原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

昨日、インド映画「花嫁はどこへ?」を鑑賞してきました!

2024年10月08日 | 自己実現
 (冒頭写真は、昨日私が鑑賞してきた映画「花嫁はどこへ?」を、新聞の広告欄より転載したもの。)


 原左都子が最後に映画館へ映画を観に行ったのは おそらく「コロナ前」の事だったと記憶しているため、既に4年は観ていない計算となる。

 そんな私に訴えて来る新聞広告があった。
 それぞ、冒頭写真の映画「花嫁はどこへ?」 だ。

 この映画が、私に訴えて来た理由とは。
 まずは、“インド映画”だったことだ。
 この私は 50代前半期にインドへ旅に出ている。 そのインド旅とは、通常の観光旅行ではなく。 (もちろん観光もしましたが。) 知人美術家氏が美術賞を受賞したのだが、それの表彰式と展覧会がインドにて開催されるのに、私が同行することとなった故の旅行だった。 (当該インド旅行に関しては、本エッセイ集バックナンバーにて何本か公開しておりますので、ご覧いただけると幸いです。 あんなに印象深い旅は無かった!と思えるほどに様々な理由でインパクトの強い旅行でした!!)
 是非あの時のインドの光景を、我が脳裏にカムバックさせたい!!と志した。

 2つ目の理由とは。
 インド映画とは、昔から(おそらく一部の人種にとって)面白い映画であることが世に知られている。 
 我が記憶によれば、インド映画とは映画内でやたらと踊ったり歌ったりと騒々しいのだが、その音楽性が高く、最初から最後まで笑って泣いて感動しつつ全く飽きることなく鑑賞できる代物、との印象があるのだ。



 実際、昨日観に行って感じたのは。
 後者の「踊って歌って」に関しては、的が外れた。
 通常の映画の如く、ストーリー性を重視する内容の映画だった。

 実際鑑賞していて、途中で(ちょっと違うなあ…)風の“的外れ感覚”に襲われてダレたりもしつつ…
 最終場面で、私は“私なりの感動”で泣かされはじめ… その後、終焉まで一人静かに泣いていた…



 その“私なりの感動”に関して、以下に述べさせていただこう。

 取り違えられた花嫁の一人(Bさんとしよう)が、実は「農業大学」進学を目指し結婚などにまったく興味が無かったにもかかわらず、親の希望で強制的に結婚させられそうになっていた。
 そこで、この映画のメインテーマである、「花嫁取り違え」事件に遭う。
 Bさんは「花嫁取り違え」に関しては、訳が分からないなりにも。 とにかく、差し迫った結婚を回避できた事実を“ラッキー!”と捉え、その直後より、その「取り違え」を利用して結婚を破談に持ち込み、どうしても「農業大学進学」を目指すべく策略を練り、行動する…

 このBさんの「農業大学進学」に関しては映画の最終場面で判明したのだが。
 この原左都子は、このBさんのその思いに大いに同感したと言うのか、心が揺さぶられて、その後は涙が止まらなかったものだ。

 と言うのも、この私も医学部卒業して医学者として大活躍の真っ最中に、2度目の大学進学を目指し合格、無事に修士課程まで修了した、との経歴の持ち主だ。
 そのすべてを自身の経済力と能力等 独力でやり遂げた故に、親をはじめ誰からも責められるはずも無かったものの。
 やはり、「何で30過ぎて結婚もせずにそんな馬鹿なことをやっているのか?!?」 なる周囲の不可思議感が伝わってくることがあったのは事実だ。  それでも、私はそれをやり遂げたし、それにより我が付加価値がついたと自分ではその行動が大正解だった、と信じて今尚この世を生きている!!


 そんな我が身にして。
 今回の「花嫁取り違え映画」における、「農業大学進学」をめざし結婚などしている場合で無い!との花嫁本人の意思を無視しての、周囲からの叱咤や軽蔑を受け結婚を急がされた片方の花嫁の切なる思いが我が心に痛い程伝わって来て。  最後は泣けて泣けてしょうがなかったものだ…

 (参考ですが、この映画を見て泣いたのはおそらく私一人でしょう…)



 インドも私が旅行をした時代から、大きく変遷して。
 今や 工業(農業)大国目指して進化し、世界に有数の経済大国に近づこうとしている現状のようだが。
 そんな時代に、当然ながら「大学農学部」を目指し、大国インドの農業発展につなげるべく学業に励む若き女性が、ごまんと存在することだろう。 (インドの農業分野も、今となっては随分と進化していることでもあろう。)


 どうかインドであれ、我が国であれ。 

 今時は女性でも、具体的職業願望を抱く娘さんが多数存在することでしょうから。
 年頃の女子を持つご家族の皆様は、本人が未来の夢を叶えることも視野に入れて、子どもさんの真の気持ちに寄り添うべく対応されますように。