュールの合間を縫って私のために直筆にて作成して下さった「LA-LA-LA」の楽曲を、今後1ヶ月間基本に戻って譜面に忠実に演奏出来る技術を身に付けたいと私も決意した。


 エッセイのついでに、研ナオコ氏が1976年に歌った 昭和の名曲 「LA-LA-LA」の冒頭の歌詞を以下に紹介しておこう。 
 (これを情感こめてフルートで吹きこなしたいものだなあ…)

 ♪
 明日の朝  めざめたら   私はもう消えている
 呼んでみても  無駄な事
 その頃 夜汽車は となり町 
 ♪

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